表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ゆめのなか

作者: 紀希



「ぱぱとままはどうやって、であったの?」


ふとんのなかにはいったかわいいてんしは、


わたしにむかってふしぎそうにそう、はなした。


「ぱぱとままはねえ、


『ゆめのなか』


で、であったのよ?」


てんし「ほんとうに!??」


むすめはじゅんすいなひとみでわたしにといかける。


「しんじられないかもしれないけれど。


よのなかには、そういうことも。あるのよ?」


てんし「ねぇねぇ??


どうやって??


どうやったらあえるの???」


むすめはわたしのうでにからだをよせた。


「そうね、。


どうやってかは、わからないんだけど。



きっと、『うんめい』なのかもしれないわね?」


てんし「うんめい?」


「そう。


うんめいっていうのは、


そうなること。


ってことかしらね?」


てんし「ふぅーん。」


むすめはてんじょうをみあげながらかんがえていた。


てんし「じゃあ、わたしもそうなること。


ってあるのかなあ??」


「ええ。


きっとあるわ。



でも、それはね?


けっしていいことばかりでは、ないのよ。」


てんし「わるいこともあるの?」


「うん。」


てんし「いやだな。」


わたしはふあんそうなむすめのあたまをやさしくなでた。


「そうね。


ときには、ざんこくなうんめい。


ってのもあるのだけれども。


うんめいってのは、じぶんしだいで。


かえられるものでもあるのよ?」


てんし「そうなの?」


「ええ。


だから、まけちゃいけないのよ。


たとえむりかもしれなくても。


こうどうしなくちゃ、なにもかわらないの。


やらないこうかいより、やったこうかい。


ざんこくなうんめいなんて、かえてやるーって。


たたかわないと。」


てんし「そっかー。



じゃあ、ままもぱぱも。


ざんこくなうんめいとたたかったから。


ゆめのなかでであえたんだね。」


「ふふふ。」


こどもはたまに。


おとながけっしていわないようなことをいう。


それはきっとこころがじゅんすいだからだろうか。


「そうなのかもしれないわね。」


てんし「じゃあ、わたしも。


うんめいにまけないでがんばったら、


ゆめのなかでぱぱみたいなひととあえるかな?」


「そんなことぱぱがきいたらかなしんじゃうわよ?」


てんし「ぱぱには、ないしょ。


しぃー、?」


「わかった。


しぃー。ねっ、?」


「なにがしぃー、?なんだいっ?」


てんし「うわぁ!


ぱぱだぁあ!!」


むすめは、ぱぱにばれまいとふとんのなかにはいった。


ぱぱ「うちのかわいいてんしちゃんは、


どこにいったのかなあ、??」


「どこへいっちゃったのかしらね、?」


てんし「いませんよぉ~」


ぱぱは、むすめをくすぐった。


てんし「あはははははっ!」



わたしとむすめとぱぱは、


さんにんでかわのじになってねた。


てんし「ぱぱとままが。


ゆめなかでであってくれてよかった。」


ぱぱ「?どうしてだい?」


てんし「わたし。ぱぱとままのこどもでよかった。」


「ぎゅーっ、」


わたしはめいいっぱいむすめをだきしめた。


『それはこちらこそよ。』



むすめをだきしめたさきには、


なみだをこらえるぱぱのひとみがあった。


ぱぱ「ぎゅー。」



もし、ゆめのなかでぱぱとであえてなかったら。


きっとちがうじんせいもあったのかもしれない。



ゆめのなかでのしらないひととのであいは。


こうふくなうんめいとの、おしらせかもしれません。



みなさんもすてきなであいが。


ゆめのなか。で、ありますように。



きょうもおつかれさまでした。


いいゆめを、



















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 仲良し家族にほっこり。
2023/12/31 07:59 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ