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No,0025 傷
有り得ない。
こんなことが起きるなんて。
まぁ、あれから俺は、リストゥアの元へ返った。
帰ってきた、というより、逃げてきた。
この、俺が。
「………クソ……」
もちろん、俺は、このくらいじゃ死なない。
とゆうか、
“死ねない”
なぜなら、肉体再生能力があるからだ。
まぁ、それでも、痛みはある。
だからこその、“死ねない”なのだ。
まぁ、そんなワケで、今、俺は、
リストゥアと作戦会議中だ。
「で、貴様の反射が効かない相手だった、と」
「…………ああ」
「そしてそいつは目にギアがあった、と」
「あれは悪魔のギアだったな」
「武器は?」
「…槍」
そう俺が言うと、リストゥアは得意げに、
「貫通だな」
「…は?」
「つまり、能力無効ってコト」