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探索と拠点探し



翌日、午前中に学校の課題や買い物と諸々用事を済ませる。


昼食を終えると早速ログインする。


昨日はリセマラで時間を取られあまり遊べなかったのが、今日は満足行くとこまでやるつもりだ。



ログイン場所は前回見つけたセーブポイントの木の枝の上。


タカナシは下には降りずに木の上を目指し登りはじめた。現在地を把握する為だ。


この場所は初期エリア内なのか、それとも他のエリアなのか?


それを確かめるべく木の上を目指す。



登ること数分、木の頂上に辿り着く。


タカナシがいる木は突出して高い訳ではないが、幸い周りの木も皆似たような高さだったので周囲を見渡すことができた。



身を乗り出し辺りを見渡す。一面森が広がっており、目立った人工物は見当たらない。


目立つものといえば森の中心地に見える大樹。


その大樹は明らかに他の木々と違った雰囲気を纏っていた。


このような大樹は初期エリアでは目撃されていない。


おそらくここは他のエリアで近くに自分以外にプレイヤーはいないと思って良いだろう。


他に見えるものはないかと目を凝らすと大樹の反対側、森の切れ目にキラキラ光るものが見えた。水場だろうか?


探索する場所を決める。森の切れ目、水場を目指すことにした。



木から降りる。


が、すぐに移動せず昨日できなかったことを検証する。


水属性以外の魔法が使えるかの確認だ。


スキル欄には精霊魔法としか表記されていない。


詳細はなく精霊魔法がどういったものかわかっていないが、テンプレ通りなら他属性の魔法も使えるはず。


結果は火、水、風、土の4属性が発動できた。


イメージしやすかったのもあり、比較的簡単に発動できた。


他にありそうな属性といえば光、闇辺りなのだがこの2つは発動できなかった。


適性がないのか条件を満たしていないのか理由はわからない。


検証はこの位にして水場を目指すことをした。





水場を目指し歩き始める。時折生えている草などを観察してみる。しかし何も表示されない。


鑑定スキルがないと駄目なのだろうか。後で掲示板を確認しよう。



地上だけでなく頭上の木々も時折見つつ進む。


すると何か実をつけてる木を発見する。


く~


お腹がなる。


そういえばこのゲームには空腹システムがあったことを思い出す。


ひとまず実を採取することにした。木に登り実のあるところまで近づく。


生えている実はりんごのような果物だった。


一口かじる。


味、食感共にりんごに似た感じだ。美味しい。


ステータスを確認する。状態異常はなし。体も異変はない。この果実は安全なもののようだ。


同じものが数個近くにあるので採取し、インベントリに収納する。


インベントリにリンゴと表示されるが詳細は記載されていない。

名前通りなら食用で間違いないだろう。


早い段階で食料の確保が出来、幸先の良い滑り出しだ。



再び水場を目指し歩き続ける。


道中、ネズミのモンスターが何度か現れ戦闘を行った。今日は魔法を使い戦う。


ファイアボール、ウォーターボール、ウインドカッター、ロックシュート。


各属性試した結果、戦闘では火と風が使いやすい感じだった。


今日の戦闘では魔石をドロップした。回数をこなしたおかげだろうか。


魔石のサイズは小石程度だ。とりあえずインベントリに収納する。


島ネズミの魔石と表示された。


先程のモンスターの名前は島ネズミらしい。だとしたらここは島なのだろうか。島ネズミなんて名前だから島じゃない場所には現れないだろうし。


先程のリンゴもだが、どうやらインベントリに収納すると名前がわかるようだ。気になるものがあればとりあえずインベントリに収納していこう。



しばらく歩いているが景色は変わらず。


一度木に登り上から現在地を確認する。最初の地点から半分位は進んでいると思う。森の切れ目にも近づいてきてるように見える。



ようやく森の出口に辿り着いた。


森を抜けるとそこは砂浜。周囲にモンスターがいないことを確認してから水辺に近づく。


水を手に取り舐めてみる。しょっぱい。海水だ。


白い砂浜に青い海。まるでリゾート地に来たような気分だ。


海があるのはわかったが、果たしてここは島なのだろうか。確かめるべく外周を歩くことにした。


中心部に見える大樹を基準にして反時計回りに歩く。内側は森、外側は海と砂浜が続く。


しばらく歩くと砂浜が途切れ崖が現れる。

崖の斜面は直角で下から登るのは難しそうだ。


来た道を戻り今度は反対方面を進む。こちらも先程と同様にある程度進むと崖に突き当たる。


一旦最初の地点に引き返す。


どうやら海沿いを一周するのは難しいようだ。


ここの反対も同様に海が広がっていれば島であることは間違いないが、現状確認する術がない。


考えても仕方ないので、今後どうするか方針を決めることにした。



まずは衣食住。装備、武器は精霊魔法があるのでなくてもOK、食べ物は確保済、住まいもといセーブポイントはある程度大きな木の上に登れば大体見つかるので問題なし。


秒で解決した。しかし野生動物と変わらないな。


まぁ人外種族だしこんなものだろう。だがずっとこのままという訳にもいかない。1つずつ改善していこう。




まずはじめにメインとする拠点を見つけたい。


生活基盤を整える為にも木の上ではなくしっかりとした住居を構えたい。条件としては手を少し加えるだけで住めるような場所が好ましい、洞窟とか。


早速洞窟がありそうな崖周辺を探すことにした。


反時計回り方面、北にある崖下を探索する。


崖周辺は岩場となっており足場が不安定だが、タカナシの足取りは軽やかだ。


猫の身体は人の時よりも身軽に動け、岩場をひょいひょいと進めた。


時折岩場の隙間に生えている貝を採取してインベントリに突っ込む。後で確認しよう。


崖下までくるが洞窟らしきものは見つからない。どうやらハズレのようだ。


しばらく周囲を探索したが、洞窟は見当たらなかった。



今度は南にある崖に向かう。


先程同様こっちも周辺は岩場となっているが、途中で地面が途切れて崖下まで進めなかった。


遠目から見た感じ洞窟らしきものは見つけられなかった。



当てが外れたが、そう都合よく見つかるとは思っていなかったので気持ちを切り替える。


時間もそこそこ、切りが良いので今日はこの位にしてやめることにした。


森に入り手頃な木を探す。

そこそこ大きな木を見つけそこに向かうと、根元に穴が空いていた。


空洞の大きさは小さくタカナシがなんとか入れる位だ。


とりあえず入ってみる。

少し窮屈だが、丸まれば寝れないことはない広さはある。


セーブポイント表示が出てきたので、ここを仮拠点とすることにした。毎回木の上に登るよりはマシだろう。


それに下は地面なので上手くやれば地下に部屋を作れるかもしれない。


最後に思わぬ発見ができ満足してログアウトする。






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