No,0036 銀髪の男
「…!」
「リストゥア!?」
俺の目の前で、リストゥアの首が吹き飛んだ。
いや、吹き飛ばされたのだ。
「あらら、頭を狙ったつもりだったんですがねぇ…」
突然後ろから声が聞こえてきた。
振り返ると、銀髪の男が立っていた。
炎の吹き出した弓を持って。
「……お前が殺ったのか?」
「ええ、そうです」
「どうしてだ?」
「おや、てっきり逆上でもするかと思ったのですが意外と冷静ですね」
「とっと答えろよ……」
「単刀直入に申しますと、あなたと話をするためです」
「いったい俺に何の話だ?」
「あなたにこちら側に来ていただきたいのです」
「俺が?」
「トボケないでください、天界を潰したあなただからこそです」
「俺が入ってお前らに何のメリットがあるんだ?」
「神の体を持つ者が仲間に加わるのですよ?これ以上心強い事はありませんよ」
「そうなのか……まぁ、いいだろう」
「では、これをお持ちください」
そういってその男はブレスレットのようなものを渡してきた。
「何これ?」
「付けてみればわかります」
「付けたよ。で、どうするんだ」
「地面に触れてみてください」
とりあえず、言われた通りに地面に触れてみた。
「!?」
触れた途端、地面から紫色の何かが出てきた。
「上出来です」
そう言われると同時にゲートの中へ俺は入れられ、またここに来たときの様な感覚に陥った。
「では、行きましょうか、我々のセカイへ」