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No,0005 ユメ

そして、俺は、心地よいベッドの上で目が覚めた。

あのまま丸一日寝ちゃったか…

そして、あのこと《女性》を思い出して、


「なんだ……夢か……」


そのときだった、


「ご気分の方はよろしいでしょうか?」


知らない男性がいた。

というか、ここ、俺の家じゃない……

豪華な屋敷みたいだ…


「…ここはどこなんだ?」

「魔界でございます」

「…まかい?」


ということは、もしかして、


「俺…死んだのか?」

「いいえ、死んではおりません」

「じゃあなんでここに…?」

「貴方が王女さまをお助けになられたからでございます」


あの女性が王女ってだって?

まぁ、ここまで来たら全部信じるしか無いのか。


「女王さまがおよびになられております」

「俺を?」

「ええ、貴方をです」


そして、この執事らしき男に導かれて、

俺は女王の所に着いた。



「汝が娘と契約を結んだ者か?」


俺はあの時の事を思い出しながら答えた


「ええ」

「汝の属性は?」


属性?

なんだ属性って?


「…汝の手を見せよ」


改めて自分の手の甲を見ると、変なマークみたいなものがあった。

それを数秒女王は見つめると、


「…新種だ」


と驚いている。


「そんなに珍しいものなのか?」


と聞くと、女王は


「…一万年以上生きたがこんなものを見たのは初めてだ」


そんなに珍しいのか……



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