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詩、的なもの

赤い夜道

作者: だくさん




黒い朝焼けと青い夕景が名札をぶら下げて、緋く染まる夜の空に旅をした。


なにかがズレてしまったみたいだ。ひとつずつ。


トクンと音をたてて、またひとつ歪みだす。


背中に挿した赤い花を、今度はどこへ飾ろうか。


街並みは藍色に起き上がって、僕は一人、赤く眠った。


見れないんだ、空を。


何色か、どんな模様か。


僕はまたひとつ、隣へ歪む。


もう一度ズレてくれたら、なにかが変わるのかな。なんて。


他人任せの願掛けを、空に伝えた。


愛しみさえ伝える相手を間違えたみたいに。


――廻る。


痩せて、痩せて、僕の中身はだんだんとなくなっていってしまった。


細くなる自分の四肢が、僕を支えられなくなって、また、僕は横になる。


曲がっているでしょう。色々が。


世界も、壁も、歪んでしまえばいいのに。


とうに願った夢を紡ぐ。


僕の空はあと一度、歪んだみたいだ。


次は一体。何処が。

見慣れない空に僕は歌う。見飽きたいでしょう?




Twitter:@dakusanno

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