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No,0024 門番
まぁ、調べないと何も分からないので、
行ってみる事にした。
「ぅゎ…」
入った途端、目の前にあったのは、城だった。
だけど、そんなことはどうでも良い。
なんせ、目の前に門番がいたからだ。
まぁ、普通なら、驚きはしないが、
そこに驚いたのではない。
その男が目にギアを持っていたからだ。
「誰だ?テメェは?」
まぁ、気づかれた以上は、
殺すしかない。
「そんじゃ、さいなら」
そう言って、俺は剣を振るった。
一撃必殺の剣を。
しかし、その門番が死ぬ事はなかった。
当たらなかったワケではない。
槍で受け止めたのだ。
「ッ!?」
俺が驚く様を見て、門番はこう言った。
「くだらねぇな、もう少しは楽しませてくれよ」
最初は何を言っているのだか解らなかったが、
すぐに意味は解った。
俺の脇腹に、“その槍”が刺さっていたのだから。
もちろん、反射は“使った”
だが、槍は、今も俺の体を抉り続けている。