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感情FEVER 学園編  作者: きんたろ
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24.『あるべき真実』

「この本は、言わば生きている予言時刻表。そして読むものによって内容が異なる。記されている日付時刻、場所で『ふさわしき者』がそこに書かれている通り実行すると『あるべき真実』にたどり着くことが出来る。」


「……」


 茜は考察から、そしてケイトは実際にその書物に触れ、自らの経験からその事を一部理解していたが、既にそこまで調べ上げているBRFというこの機関の調査力に驚いた。特に茜はBRFに対して嫉妬心すらあった。


(私達2人だけしか知らない事、と思っていたのに…)


「あるべき真実ってなんなの?仮に相応しきものではない人が、それをしたらどうなるの?」


 静寂の中、疑問の声を発したのは心だった。それに対し、待ってましたとばかりに答える咲。


「真実とは、『感情』の行く先だ!」


「は……?」

「感情……?」


 レナと心が思わず声を発した。


「感情は己を動かす。あなた達、これまでの人生で、『こいつはやばい位に突出している』という行動をする『性格』の持ち主に、出会ったことはないか?」


心とレナはお互いのことを考え、即答した!

「あ!あるある!」


「簡単にいうと、そういう感情を『背負って』生きている者は、時代を動かしうる。ただし、それは『感情的になるとかのその場限りの感情』のことではない。今述べているのは、個人個人があるきっかけにより永続的に持っているもので、ある者は『喜び』を、ある者は『悲しみ』を……それらを己の力の根源として生きている。人間性ともいえるかも。私達はそれを先程触れたが……『卓越感情』と呼んでいる。」


「卓越……感情……」


 ふとその言葉を復唱するケイト。咲は続ける。


「たとえば心!あなたの卓越感情は何だと思う?」

「そんなものがあるのだとしたら、心は『怒り』なんじゃないの!いつもすぐキレるし!」

「うるさいな…」

 心をからかうようにレナが言った。


「フフ…。心がキレるそれは、突発的感情からだろう? それとは違うものだよ。重要なのは『突発感情』ではなく『卓越感情』だ。教えてあげよう。心が昔からずっと持っているのは『悲しみ』。それは、心が幼少の頃に抱いた、ナオトという男の子への思いからくるものだろう。」

「はぁ!?全く……!いつかの私と心のあの会話まで聞いてたのか……くそ……」

「すまないが、『漆黒の穴』の事を話していたからな。その会話は記録されている。」

「……。」


 心とレナは黙り込む。さらに続ける咲。


「そしてあるべき真実が、正解かどうかは、現実に起きるまでわからない。」

「はぁ……」

「『あるべき真実』は、それぞれの魂の中に眠っている。」

「魂の中?」

「1つの事象が起きたとする。それは単に起こったのではなく、少なくとも2つのケースが対峙、対立した結果だ」

「うーん、良くわからないな…」

「うむ。この世の真理や事象の概念的なことにも触れているので難しいと思う。重要なのはここからだ。

それは、『多数派』の魂が真実を見い出すかも知れないし、逆の可能性だって考えられる。その力が強大なほうに、真実が導かれる。この地球では、その力は生物の中で『人間』しか持っていない。だから人間である我々BRFは、勿論地球の味方をする。わかるか?あなた達も、ある日突然どこの馬の骨だかわからない、アグダラとかいう星に『占領』されたくはないだろう?私達はそれを阻止する任務で動いている。その為我々BRFに私達に『協力』して欲しいのだ。これまで話した内容が断片的で、突拍子もないことで、理解に苦しむ事は我々もわかっている。理解は少しずつでいい。そして!今後私咲があなた達とやりとりをすすめていく。以上!」


「え!以上って……」


 レナが言いたげだったが勘吉が立ちあがり、会話を止めさせた。


「今日は、立て続けにあまりにも非現実的なことの説明ばかりで皆、疲れただろう?今日の話はこれでおわりにしよう。だが家に帰って考えてみてくれ。BRFやこれから自分達は何をするべきか。そして最後に渡しておく。スマホのアプリがある。URLをあとで渡すのであとで各自使えるようにしておくように。」


 茜が言った。


「おー、ちょっと待ってくださいよ!全然終わってなくないですか?まだまだわからない事だらけですよ!例えばさっきの話だけど、なんで江茂志市にその本が8冊あるって貴方達BRFは、わかっているんですか?!」


「そうあせるな。今日は終わりだといったろう。少しずつ、でもすぐにわかってくるから。まだ1年はある。だが時間は有意義に使えよ。アプリはちゃんと設定しておけ。」


 勘吉がそういうと、勘吉達3人は心たちを残して会議室から出ていった。






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