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プロローグ
「悪いけど、貴方のような低ステータスの弱者では使い物にならないわ」
「・・・・なんですと?」
俺を異世界に召喚した張本人であるこの国の皇女は、そう、戦力外通告の一言をこちらに向けて放った。
その顔には明確な落胆の色が浮かんでいる。
「衛兵共よ! 今すぐこいつを城からつまみ出しなさい! 次こそは我が国に相応しい真の勇者を召喚してみせるわ!」
「いや、いやいやいや!! ちょっと待てよオイ!! この世界に勝手に喚んでおいて、それは無いだろうが!! だったら元の世界に返してくれよ!!」
「黙れ能無し。どうせお前のような人間など、元の世界に居ても誰からも必要とされないわ。住む場所が変わろうと、屑は屑。何の変化もないでしょ?」
「なッ・・・・・!!」
「命を奪わないことを慈悲と思うが良いわ。さっさと私の前から消えなさい、グズめが!」
そうして俺は衛兵たちに両腕を掴まれ、為す術無く城から放り出された。
これからいったい、俺はどうすればいいんだ?
エルフや獣人が闊歩する異世界の町を前に俺は、ただただ途方に暮れることしかできなかった。




