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1段目 上を向いて歩こう

 碓井幸子には運がない。


 と言っても大それた不幸はない。五体は満足で両親ともに健在だし、家庭内に不和もなく、今日も元気に送り出してもらえた。

 ただなんとなく、そことなく、幸が薄い。

 席替えでは必ず教卓の目の前の席に当たり、遠足の日には雨が降り、道を歩けば犬の糞を踏む。流石にバナナの皮で滑ったり落とし穴に落ちたりは滅多にしないが。

 聞けば父も祖母もそうらしく、気にした彼らは幸子にありとあらゆる験担ぎをさせた。効果はまあ、察して欲しい。


 この日も幸子の不運は絶好調であった。

 朝起きたら二つの目覚ましが壊れて鳴らなかった。常に五つの目覚ましをセットしているため、ことなきを得たが。

 卵を割ると黄身が入っていなかった。白身だけの卵かけご飯は淡白な味がした。

 乗ったバスが渋滞で一時間遅れた。余裕を持って二時間前に着くよう家を出たので問題は無かった。

 一緒に行くはずの友人からは待ち合わせ時間にドタキャンされた。……人の都合はままならない。


 ここまでは良かった。いや、良くはないが、都会で限定シュークリームを買うという今日の目的に差し障りは無かった。多少の不運は準備と心持ちでどうにかなる、というのが幸子の経験則だ。

 しかし、どうだ。人波に揉まれ脇に押し出された拍子に鞄の中身を道路にぶちまけ、五個に分けてあった財布を全て紛失。這いつくばって探していたら犬が通りかかる度に吠えられる。交番に紛失届を出して意気消沈しながら道を歩けば矢鱈とキャッチセールスに声をかけられ、金も無いのに脅されかける──。


「都会って、怖い」


 一張羅をボロボロにした幸子は、さすがにやさぐれた。


 どうしていつもこうなのか。


 天を仰いでも答えが返ってくるはずもなく、投げかけた問いはただ寒空の中白くたなびき消えていく。

 都会の空はずらりと並んだビルに切り取られ、田舎と比べてひどく小さく見える。四方を壁に囲まれたこの状況は、落とし穴に落ちたときを思い出させた。


 苦い気持ちをため息と一緒に吐き出して、マフラーで口を覆う。

 これじゃいけない。ため息なんぞ吐いていては、少ない幸せがさらに逃げてしまう。

 今日の目的はシュークリームだ。


 黄金の卵黄がふんだんに使われたカスタードクリーム。

 軽やかでコクの強いホイップクリーム。

 生地に練り込んだアーモンドが香ばしく甘味を引き立てる。

 ──これぞ、手のひらの上の幸福。


 という、CMでの宣伝文句に心引かれてここまでやって来たのだ。

 どうしても手ぶらでは帰りたくなかった。

 お金は靴底に仕込んだ紙幣(最終手段)を使えば何とかなるだろう。


 気合と共に歩き出すが、運悪く後ろから走ってきた男にぶつかった。当然の流れとして、大柄ではない幸子は前のめりに転ぶ。

 しかし、幸子ほどの経験者なら、慌てず騒がず受け身を取ることができる。


 膝をたて、石畳の上をコロリと転がる。


「うむ、9.98点」


 自分で甘口採点をする余裕もある。


 掌に傷はなく、二次被害も出していない。

 膝を覆うタイツも無事。

 唯一の減点対象は、バッグの蓋が緩んでいたことか。


 飛び散る荷物。

 あちこちであがる小さな悲鳴。

 集まる注目。


 本日五度目の光景に、もう乾いた笑みしか浮かばない。


 すでに無くして困るものは入っていないが、しっかりと閉めているチャックや蓋がなぜ転んだ時に限って開くのだろうかといつも思う。


 とにかく、荷物を石畳の上に散らばる荷物をかき集めなければならない。

 周囲の迷惑そうな目線を感じて、幸子は顔を引き締め膝をつき片付けにかかった。


 鞄の中に何が入っていて何が無くなったのか、転びすぎて分からないのが問題だ。

 財布は全部無くしたからいいとして、スマホとアメニティとタオルと……。


「はい」


 不機嫌そうな低い声と共に目の前に差し出されたのはお守りだ。有名な神社のご利益がありそうな厄除け札を、祖母が取り寄せてくれたもの。

 拾ってくれたのは、むすっとした顔つきの少年だった。


「あ、ありがとうございます、ごめんなさい……」

「ああ、うん。謝らなくても大丈夫。あ、足元にもポケットティッシュが落ちてる」


 厳めしい雰囲気に幸子はつい謝ってしまうが、声や表情から受ける印象とは裏腹に、少年は協力的だった。そのフォローも棒読みに近いのだが、自己申告を信用する。

 街頭でやたら配られていたティッシュをバッグにしまい、改めてお礼を言おうと顔を上げる。


 少年は足元を探すのを止め、靴の裏を石畳に擦り付けていた。真顔で、一心不乱に。その挙動には大いに覚えがある。


「ごめん、ちょっと待って。……犬の糞踏んだ」

「…………乾かしてこそげとったあと、薄めたお酢で擦るといいですよ」


 二次被害が出てしまった。あまり大衆には知られていないが、不運は伝染するものなのだ。


「……そこのビルの入り口、階段の下に水筒が転がってたけど」

「ありがとうございます!」


 指先で示されたビルの中、階段で下がった半地下に、幸子の桃色の水筒が転がり落ちていた。人にぶつからなかったことが不幸中の幸いだろう。

 再度礼を述べようと階段を駆け上がったが、少し目を離した間に少年の姿は見えなくなっていた。





 

 そののち、デパ地下で人に揉まれて騙されて、シュークリームではなくたわしを買いかけるというひと悶着もあったが。


「買えたぞーッ!」


 公園を訪れた幸子はベンチに座り、奇跡的に買えた限定シュークリームをひとつ、上機嫌に取り出した。

 順番を人に譲ってもらってようやく購入できたのだ。幸運を噛みしめて食べないとバチがあたるだろう。


 上から振りかけられた粉砂糖を落とさないように、慎重に包み紙をめくると、黄金色の生地があらわになった。

 手のひらに乗せるとズッシリと重く、中にたっぷりとクリームが入っていることが予感される。


 これが幸せの重みか。瞬く間に、暗い気持ちが頭から引いていくのがわかった。


「いただきまーす」


 まずはひとくち。パリッと硬めに焼かれた表面の下に、柔らかな二層目の生地。そこからあふれ出るカスタードの濃厚な甘さが舌に絡みつく。バニラと卵の風味が口いっぱいに広がって、じぃんと体の芯に染み渡った。

 あとから


 そう、そうだ。この幸せのために艱難辛苦を経て都会に来たのだっ「カー!」


 かー?


 次の瞬間、手のひらのシューは横から来たカラスにかっさらわれていた。


 呆然とすること数瞬。カラスを見た幸子の体は、反射的に鞄から新聞紙を取り出し頭の上にかざしていた。

 そしてすかさず、ぼたぼたと落ちてくる糞。うん、鳥を見たらまず糞を警戒しないとね。


 カラスが飛び去ったのを見送って、新聞紙を間近のゴミ箱に捨てる。

 まあ、あれだ。たくさん入ってる箱の方を持っていかれなくて良かった。あのカラス、私の分まで味わってくれるといいなあ。


「そう、思えるわけが、なかった……」


 がっくりと肩を落として、落ち込んだ。


 自分が何をしたというのだ。特に良いことはしてはいないが、こんな仕打ちを受けるような悪事にも覚えがない。

 何がいけないのか、わからない。


 どうして、こんな少しの幸せも許されないのだろうか。


 じわじわと目頭が熱くなる。


 落ち込んでいても不幸は変わらず容赦なく、幸子のもとにやってくる。

 それは、わかっている。わかっているのだ──。


 タイルの模様を見ながら惰性に従い歩いていると、遠くで歓声が上がった。


 キラキラと輝きながら水滴が宙を舞う。


 階段を降りた先の広場で噴水ショーが行われているようだ。曲に合わせて吹き出す水の高さを変え角度を変え、躍動感を見事に表現している。周りに集まる高校生達が、楽しそうな笑顔でそれを眺めていた。

 揃いの制服を見るに、近くの高校の学生だろう。

 仲間とはしゃぎ、興奮を共有する姿がとても眩しい。


 幸子は中学三年生だ。春からああなれるかどうかは分からない。

 だが、簡単なことで多幸感を得るその姿勢は見習うべきものだ。


 そうだ。折角都会に来たのだから、タイルばかり見ていては勿体ない。偶然ショーの時間に近くにいるなんて幸運だ。下を見てないで、前を向いて生きなければやってられない。


 今を楽しんで、ようやく幸福に気づくことができるのだ。


 近くで見るために階段の一段目に足をかけようとして、誰かに肩を叩かれた。


「キーホルダー、落とさなかったか?」


 キーホルダーなんて、持ってたっけ?

 疑問に思いつつ振り返る、と、勢い余って目の前に青空が広がった。


 つまり、こけた。


 声をかけたであろう少年、先ほどの無感情な目が見開かれて、目の前から遠ざかっていく。

 視界の端に捕らえたバナナの皮に、幸子は唸った。


 時には、足下を見ることも大事だ。






 階段を転げ落ちる。

 ゴロゴロと。

 頭や腹をぶつけないように体を丸めて転がっていく。

 菓子箱はこけると分かった瞬間に高く放り投げた。

 なんだか柔らかいものも巻き込みつつ、想定よりも長い時間目を回し、


 着地。


 ほぼ無傷である。慣れたものであった。落ちてきたシュークリームの箱を受け止め、残り五個すべての無事を確認する。

 あんなところにバナナの皮があるなど、誰が想像しようか。いや、誰でなくとも幸子だけは想像しておかなければならなかったのだ。目先のショーに気をとられ油断していた。

 反省し、呆れと憐憫の目線に怯えながら周りを見渡す。しかし、いるはずの観衆は見当たらなかった。


 崩れた石壁。その奥に見える真っ白で広大な砂漠。砂の上を揺らめく陽炎。遠く天から垂れる糸のような、白く細く長い塔。青い空の向こうを飛ぶ赤い……あれはなんだ? 鳥か、飛行機か。ファンタジーでよく見るドラゴンにも見えるが。嫌な予感がして天を仰ぐと、太陽がふたつ。

 目を瞑り、目頭を抑えてみても、その景色は変わらない。

 とりあえず乱視を疑っておく。この前の検診では健康優良そのものだったのだが。


 転げ落ちてきた階段を振り返る。しかし、そこには崩れた瓦礫があるばかり。おそらくそこに階段があったのだろう、僅かな面影が残っていた。幸子が転げ落ちた衝撃で崩れてしまったのだろう。しかし、頭上を見上げても、高層ビルの姿を確かめることはできない。


 薄暗い周囲の風景は、古ぼけた遺跡のようだった。石でできたタイルには模様や文字がうっすら入っているが、風化していて読み取れない。それでも、日本語ではなさそうだということはわかる。


 総括。都会の景色ではない。


「どこ、ここ」


「階段、壊れた……? うそだろ、やっちまった……」


 幸子の横では少年が頭を抱えていた。先ほど話しかけてきた声の主である。

 声変わりが終わっていないやや高い声に抑揚はなく、台詞の内容はなにやら深刻であるのに、一切の感情を削ぎ落としたかのような棒読みである。

 短めの黒い髪に、感情を感じさせないこげ茶の目。特に際立って整っても崩れてもいない顔も、能面のような仏頂面だ。

 全体として感情を感じさせない少年が、異国めいた遺跡の中でうんうん唸っている様は、非常に現実感に乏しかった。素人芝居でも見せられているようだ。

 頭を階段で損傷した可能性に気付き、幸子は慌てて声をかけた。


「頭打ったんですか? 大丈夫ですか? ごめんなさい、巻き込んじゃったみたいで」

「いや、巻き込んだのはこっちだ」

「え?」


 意味が分からず首をかしげる幸子に向かい、少年は居住まいを正した。


「オレ、ノボルって言います。誤って君を異世界に連れてきてしまいました。本当に、本当に申し訳ない」

「……頭、そんなに強く打ちました?」


 土下座と共に放たれた言葉。その珍妙さに、幸子はそう返すことしかできない。


「その、すぐには信じてもらえないと思うけど、ここは異世界で、俺は階段を通るたびふたつの世界を移動してしまう体質なんだ。それで、」

「いせかいって。少し、落ちついてください。ええと、そうだ、シュークリーム食べます?」

「あ、いや結構です」


 丁重に断られた。甘いものは鎮静にも効くのに。


 ドッキリ企画、だろうか。

 それを最初に疑うことに違和感を感じない程度には、少年は棒演技だった。幸子の方がまだ嘘が上手いだろう。

 だが、さきほどの妙な光景が。暖かく乾いた空気が。外から吹き込む砂交じりの風が。

 現状が只事ではないと告げている。


 土下座を解かない少年、ノボルを観察する。生気の薄い目はきちんと焦点を合わせているし、意識はしっかりしていそうである。受け答えもできている。まあ、棒読みなのだが。

 地にしっかりとつけられた手のひら。床から1cmの高さで微動だにしない頭。きっちりと折り畳み並べた膝。

 見れば見るほど見事な土下座である。もしかしたら土下座のプロかもしれない。なお本当にそうだった場合、幸子の警戒心はMAXまで跳ね上がる。


 対して幸子はここがどこかも分からず、無関係に一口食べたシュークリームの味を思い返している。美味しかった。

 幸子もまた、混乱している。


「ええーーーっと、」


 人生は切り替えが肝心である。


 と、不運の先達である祖母も言っていた。起きてしまったことに気を取られていては、目先の不運も回避できない。

 とにかく少年の言葉を受け入れ、今後のことを考えることにする。


「ここが仮に異世界だとして。ノボル、くん、は階段を上り下りすることで、この異世界と元の世界を行き来することができるとすると。私はそれに巻き込まれて、巻き込んで、異世界に来てしまった。つまり、『もう一回階段を通れば戻れる』ってことで合ってます?」


 ノボルの言葉を噛み砕き、再確認として口に出す。下げられた顔に浮かぶ表情は窺えないが、代わりにノボルは大きく頷いて見せた。


「敬語はいらない。おおむね君が言う通り。ただ、通ってきた階段が壊れてしまったから完全に元の場所に戻ることはできない。そこだけ迷惑をかけてしまうのは、本当に申し訳ない」

「いや、謝らなくていいよ。お互い様だもの」


 異世界話が本当なら、確かに幸子は転移に巻き込まれたのだが。そもそも階段落ちに巻き込んだのは幸子だ。

 ここは互いに等分非があるという形で収めるのがいいだろう。


 話が進まないので土下座を解いてもらう。

 頭を上げた少年はやはりのっぺりとした無表情だ。その分ボディランゲージが大きいし、無口というわけでは無さそうなので言いたいことは分かるが、仏頂面でおたおたしている姿はひどくシュールに映る。


「びっくりだ。落ち着いてるんだな」

「そっちこそ、驚いてるようには見えないけど。……まあ、不測の事態には慣れてるからね。一家言あるよ」


 不本意に渡ってきた窮地の数を、ドヤ顔で誇って見せる。

 解決策がしっかりわかっているなら焦る必要は見当たらない。


 上り階段があれば下り階段もある。崩れた階段の近くに、すぐにでも崩れそうな石造りの階段が見えた。 


「じゃあ、そこの階段を降ろうか。バナナの皮も無いし」

「普通無いと思うけどな、バナナの皮」


 ノボルが隣で目を細めた。これはたぶん、遠い目をしている。


 階段を隅から隅まで観察し、バナナの皮がないことを指差しして確認する。ヨシ。 


「手を繋いでもらえるか? 接触してないと一緒に帰れないんだ」

「なんか全体的に震えてるけど大丈夫?」

「ああ。ここ、ちょっと寒いよな」

「暑いくらいだと思うけど……」


 差し出されたノボルの手は何故か小刻みに震えていた。冷え性なのかと疑ってみるが、握った手は人並みに暖かい。謎だ。

 シュークリームを大事に抱え、幸子の準備は万全である。


 二人は|異世界≪元の世界≫への一歩を同時に踏み出した。


 異世界とかいうよくわからないところに来てしまったが、なんとかなりそうで良かった。

 感慨に包まれながら、力強く踏み出す二歩目。


 そして、幸子は溺れた。






「大丈夫、大丈夫。吐けるか?」


 気がつけば、幸子は陸に引き上げられていた。

 ノボルに背中をさすって貰いながら、げーげーと水を吐く。ついでにシュークリームも一口分。


 何が起こったかわからない。息を荒くしながら周囲を見渡すと、そこはビルの立ち並ぶ都会、などではなく元の遺跡的な建物の中である。どこへも移動できていない。

 振り返って下ったはずの階段を見る。そこには溺れるような水も無いしバナナの皮もない。なんなら階段もない。こちらも崩れ落ちていた。


 なるほど、なるほど。


「なんでさーーーー!?」

「は、はいごめんなさい! 説明不足でした」


 再び正座で座るノボルに、幸子は仁王立ちで傾聴の姿勢を取る。

 僅かに、極数ミリほど眉尻を下げ気まずげな表情を浮かべるノボルは、つらつらと告解した。


「オレは階段を通るだけで異世界転移してしまうんだけど、こちらの階段が地球のどこの階段につながってるかは、通ってみないと分からないんだ」

「つまり?」

「海底遺跡、いや、淡水だったから湖底遺跡? ダムの中? にある階段につながったんだと思う」


 「どこの国だろうか」とノボルが首をひねる様子から察するに、日本に出るとも限らないらしい。

 なぜだろう、淡水のはずなのにしょっぱい。


 意気消沈する幸子に気づき、ノボルはわたわたした動きでフォローを入れた。


「大丈夫。今回は運が悪かったけど、もうこんなことは起こらない、と思う。街に出て何か所か試せば、日本に出られるはずだ」


 ”今回は”、運が悪かった。


 ──なら、ずっと運が悪い場合は?


 その答えに思い至り、へへへ、と笑みが溢れた。

 脳裏に甦るのは、数々の記憶。

 沈黙した目覚まし時計。

 白身だけの卵かけご飯。

 消えたお気に入りの財布。

 横切るカラス。

 翻るバナナの皮。


 全部今日一日の出来事だった。



「そう、そうだよね。知ってた」



 幸子はその場で土下座した。


 びしょ濡れで地に伏せるその姿は、傍のふやけた箱も相まって、ひどく哀愁を誘う。


「運に頼らない方法で帰らせてください。お礼にシュークリームも付けますので。どうか、何卒」

「いや、シュークリームは結構ですから」


 二人の波乱に満ちた異世界旅行が決定した。

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