幼少期
評価やブックマークをくれた皆さんありがとうございました。
ついにブックマーク数が10人になりました。
まだまだこれからだと思うのでよろしくお願いします。
目が開いた。知らない天井だ。
「おぎゃー、おぎゃー」
年齢的欲求なのだろうかどうしてもなくのをやめることができない。
「おぎゃー、おぎゃー」
僕が泣いている横で泣いている子がいる。
綺麗なルビー色の瞳だ。
目の前には綺麗な女性がこちらを向いて笑顔を向けている。
隣の赤ちゃんから悪寒を感じた。
多分気のせいだろう。
そしてまずこちらに片手で抱え、その後隣の赤ちゃんも片方の手に抱えた。
すごく心地いいととかんじて感じた。この女性が母親だと本能が理解した。
「hdbjdjbか」
女性が二人を抱えながら何か言っているが何を言っているかわからなかった。
{|言語理解|を獲得しました。}
急に機械的な音が頭に直接話しかけてきた。
何この声?
{これはスキル|ナビ|の声です。そしてこのスキルを手にしたため母親が何を言っているかわかるはずです。}
ほんとだ。何言っているかわかる。そしてこれが女神様が言っていた|ナビ|なんだ。
{そうです。そしたここでお願いがあります。わたしに名前をください。}
「名前?」
{はい。名前があると、もっと会話が流動的になります。}
{わかった。名前を考えるよ。}
{ナビ太郎とかどう?}
{それは本気で言っていますか?}
機械的な声なのに迫力を感じた。
怒っているようだ。
{冗談だって。}
結構これでもいいと思ってしまってたのは内緒にしなきゃ。
う~ん、なんかあるかなぁ~?あっ!
{ヴィーナとかどう?}
{ヴィーナですか?どういう意味ですか?}
{ヴィーナっていうのは確か僕の生まれた世界の楽器だよ。頭に声が響くっていうのと|ナビ|を反対から読んでちょっと文字をいじってみたんだけど、どう?}
{わかりました。今日から私の名前はヴィーナです。
ですが、名前のセンス的には及第点です。}
という割には声が弾んでいる気がした。
そしてナビの名前が決まってすぐに、部屋の扉が勢いよく開いた。
「ミリア無事に生まれたか?」
と男の僕から見てもイケメンな男性が入ってきた。
「はい。無事に双子の赤ちゃんが生まれましたよ。ほら、男の子と女の子ですよ。」
「おぉ~。かわいいな。」
と父親らしき人が顔を近づけてきた。僕も将来こんなイケメンになりたいな。
そして一息ついて、
「決めた。そのきれいな瞳からとって男の子はサフィア女の子はルビーにしよう。」
と言ってきた。
すごくいい名前だと思う。賛成という意味も込めて僕は、声を上げた。
「「おぎゃー、おぎゃー」」
と隣の今世界の妹のルビーも賛成のようだ。
なんとなくルビーは姉というより妹だろうという確信があったが、その確信がなぜなのか、今はまだわからなかった。
こうして僕サフィアはこの異世界に生まれた。
読んでいただきありがとうございました。
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