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5.経済:関係を作る

第二部は「ケーススタディ6」と題し、世界設定の細部に関して考えていきたいと思います。

世界を作るときに気になるあれこれを、小さな要素から大きな要素へ向けてスポットを当てていきますのでよろしくお願いします。


この節からちょっと長文になりますが、どうかご容赦ください。

 第五節、主題は経済です。

 経済は人間関係の基礎となる重要な要素です。人間は社会生活を始めた時から、規模や形態を変えてこの要素を引き継いできました。今と違う世界、すなわち「異世界」を作るときでも、人間が暮らしている以上そこには経済があります。


 さて、経済といってもやれ為替がどうの株がどうのという話をする気はありません。もっと単純な話、コインの話から始めていきましょう。



 ***



Q41.

 コイン(貨幣)を設定したいのだが。


A:

 私の好きなセリフから始めましょう。


  "1ディーム硬貨だ。パンなら一斤、油なら一本分の価値がある……"


 さりげない会話の中に、街角の情景に、またある時は主人公の給料勘定に。様々なところに顔を出す異世界設定の花形コイン。世界設定を使しようと思ったときに、まず考える人もいるのではないでしょうか。


 もっとも身近な経済の形である貨幣をどう設定するか、私の答えは単純に想像の赴くまま、です。

 円盤でも棒状でもペラペラでも構いません。金属でも石でも陶器でも貝殻でも、もちろん宝石でも構いません。もちろん馴染みのある金貨や銀貨、紙幣だって立派に使えます。


 貨幣設定の本質は流通物より貨幣の制度にありますから、通貨の形態に関しては自由度が高いと私は思っています。



 ***



Q42.

 貨幣の価値については?


A:

 貨幣とは持ち運びでき、保存できるようになった「価値」のことです。

 古くは物々交換、つまり価値同士を引き替えていました。例えば肉と玉ネギを交換する場合、肉を腐らせずに遠方に運ぶのは困難で、玉ネギは保管しておくと芽が出て食べられなくなります。つまり持ち運びも保存もできない価値です。


 これを長距離、長時間使えるように工夫した末に、人類は貨幣を手にしました。


 現在、最初の貨幣と考えられているのは小麦です。

 小麦は食料として確かな価値を持ち、なおかつ腐りにくく蓄えることができます。こういった「価値」を保持できる現物を、「本位ほんい物」と呼びます。そして本位物そのものが貨幣として流通することも珍しくはありません。現に、古代メソポタミアと古代エジプトにおいては小麦が貨幣であった事がわかっています。


 異世界でおなじみの金貨や銀貨は、この本位物のもっとも進化した段階に当たります。かさばることも腐ることもなく、潰せばたちまち価値のある地金に変わる貴金属は、自然と価値を保証される本位物です。

 貨幣としての刻印や整形は、価値ではなく品質と重量を保証するためです。都度計らなくとも、刻印することで誰か(主に権力者)がそのコインを保証しているわけです。


 この本位物の価値を決めるもの。それは本位物を作り出すのに必要な労力です。

 例えば金の場合、驚異的とされる日本のある金山でも鉱石1トンあたりの含有量は30~40グラムしかありません。激レアです。そして激レアだからこそ少量で充分な価値を持つわけです。


 ただし、これはあくまでも本位物に限った話です。

 経済が大きくなるにつれ本位物に頼った価値の判断は薄れ、次第に信用通貨へと移行していきます。

 例を出すとこうです。


 最初は金の価値で経済が回っていたが、経済規模の拡大に金の生産が追いつかず高額になる。

 ↓

 金貨では不便になり補助通貨、銅貨が誕生する。銅貨は十枚で金貨一枚と交換できる。

 ↓

 しかし金の価値上昇は止まらず、さらに価値が銅貨の十分の一となる鉄貨が生まれる。

 ↓

 以下、経済規模が行き詰まるまで少額貨幣が増え続け……

 

 こんな流れは際限がない上に不便きわまりなく、いずれどこかでぶった切られます。こんなことをせずとも金の値段を上げれば万事解決です。その代わり今度は、貨幣の価値を別のもので保証する仕組みが必要になります。


 今の日本の円を例に取ると、サックリ言えば信用という相対尺度をベースとして価値が決まります。つまりは「円を持ってれば安心」という世界全体の気持ち具合が価値を決めているわけですね。円安や円高といった価値変動は、この気持ちの上下と思えば簡単です。


 架空の世界で貨幣の価値を作るなら、小難しい経済の仕組みは脇に置くとしても次の点が大切です。

 

 ・本位物に頼るなら

  経済規模は本位物の産出量と取り回しによって決まる

  小規模経済は物々交換になるかもしれない


 ・本位物と交換できる貨幣を用意するなら

  価値を管理する集団(国家、相場など)が必要になる

  貨幣の価値を決めるのは集団の信用である



 ***



Q43.

 価値描写については?


A:

 本編で価値描写が必要になったとしましょう。もっともストレートな例を挙げるとこうです。


  「1ゴールドは日本円にして10円くらいか」


 しかし物事はそう簡単にはいきません。時代や情勢、社会システムが違う異世界を単純に比較表現できるのでしょうか。卵一個がだいたい20~30円、まともな食事が500円、家が一軒数千万円。これは全て日本という国で、日本円で示せる価値にすぎません。


 価値を表現する場合、現実のお金を出すよりより有効な例が節の第一問目に出ています。


 そう、物品と比較するのです。


 奴隷がいるなら人件費が浮いて作物や加工品の値段は安くなるでしょう。海のない世界で海の魚は高級品です。異世界の特色ごとに貨幣の価値が、というか価値のバランスが変わってきます。そんな中で読者に価値を示そうというなら、価格ではなく価値そのものに目を移すしかありません。


 冒頭の例で言うならパンや油は生活必需品であり、そう高いはずがありません。したがって1ディームは小銭で、そして約1ドル(120円)ぐらいであろうと読者は予想できます。将来ドルや円の価値が変わっても、読者は身近なものと比較して価値を見いだしてくれるでしょう。そしていったん価値が決まり、それに貨幣というラベルが付きさえすれば、後は金額さえ提示すれば容易に物品の価値を示せるようになります。特色があるなら、その特色の表示もグッと楽になるわけです。


 最後になりますが、私は異世界における価値描写に消極的です。というのも数値で表すより、明示せずにキャラクターに反応させた方が描写に厚みが出ると考えているからです。

 奴隷のおかげで生活に困らない自堕落な主人公。生活が貧しく一度も海の幸を味わった事がない主人公。こういった描写の機会を、単なる数字や比較で語ってしまうのはもったいないと思いませんか?



 ***



Q44.

 経済設定は必要なのか?


A:

 異世界に経済設定が必要かを考えるために、初対面の人物同士を想定してみましょう。


 服は綺麗か、太っているか、健康か……。人は身なりや清潔さ、栄養状態や健康を五感で判断して、最初の態度に反映します。どんなに人柄の合う同士であっても、初対面ではまず見てくれが態度を決めますし、いわんや街ですれ違う程度の仲なら見た目以上の対応はされません。


 そして見た目というのは概して経済状態に左右されます。どんなに内面が貧相でも金をかければそれなりに見えますし、心の綺麗な人でもぼろを纏って路上に座れば……です。どういう人柄なのかは付き合ってみないとわかりませんが、経済状態は(偽らない限り)一目でわかります。


 見た目が大多数の反応を決めるなら、多くの人間が暮らす世界では経済が社会の有り様を決めてしまうと思って間違いないでしょう。

 理由もなく貧しい人も富める人もいません。全ての人物、全ての社会には経済という背景がくっついているのですから。

 したがって経済設定が全く必要でないということは、まずないでしょう。


 ただし必要の度合いは様々です。村や町を舞台にした小さな物語で、世界規模の金融を設定する必要はありませんし、世界を股にかけるような物語で地産地消スケールの経済ではお粗末です。描きたい社会にあわせ必要なスケールを見極めることが、経済設定では重要です。



 ***



Q45.

 経済設定の組み立てにおける重要な部分は。


A:

 前問からの引き継ぎになりますが、私は経済設定においてバランスとスケールを重視します。


 細かい設定、つまり貨幣や金融、生産や製造といった部分を決める際に、まずバランスとスケールが決まっていないと各部がちぐはぐになります。第一部の大枠から細部、という話を引くなら、経済においてバランスとスケールが大枠に当たります。


 それぞれのポイントは、以下のように考えます。


 ・バランス

  簡単に言うなら「農家」が強いか「商人」が強いか

  つまり経済が生産主体かそれとも金融主体か

   生産主体なら自然災害などで経済は大きく変動する

   格差は開きにくいが、経済全体の発展はごく緩やか

   金融主体なら経済の変動は少なく、大きな発展を見せる

   格差は開く方向に動き、一次生産者ほど割を食う


 ・スケール

  どの程度の経済圏で自足できるのか

  地産地消、一国、複数国、世界規模など段階はさまざま

   小さくなるほどバランスは生産に偏り、逆では金融に偏る

   スケールが大きいほど、自然災害や戦争は経済に対して打撃力が低い

   しかし経済問題は全ての事象に素速く、そして深刻に波及してしまう


 活用例として極端に振った二例を挙げます。


 スケール最小・バランス生産全振りの場合、野山で取れる自然の恵みで生活する小さな村です。経済とは物々交換のことで、時には感謝すら通貨として機能します。自然災害が起これば大打撃を被り、場合によってはコミュニティが崩壊します。森の恵みが多ければすべての人間が潤いますし、少なければほぼ平等に不利益を被ります。


 スケール最大・バランス金融全振りの場合、巨大な銀河帝国を考えます。通貨は全て信用通貨であり、全てのものに値札が付きます。よほどの大動乱でなければ経済が機能不全に陥ることは考えられません。生産や運輸より投機や取り引きによる利益が大きく、したがって元手のない者が利益を増やすことなどできません。


 最後になりますが、これらの要素を時間や空間によるフォーカスで切り取らなければ設定は成立しません。

 空間によるフォーカスとはすなわち物語の展開する舞台です。世界規模経済のなかで片田舎の街に焦点を当てたり、極小経済の世界で行商を発明したりと、物語に合わせた応用は常に必要です。

 時間によるフォーカスとは、つまり経済が他のフェイズに移り変わろうとしているか否かということです。イギリス産業革命などはいい例で、スケールもバランスもその時期を機に一変しています。こういった過渡期は特に経済が物語に絡んできますので、設定は念入りに行ったほうが味が出ます。



 ***



Q46.

 バランスやスケールの端的な決め手は?


A:

 私は「物流」だと思っています。


 物流の規模はバランスやスケールと密接に関係します。物流に加わる手数が多く、距離が長いほどスケールは大きく、バランスは金融寄りになります。逆に物流が短距離、小規模になればなるほどスケールは小さく、バランスは生産寄りです。


 原料のまま町内で済んでしまう社会がほぼ最小。加工品がほとんどで長距離を運ばねばならない社会は最大と言えます。


 投機や取り引きによる利益とは、すなわち人件費の上前と思ってください。関わる人数が増えればそれだけ元締めに入るお金も増えるわけですから、物流が複雑化するほど金融に比重か傾くのも当然です。


 したがってバランスやスケールに悩んだ場合、物流を見るとわかりやすい思います。物流網の大小は、おおむね経済設定の大小と直結します。



 ***



Q47.

 経済関係と人間関係はどうやって繋げる?


A:

 縦と横、二つの繋がりが考えられます。


 縦の一番簡単な例は、やはり貧富の差です。

 ステロタイプの話にはなりますが、貧富の差はもろに立場の強弱を表現できます。労働、親好、健康、結婚、そして死に様。貧富の差はその全てに大きな違いをもたらし、ドラマツルギーの創作に手を貸してくれます。


 横は社会的な層の形成です。

 同じような業種や収入なら、他の層の人と比べて親近感から来る連帯を得やすいものです。良くも悪しくもそういった繋がりが、他の集団に対して力を持つ事があります。インドのカースト制度だったり労使協議だったり社会主義革命だったりと、層の形成は社会を描く際に重要な背景として使えます。


 また一度身につけた経済観念は基本的に一生ものです。

 経済的に恵まれた人間と、厳しかった人間とでは、経済に対する見方は人生観のレベルで違います。人間関係というなら、人生観の違いほど深い親好を結んだ際に際立ってくるものもありません。


 ここでもひねりの感覚は重要です。経済は人間関係に強弱を付けますがそれが全てではありません。貧富や経済関係をどうひねっていくかが、人物設定でよい味わいを引き出すコツのように思います。



 ***



Q48.

 貴族や特権階級、その経済的な立ち位置は?


A:

 よく異世界もので登場する貴族や特権階級について、我々の世界にはいないこともあってなかなか実感を得にくいと思いますので、ここでちょっと解説します。


 「偉い」から貴族ではありません。

 実際のところ中世ヨーロッパ風の世界にしてしまうなら、貴族とはすなわち政府のことです。貴族は領地という国土を所有し、その政治的な役割を保持する代わりに税金を取っていました。彼らが金持ちな理由はがめついからではなく、それが国庫金だったからです。例えば軍事的緊張が発生した際、彼らはポケットマネーから傭兵や兵士を雇用し、武器や馬、食料を提供しなければなりませんでした。


 現代の政府と貴族が大きく違うのは、領地がその所有物であるかどうかです。

 土地が個人の持ち物だからこそ管理や防衛をする必要があり、そのサービスを遂行するための税金を個人収入として持てたわけです。

 現代の政府、特に日本の政府は所有者である国民から管理を委託された「業者」であり、税金は彼らの提示するサービス料ですから、大まかに言えば目線が違います。

 貴族がアパートの大家だとすれば、政府は大家なきアパートの管理組合長です。


 ですので貴族を経済的に存続させていた理由というのも、おおむね領地という制度に他なりません。これは日本の戦国大名も同じで、彼らの支配していた土地とはすなわち彼らの私有財産だったわけです。


 領地のない貴族というのもたまに出てきますが、この場合は専門職、あるいは候補生というパターンが多いようです。現代政府でいうと「軍」が専門職の代表ですね。政治には口出ししないが、常備軍の維持と戦争時の指揮のために国から給料や年金をもらう立場です。

 候補生はちょっと馴染みがないと思いますが、士官学校と考えてもらえばいいでしょう。将来的には政府の一翼を担う人物なので、それまでは勉強してもらうために年金が出る立場です。候補生的な人物は、よく「男爵」や「子爵」として登場します。


 まとめると、貴族を経済的に馴染ませる場合、土地の個人所有という前提と、政府機能の個人代行という制度が欠かせません。また単なるお金持ちではなく、彼らの財布は国庫とイコールで繋がっているという認識も必要でしょう。


 「偉い」貴族には、相応の偉い理由が必要なのです。



 ***



Q49.

 実際に執筆する場合、経済が役に立ちそうなシーンは?


A:

 山ほどありますが、いくつか上げてみましょう。


 まずは労働に関係するシーンですね。

 これは簡単で、つまり主人公や関係者が賃金と労働についてコメントを投げるような場合です。労働に関するあれこれは時間も場所も超えて、おそらく人間が働く以上は常に現れる話題です。そして向き合い方によってキャラクターの個性を明示でき、なおかつ読者からの反応も期待できます。


 恋愛、特に身分を出したいシーン。

 身分違いの恋は古代ギリシャ時代からの物語テーマの一つです。当時は神と人だったりしましたが、古代ローマでは奴隷と市民、そして続く中世にはすでに貴族と市井という形で経済的な脚色が組み入れられてきました。現代でも十分通用する汎用のテーマであろうと思います。


 文化のギャップを書くシーン。

 経済は全世界規模でも、個々の文化圏ごとに特色はあります。内陸地で魚を買おうとしたり、使い慣れない異国のお金を使おうとしてキャラクターがギャップを感じるというシーンは面白く、かつ端的な背景説明として役に立ちます。

 テルマエ・ロマエで古代ローマからタイムスリップしてきた主人公が紙幣をお金だと思ってなかった描写などは好例でしょう。


 冒頭のコインの問いでも言いましたが、経済はあらゆるところに顔を出します。さりげない会話の中に、街角の情景に、またある時は主人公の給料勘定に。人が人のドラマを書く以上、金勘定はどんなところにでもつくことを忘れるべきではありません。



 ***



Q50.

 経済を詳しく書かないとき、設定を省くことは?


A:

 必要性が薄ければ経済設定は大幅に省くことができます。ではどういう時に必要性が薄くなるのでしょうか。


 一つ考えられるのは現代から「共通認識」を得られる場合です。つまりローファンタジーのように、背景がおおむね現代であるパターンです。現代社会、現代経済なら誰もが知っており、また身近に感じているので、多少設定を省いたところで齟齬は出ません。


 またロールプレイングゲームのような世界観でも共通認識は得られます。ただしそれは明示される方が好ましいでしょう。何の説明もなく組み込むのは、設定の手抜きと見られる恐れがあります。


 共通認識から乖離するほど、不思議な要素を付け足すほど設定の重要性が増して省けなくなるでしょう。現代社会に魔法があれば、それがよほど「何の変哲もない」ものである場合を除いて確実に社会に変化を与え、ひいては経済システムを組み替えてしまいます。


 現代だから大丈夫であるとか、異世界だから念入りにという鉄則はありません。詳しく書かないからといって一概に手を抜ける物ではなく、そこでは要不要の見極めが肝心となります。



 ***



まとめ:

 コイン一枚から始まり、人間関係の基礎を形作る経済。

 それは設定において暮らし向きを作るという作業と非常に強く連係しています。異世界を作ろうと思うなら、経済に手を抜くのはちょっと考え物です。世界がどうあれ人の暮らしがそこにあるのですから。


 経済は価値を運ぶもの。

 価値と距離と手間を考え、人の暮らしを想像してみましょう。

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