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生産作業と配信のお誘い



ここ数日は拠点周りの整備や生活に必要な物作りなどに勤しむ。


土器作りは無事成功し、作った壺と鍋は大活躍している。今は更に数や種類を揃えるべく作業している。


壺は水を入れる他にも採取した物などを保管するのに数が必要だし、鍋のおかげでスープや他の料理が作れるようになったので皿など食器も欲しい。


木と石以外の素材が使えるようになり作れるものが徐々にだが増えてきた。


こうなるとどんどん欲が出てくる。色々と欲しいものが増えていく。


ゲームとはいえ普段過ごす場所。快適に過ごせるに越したことはないし、今は白玉とあんこという同居人もいる。

最低限必要なものは揃えておきたい。



道具以外に拠点の境界の柵も作り始めた。こちらはすぐに完成するものでもないのでコツコツと進めていく。


柵がなくてもモンスターは入ってこないはずだが気分の問題だ。


一応白玉とあんこが間違って出ないようにするためにもあった方がいいだろう。

白玉は大丈夫だろうがあんこはちょっと怪しい。



戦闘よりも開拓に精が出ているがきちんと考えてはいる。


タカナシは裸一貫でスタートしているので道具1つ増えるだけでもやれることが多くなる。

強くなるための方法は戦闘だけではないのだ。



現状はエリアボスに挑むにはまだまだ実力不足。今は力を蓄える時期と割り切っている。


やっていることは地味な作業ばかりだがそういうのもサバイバル生活の醍醐味。全く苦にならないし、時折息抜きに2匹と戯れたりしてまったり過ごしたりする。


最近では2匹用の遊び道具を作れないか色々調べている。ある意味開拓より一番力を入れているかもしれない。


もう攻略なんか進めないでずっとこのままスローライフしててもいいという気分にもなるが、流石にエリアボスを放置しておく訳にはいかない。


いずれは倒すことを目標に掲げモチベーションだけは保っておこう。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



平日、学校の昼休み。


「そういえば美玖ちゃんってまだ動画見てるの?」


「もう見てないぞ」


「知ってた」


「だろうな。ところで動画にコメントしてるアリスって例の猫好きの子か?」


「ああ、また会ってさその時に教えた」


「なんていうか凄いな、コメント欄って一人でこれだけ埋まるんだな」


「ちなみにこれとは個別に毎回視聴後に感想メッセージが届きます」


「マジか」


「凄い時は分割して来るぞ」


「そんだけ気に入ってくれてるんならさ生配信すればいいんじゃね?」


「そうかな?今地味な作業しかしてないんけど」


「それ見ててあの文量の感想書くんだぜ。問題ないだろ。とりあえず聞くだけ聞いとけ」


「それもそうだな。とりあえず確認だけしとくよ」


「ああ、そうしとけ」




こうしてアリスに生配信視聴のお誘いをかけることになった。


ちなみに返事は秒で返ってきた。返事は是非お願いしますと珍しく簡素だった。



週末に生配信を行うことになった。






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