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No,0010 セカイ
あれから結局、学校へは行ったが、これから暫くは帰って来れないというか、
帰ってくる気もないので、学校には風邪を引いたと、伝えた。
さて、これから俺がこのセカイへ来た理由を済ますか。
まぁ、その理由というのは、俺の契約者、王女がこのセカイへ来てしまったからだ。
だから、迎えに来た。
リストゥアを。
まぁ、俺の探査能力を使って、すぐに見つける事は出来たのだが……
「え……?」
驚いたのはリストゥアではない、俺の方だった。
なぜなら、
「お……幼くなって…ないか?」
幼くなっていた。
中学生くらいに。
「いつものが老けてたみたいな言い方だな」
「いつもの?」
「正装だよ」
……あれって魔界の正装なのか……
まぁ、いいや
今はリストゥアを連れ帰れば良いのだ。
「さぁ、帰るぞ」
「うぃー」
その後、俺達はあの城に帰ったのだが………