No,0012 喧嘩
学園に着いたはいいのだが、落ち着かない。
広い園内探索をしようとしても、
やはり落ち着かない。
原因は簡単。
俺が超有名だからだ。
あの大天使を“無傷”で倒した男。
そんな奴を知らない奴は全校生徒で知らない奴はいないらしく、
行く先々で尊敬の眼差しを受けている俺だった。
「……うふふ」
俺じゃないぞ、リストゥアだ。
というか、
「どうしたんだ?」
「いやぁ、私有名人じゃん…」
まぁ、一応契約者であるからそうかもしれないが……
そして、お楽しみの屋上、天空広場に来た俺だったのだが……
不意に、誰かが話しかけてきた。
「テメェがあの新入生か?」
「ああ、そうだ」
「今からタイマンをしろ」
「はぁ?」
タイマンって………
「お前確実に死ぬぞ?」
殺さないようにする方が大変なんだよ。
「ハッ!、俺のギアをなめるなよ、俺のギアは全ギアの中で最強と言われる能力だぞ?」
そんなことはどーでもいいが、
「まぁ、売られた喧嘩は買う」
それが俺のやり方だ。
「そうか、じゃあ…」
奴の姿が消えた。
「死ね」
声は後ろから聞こえた。
だが、振り返る必要は無い。
反射能力を使うだけで終わる話だ。
ゴキャッ!という不気味な音を立てて吹き飛ぶ少年。
そして、最強である事を証明してみせた。
その少年に。
「安心しろ、死にはしない。」
そう声をかけ、俺は天空広場から飛び降りた。
高さは、軽く数キロ。
俺の能力を使えば、傷一つ付かずに降りれる。
用はスカイダイビングだ。
これが楽しみでここまで来たのだ。
まぁ、そんなことをしながら、教室へ入った。
最初は凄く驚かれたが、まぁ、特に気にするような事ではないのだが……
問題はリストゥアのほうだった。
「いきなりあんな高いとこから降りるなーーーーーっ!!!!!!!!」
まぁ、確かにあの高さから降りたら怖いよな……
数キロ。
こんなことが起きて欲しいなどの要望があれば出来る限り答えて行きます!