第2章 全てがステータスによって決まる世界 ③
「ンゴゴーゴゴーン!!」
「何だ、こいつは・・・・・」
突如目の前に現れた、謎の生物。
その生物は目と口に当たる部分に黒く丸い穴がぽっかりと開いており、ひょうたんのような体からは小さい手足がぴょこんと生えている。
当然ながら、俺は今までこんな珍妙な生物一度も見たことがない。
しかし何故か、既視感がある。
いったい何かに似て・・・・あぁ、そうかそうか。
こいつ、汁をプシャーってする某ご当地のゆるキャラに似てるんだ。
体黄色いし。声甲高いし。
「ンゴンゴンゴ♪」
上機嫌な声を上げながら、謎の生物は小さい手を俺に向けてきた。
これは多分・・・・握手しろってことなんだろうか。
俺は困惑しながらも、その小さい手に自身の手のひらを重ねる。
《パーティが追加されました。レベル1 ミニゴーレムが仲間に加わりました》
「な、何だ!? 突然声が!?」
どこかで聞いたことがある人工音声のような女性の声が脳内に響き渡る。
この声は確か・・・・病室で色々質問してきたあの声か??
今思えば、あの時スキルがどうとか言っていたが、もしやこの声の主が俺のステータスを最弱に決めた元凶なのだろうか。
何か、そう考えるとめっちゃ腹立ってきたぞ。
「おいお前! よくも俺をこんな雑魚ステータスにしてくれたな! おかげでこっちは散々な目に合ってるんだぞ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
返事が、ない。
おかしいな・・・・病室にいたときはちゃんと声が返ってきてたのに・・・・。
うーんと、顎に手を当て考え込んでいると、前方にいた謎の生物の頭の上にウィンドウが開いていることに気付く。
「これは・・・・こいつのステータスか?」
【ステータス】
名前 なし
使役者 新條 彰人
Level 1
種族 ミニゴーレム
年齢 0歳
性別 なし
クラス なし
HP 5
SP 2
攻撃力 3
防御力 8
魔法攻撃力 2
魔法防御力 6
成長性 D
【固有スキル】
○なし
【汎用スキル】
○土属性魔法 レベル 1
○土属性耐性 レベル 1
○情報魔法 レベル 1
○共有魔法 レベル 1
【習得 魔法】
○ステータス開示
○アナライズ
○共有化
【習得 戦闘術】
○なし
「・・・・弱いな」
こいつは・・・・多分、俺と同じであんまり強くないステータスなんだろうな。
って、平均値が1と2の奴が人に言える立場では無いんだろうけど。
「にしても、使役者に俺の名前が書いてあるってことは・・・・・こいつ、もしかして俺が喚び出したゴーレムだったのか?」
そもそもゴーレムってもっと大きなイメージあったんだけど・・・・・某RPGでは町の目の前に立って、その町を守るくらい巨大な存在だったんだけど・・・・。
これがそのゴーレムと同じ存在なのかぁ。
俺の中のゴーレム像が完全に撃ち砕かれたわ、うん・・・・・。
というか、何気にこんなちんまいのが俺よりステータス上なのおかしくない?
どうなってんの? この世界の能力値判断基準。
「ンゴッゴッゴー♪」
頭の上のウィンドウを消えすと、ピョンとジャンプし、俺の肩の上に乗ってくるゴーレム。
何か小動物みたいで可愛いな。
ペット飼ったことないからすごい癒される。
「そういえばお前、名前無いんだったよな? ステータスに名前なしって書いてあったし」
「ンゴ!」
「だったら名前付けてやるか。そうだなぁ」
ゴレ男・・・・ゴレ子・・・・いや、こいつ確か性別もなかったんだよな?? じゃあ男でも女でも無いってことなのかね。
ならンゴンゴ言ってるし・・・・ンゴ太郎、ンゴ郎はどうだ??
いや、それも男の名前じゃねーか・・・・うーむ。
「そしたら・・・・レゴムって名前はどうだ?? 名前並び替えただけだけど」
「ンゴンゴー!!!ンゴーン!!!!」
喜びの声を上げ、肩の上で奇妙な踊りを見せるレゴム。
その様子から察するに、どうやら名前、気に入ってくれたみたいだな。
「はぁ・・・・。何かどっと安心したぞ・・・・。1人じゃないってこんなにも良いいものなんだな」
暗い公園の中、野宿することにかなりの恐怖を抱いていたが・・・・レゴムが居てくれるおかげで、幾分か気が休まりそうだ。
見た感じ、俺と違って明るそうな奴みたいだし。
1人で生活するよりかは、こいつと一緒に居た方が楽しそうだ。
「ふわぁ・・・・んじゃ、寝るとするか・・・・今日は色々合って疲れた」
レゴムを腹の上に乗せ、ベンチに横になる。
気温はそんなに寒くはないので、多分、風邪を引くってことはないだろう。
だけど、冷たく硬いベンチのベットで熟睡できるかどうかは定かではない。
何せ、野宿なんて初めての経験だからなぁ。
こんなことならキャンプとかアウトドア的なことをやって知識を付けておくんだった。
俺にあるのはテレビで得たにわかサバイバル知識くらいだからさ・・・・悲しみ。
「・・・・・・・・・・」
けれどまぁ、ベンチのベッドも悪いことばかりでもないかもしれない。
「すげぇ・・・・綺麗だなぁ・・・・」
横になって空を見上げると、そこには満点の星空が広がっていた。
それは、都心で暮らしていた自分には今まで一度も見たことがない美しい光景だった。
「明日、何か仕事にあり付けたら良いなぁ」
「ンゴォ・・・・」
「おやすみ、レゴム」
「ンゴォ・・・・・zzzzz・・・・」
「寝んの早っ!! ますます訳のわからん生き物だな、こいつ・・・・」
「ンズzzzzz・・・・・」
「・・・・・・・・」
本当、今日は色々なことがありすぎて大変な1日だった。
まさか、事故に遭って目が覚めたら異世界にいるなんてな。
信じられないことが多すぎてパニックになりかけたが・・・・まぁ、何とか順応できるもんだな。
(しかし、これからどうすれば良いいのかねぇ)
異世界で得た力といえば、最弱のステータスとゆるキャラを生み出せるだけの外れスキル。
正直、お先が真っ暗すぎて笑えない状況だ・・・・。
まぁ、こればっかりは考えても仕方がないことだな。
無駄に時間を浪費せずに、とにかく今は切り替えて寝よう。
まずは十分な休息を取ってからだ。
(・・・・・おや、すみ・・・)
そうして、俺たちは眠りに付き、長い長い異世界生活の1日目に幕を降ろした。
「コラァァァァッッッ!!!! そこはベッドじゃねぇぞぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!?!?」
目を覚ますと、目と鼻の先に禿げた爺さんの顔面が。
その状況に混乱し、思わず叫び声を上げてしまう。
「だ、誰ですか貴方はぁぁぁぁぁぁぁっっ!?!?!?」
「お主こそ誰じゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」
「先に聞いたのは俺なんだから、まずは貴方が名乗って下さいよ!!!!!!」
「・・・・・む。確かに、それはそうじゃな」
何故か急に落ち着いた態度になるジジイ。
ひとまず俺から離れ、コホンと咳払いをすると、老人は顎髭を触りながら口を開く。
「ワシはレインアース城下町西区町内会会長、マルコス・アルデシアじゃ」
「町内会会長の・・・・マ、マルコスさん?」
レインアースって何だ? 何故町内会会長が寝起きの俺の部屋に・・・・・って、そうか。
(俺、そういえば異世界に来てたんだったわ・・・・)
周囲を見渡し、現状を理解する。
俺は昨日、公園のベンチで一夜を過ごしたんだった。
そうして今目が覚め、早朝、ベンチの前に立つ町内会町の老人に起こされている、と。
なるほど、なるほど・・・・って、この世界にも町内会とかあるんだな・・・・。
なんてくだらないことを考えていると、老人は怒った顔で再び俺へと顔を近づけて来る。
「良いか。この公園はな、レインアース王国のシンボルとして作られたものなんじゃ」
「は、はぁ・・・・」
「じゃから常に街の人間が綺麗にしとるんじゃ。観光客にこの街を素晴らしいものと思ってもらうためにな。それなのにお主はそんな神聖な場所を宿代わりになぞ使いおって・・・・恥を知れ!」
いや、俺もある意味この国の人間ではなく違う世界から来た人間ーーーー観光客のようなものなんだが・・・・。
なんてことは、勿論言わず。
ここは、素直に謝っておいた方が正解だろう。
公園で勝手に野宿していたのは事実なんだし。
「すいませんでした・・・・」
頭を下げ、誠心誠意謝罪する。
そんな俺の姿を見て、マルコスの爺さんはうんうんと気持ち良さげに頷いていた。
「最近の若者にしては聞き分けの良い奴じゃ。許してやろう」
「ありがとうございます」
腹の上で寝ていたレゴムをポケットに入れ、立ち上がる。
ここは、すぐ退散した方が良いな。
また怒鳴られてもアレだし。
「それじゃあ、これで・・・・」
「ちょっと待て」
「な、何ですか?」
「まだ、お主の名を聞いとらん。ワシに名乗らせておいて名乗らぬというのは失礼じゃろう??」
面倒な爺さんだな。
こりゃ絡んでると延々と話を繰り広げられそうだ。
ちゃちゃっと名乗って、すばやく去ることにしよう。
「新條 彰人です」
「シンジョウ・・・・アキト・・・・?」
「じゃあ、今度こそこれで・・・・」
俺の名前を聞いて何やら困惑している老人を無視し、足早に去る。
今の俺に無駄に時間を浪費している暇はないからな。
今日こそは、必ず仕事に就いてみせる!!
「昨日は、冒険者なんていう戦闘職にいきなり挑戦したから駄目だったんだ。今日は、前の世界にもあるような普通の職業に挑んでみるぞ!!」
「ンゴ!!」
「おぉ、起きたかレゴム!! ・・・・ってお前、俺と爺さんの怒鳴り合いの間ずっと寝てたよな・・・・耳ついてんのか? 見た感じなさそうだけど」
「ンゴォ?」
「まぁ、良いか。とりあえず、今日はぶっつけ本番だ。気合い入れるぞ!!」
「ンゴォ!!」
「よし。じゃあ・・・・あそこに行くか」
元々、昨日見た時からあの店は良さそうな職場だと思ったんだ。
店主は良い人だし、売れ行きも良好そうだったし。
俺に料理の腕は無いが・・・・魔物と戦うよりは、まだ何とかなりそうだ。
いざとなったら死ぬほど努力して、学んでいけば良い。
俺は昨日行った店ーーーーーホットドッグ屋を目指して、商店街通りへと向かった。
「な、何ぃ!? 雇ってくれだとぉ!?」
ホットドッグ屋に着くや否や、俺は開店準備をしていたおっさんに本題を切り出す。
どうか、自分をここで雇ってくれないか、と。
頭を下げてそうお願いすると、おっさんは困った顔をして眉を八の字にした。
「雇うってもなぁ。悪いけど、うちは人の手を借りたいほど困ってはいねぇんだ。給料もそんなに良いとは言えないしよぉ。悪いけど、あんちゃん、他を当たって・・・・」
「そこをなんとかお願いします!! 掃除、雑用、何でもやります!! どうか俺を雇ってくれないでしょうか!!」
「う、うーん・・・・・」
額に手を当て悩みだす店主。
何か、善意を利用しているような気がして心が痛むが・・・ここは鬼にならなければ。
生きていくためにも、ルドナを助けるためにも、まずは自己を優先しなければならない。
「・・・・・ステータス、見せてもらっても良いか?」
「へ?」
「料理スキルがあるなら、雇ってやっても良いぜ。料理が好きじゃなきゃ、ミートブレッシュ屋なんてやっていけないからよぉ」
ス、スススススススス、ステータスですと!?
また俺は、この試練に挑まなければならないのか!!!!
(いや、待てよ・・・・?)
ステータスを表示する情報魔法?を俺は使えない。
ならば、ここは魔法が使えないからステータスを見せられないと言って・・・・ステータス以外のことで自分をアピールするチャンスなのではないか?
見たところ、この人は押しに弱いと見える。
ガンガン自己PRしていけば、もしかしたら採用までいけるかもしれない!
クックックッ、完璧な作戦ではないか。
そうと決まればーーーーーーー実行あるのみ。
「ええと、すいません。俺、情報魔法?っての使えなくて・・・・ステータスをお見せすることが・・・・」
「ンゴッ!」
突如、ズボンのポケットから顔を出したレゴムが俺の体をポンと叩いた。
すると、俺の目の前にあの忌まわしいステータス画面が現れる。
(なっ・・・・!?)
「ンゴーッ!!」
こ、これ、まさか、レゴムの奴がやったのか・・・・?
情報魔法のスキル持ってたし・・・・それ以外あり得ないよな・・・・。
「ンゴンゴ〜」
恐る恐るポケットに視線を向けると、得意げな顔をして腰に手を当てるレゴムの姿が。
(ふ、ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!!!)
何やってくれちゃってんだこのクソゴーレムは〜〜!!!!!!
俺のせっかくの計画を台無しにしやがって!!! 許さん!!!
なんて、心の中で怒りを爆発させている俺の前で、店主は俺のステータス画面を一頻り見るとーーーーーーーーーー首を横に振り、残念そうな顔をしていた。
「あんちゃん。悪いけど、うちでは雇えないよ。悪いな」
「・・・・・そう、ですか」
がっくりと肩を落としながら、店から離れる。
くそっ、またか。
また、この最弱のステータスが俺を苦しめるのか。
こんなステータスが最重要な異世界で・・・・俺みたいな奴はどうやって生きていけって言うんだよ。
まるでこの世界の神が、俺に生存権は無いとでも言っているようだ。
「・・・・ふざけんな。そんな神になんか、絶対負けねえからな」
こちとらFラン大で就活にめっちゃ苦労した元ソルジャーだぞ??
一度あの就職氷河期を低ステータスで乗り越えてやったんだ。
だったら、この世界でも低ステータスで、難易度SSランクで、クリアしてやるよ!!
「俺、大学生時代に園芸店でバイトしてたから、今度は花屋に挑戦してみるか。花屋くらいあるだろ、この商店街の何処かには」
そうして俺は花屋を探し旅立った。
案の定、巨大な商店街だったから花屋はすぐに見つかった。
しかしーーーーー。
「ここで働きたいの? だったらステータス、見せてくれるかな?」
「・・・・・」
レゴムに頼み、花屋の店主の若い女性にステータスを見せる。
すると、彼女は困った表情になって、引き攣った笑みを見せた。
「ご、ごめんね? 栽培スキルあるのは良いんだけど・・・・採取スキルはないみたいだからお断りさせてもらうね? あははは・・・・」
彼女のその反応は、採取スキルが無いということよりも、能力値を見てのものなのだろう。
冒険者ギルドの受付嬢にも同じ反応されたからな、昨日。
「・・・・・・・切り替えよう」
花屋を後にし、次の目的地に向かう。
次は・・・・・花屋を探している途中にあった本屋だ。
本は元々趣味で好きだったからな。
とはいっても読むのは純文学では無く、ラノベや漫画の類だったが。
意を決して、俺は本屋の店先で箒を掃いている初老の店主に話しかける。
ここで働かせてもらえないだろうか、と。
しかしーーーーーー。
「ステータス、見せてもらえるかい?」
「・・・・・・・・・」
またレゴムに頼み、初老の店主にステータスを見せる。
すると、店主は呆れたようにため息を吐いた。
「・・・・・はぁ。あのね、お兄さん。うちでは魔導書の類を扱っているんだ。魔導書はね、知ってると思うけどある程度SP値が高くないと言うことを聞いてくれないのよ。悪いけど、今回は縁がなかったということで」
「・・・・・・・はい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
カーカーとカラスが鳴き始め、空がいつの間にか黄色くなり始めていた。
朝から商店街を周り数十件ほど自分を雇ってくれと直談判してみたが・・・・・結果全滅だった。
全ての原因はこの最弱のステータスによるもの。
ひとつはっきりしたが・・・・どうやらこの世界では、ステータスが全てを握っているようだ。
ステータスが良ければより良い仕事に就くことができ、ステータスが良ければ他人に見下されることはない。
最初は優しい人でも、俺のステータスを見たら豹変する人が多かった。
呆れるか、見下すか、馬鹿にするか、そのどれか。
まぁ勿論、そんな人ばかりという訳でもなかったがな。
ホットドッグ屋の店主とか優しいままだったし。
「はぁ・・・・これからどうすれば・・・・って、ん?」
商店街の外れ、住宅街へと続く石畳の細道。
そこに、数人の子供たちが集まっていた。
何の騒ぎか、遠目で見てみると、そこにはーーーーー。
「さぁ、見てらっしゃい! 精霊石様に導かれた勇者さまの英雄伝説、はじまるよ〜〜!!」
(あれは・・・・人形劇か?)
糸の付いたパペット人形を器用に動かし、道化師の格好をした男が人形劇をしていた。
剣を持った人形が魔物を模した人形をやっつける度に、子供たちから歓声が上がる。
道化師の演技がかった口調と器用な人形捌きが相まって・・・何だか演劇でも見ているような気分になってくる。
それになんというか・・・・単純ではあるが、引き込まれる物語だった。
「災厄の化身たる魔物を勇者様は倒し、村の平穏は無事守られた。しかし、勇者様の愛する姫様は魔物の親玉に囚われたまま。勇者様は再び、仲間を引き連れて深き森の深層へ向かうのだったーーーーはい、今日はここまで。見てくれてありがとねー」
「えーこんな良いところで終わりー? 続き見せてよー」
「駄目駄目。続きは明日ね。あ、忘れずにそこの缶に銅貨入れておいてよー」
(げっ、金取るのか、これ。これ以上金を取られては間違いなく後数日で飢えて死ぬ。気配を気取られないよう、ここは即座に逃げるべきだな、うん)
俺はなるべく足音を消しながら、その場を後にした。
「それにしても、人形劇か・・・・・」
ああいった仕事もあるんだなぁ・・・・。
この世界には漫画とかアニメは無さそうだし、もしかしたらああいうものが子供たちの娯楽になっているのかもな。
って、あれ・・・・・?
「もしかして俺、人形劇で稼ぐことできるんじゃね??」
糸を付けなくても勝手に動く土人形・・・・ゴーレムもいるしな。
確か、俺のスキルに人形師ってのがあったし。
これは・・・・もしや天職か??
「よっしゃ!! そうと決まればもっとゴーレムを錬成するぞ!! スキル《ゴーレム錬成》発動!!」
《報告 スキルを発動するのに必要なSPが不足しております。スキル ゴーレム錬成を使用するのには4SPが必要です。 残りSP残量 1》
「・・・・・・・・・・・・・・」
SPって魔力のことだよな。
普通、ゲームとかだったらSPって寝たら回復すると思うんだけど・・・・俺、レゴム錬成したの昨日だよ??
何で回復してないの?? うん??
マジで、意味がわからんぞ、これ。
もしかして、メシか? メシが原因なのか??
でも俺、昼飯商店街で食ったんだよな・・・・焼き鳥みたいなの。
ひとつ銅貨1枚で5本も食っちまった・・・・美味かったなぁ。
「・・・・・待てよ、だったらSPって何で回復させるんだ??」
本当、この世界の説明書を誰か俺に見せて欲しい。
新たな謎が増えては、蓄積していく。
「まぁ・・・・今はSPのことは後回しだ。まずは人形劇をやるための道具が必要だな。
そうして俺は残り13枚の銅貨を握りしめ、人形劇の道具と夕飯を買うべく、商店街へと向かった。




