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No,0017 理由
あれから、学園に行った。
授業をサボりたくなるような気分だったのだが、
授業内容を聞いて、そんな気は晴れた。
教師が休んだため自習だったからだ。
まぁ、かといって、帰る訳にも行かず、俺の両目のギアについて調べる事にした。
しかし、この学園の図書室は、本当に大きかった。
本棟から少し離れた所にある図書館なのだが、
大きさが有り得ないサイズだった。
大体、数万k㎡の面積はあった。
その中から、自力で本を探していたら一生が終わるレベルなので、
館内のいたる所に検索機が置いてある。
まぁ、その検索機を使い、俺の両目のギアに関する書物はないか調べたのだが、
ヒットした書物は。
「一冊、かぁ……」
「原因が分かればいいでしょ?」
「まぁ、そうだけどな…」
そういって、俺達はその本を読んでみて、分かったことは、
無かった。
やはり、こう言う事例も“新種”のようだ。
「まったく、貴様は謎だらけだな」
「それを解くために頑張っているんだろうが」
まぁ、そんな事をしているうちに、今日の授業は終わったらしい。
なので、俺達は城へと帰った。
結局、今日も何も分からなかった。