表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/77

12:死神さんの初登校日

「どうだっ。似合うか?」


 くるりとアイリスが一ターンする。俺は目を逸らしながら言った。


「ああ。とてもよく似合っている」


 正直に告白する。皮肉が言えないほど、アイリスには制服が似合っていた。やべ、鼻血でそう。


「ほら、行くぞ!」


 俺は、アイリスを部屋から追い出し、学校へ向かう事にした。


 今日は彼女に初登校日だった。


―――――――――


「それじゃ、転校生紹介しまーす。入ってきてください」


 先生がお決まりの台詞を言う。すると、クラス中に歓声が沸きあがった。


 もちろん、入ってくるは、アイリスである。 


「え、えっと……ここで自己紹介すればいいのだな。篠塚藍です。陽向がお世話になっている。陽向とは共に同居生活をして、あんなことやこんなことをしています。具体的には――」

「ちょっと待った―――――!」


 俺は声をあげて立ち上がった。


 な、何て恐ろしい奴だ。自己紹介にそんなこという転校生いねーぞ! しかも、全くの誤解だ!


「おおっ。陽向!」

「お前、何言ってんだよ! 朝っぱらから!」

「だって、本当の事だろう?」

「嘘付け! お前はそれをいつやった! 何月何日何時何分地球が何回回って智也が何回ナンパに失敗したときだ!」

「俺を入れるなっ!」


 智也の悲鳴があがるが、俺はお前に構っている暇など無い! それより、大事なのはこっちだ。


「えー。もうすぐ、ホームルームが終わるので、話は後で。それでは解散!」


 解散って! おい、ちょっと待った先公! 男子の殺気に気付いて逃げてんじゃねーよ! 獣が六割を占めるこのクラスに俺をおいていくな! おい、先生!


 俺の叫びもむなしく、 先生は逃げるように教室を後にする。女子も俺と反対側に非難し始めた。首を傾けているのはアイリスのみ。


「篠塚くん? あんなことやこんなことってどんなことか詳しく教えてもらおうか?」

「ちょ、誤解だ! 俺は何もしてない!」

「証拠はあがっているぞ!」

「嘘付け!」


 あー、もう! こんな奴らに構ってられん! 俺は、教室を飛び出そうと、扉に向かって走った。しかし、それは甘かった。


「それより、陽向! あたしたち、同じクラスだぞ! すごく嬉しい! ん? どこか行くのか?」

「うおっ」


 あと一歩のところでがしんとアイリスに腰の辺りに巻きつかれる。バランスを崩した俺は、べたんと派手な音を立て、倒れた。


「アイリス、離せ! 男には逃げなければならない時があるのだ!」

「それをいうなら、戦わなければならない時なのでは?」

「いいや、あってる。見ろ、あの肉食獣たちを! ギランギランの眼で俺を見ている! 助けて! 死ぬ!」


 アイリスは首を傾けたまま、俺を放さない。も、もしかしてわざとか!?


 段々と男子達が迫ってくる。ああ、俺の命日は今日なのか。さようなら、俺の人生。

久しぶりに投稿です!!

いつも、読んでくださってありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ