登場人物・国家・用語解説
ネタバレあります。本編未読の方は注意。
【人物】
●塚原俊也
ジパング王国国王。武家・士族の血筋。覚醒者。モンスターを倒すと特殊なアイテムがドロップする異能を持つ。
最初はモンスターを倒せば誰でもモンスターカードが手に入るという設定で書こうと思ったが、それだと主人公が無双出来ないのでこうなった。
今思うと藤堂(自称天皇の方)を強くし過ぎて主人公があまり無双出来ていない気がする。というよりヒロイン無双じゃないか……?
●内藤雫
ジパング王国侯爵。法務大臣。覚醒者。アンデッドを使役する異能を持つ。
主人公がモンスター使役出来るならヒロインもモンスター使役出来ないといけないと思い、彼女にはアンデッドを使役する異能を持たせた。
なんやかんやあって主人公に使役されるネームドモンスターになり、ヒロイン無双状態となってしまった。
●南原香織
ジパング王国子爵。宰相。非覚醒者。当初はメインヒロインにしようかなと思って登場させたが、先輩によってメインヒロインの座を奪われた哀れな子。
●吉川凛津
ジパング王国女男爵。オレっ娘。覚醒者。嘘を見抜く異能を持つ。作者がボーイッシュなオレっ娘好きということで登場。なぜボーイッシュな女の子はこんなに可愛いのか……。
●神谷憲二
ジパング王国男爵。覚醒者。巨人化する異能を持つ。
26話を読んでもらえればわかる通り、この段階で巨人化の異能を持つ覚醒者を登場させる予定だった。
だけど彼を主人公と先輩のデート中に登場させる場面を書いている時には、まさか彼が巨人化の異能を持つ覚醒者になるとは作者は思わなかった。
彼はモブの予定だったが、腕を巨大化させられるならば全身も巨大化させられるのでは、とあとから考えるようになる。そして急遽彼をレギュラーに昇格させ、全身の巨大化も出来るという後付け設定を加えた。
●鹿島芽依
故人。公家(地下家)・士族の血筋。主人公の初恋相手。名前だけ登場。
●塚原俊介
主人公の祖父。武家・士族の家系である塚原家の第十一代目(今代)当主。退役軍人。覚醒者。体内にあるエネルギーを操る異能を持つ。
彼の異能は体内にあるATP(アデノシン三リン酸)のリン酸基同士の結合部分(高エネルギーリン酸結合)を切断することによって得られたエネルギーを操っている、という裏設定がある。
この裏設定を本編で触れることはないだろうから、覚えていても意味はない。
見てわかる通り塚原家の男子の名前には必ず『俊』が付けられるが、この慣例は塚原家初代当主の名前が俊だからである(という設定)。
●塚原俊一
主人公の父親。塚原家次期当主。覚醒者。異能は今のところ不明。主人公と同じく、馬鹿っぽい設定。
●塚原瑠璃
主人公の母親。塚原俊一の妻。覚醒者。異能は今のところ不明。登場頻度が高くないから設定はほとんどない。強いて言うなら名前の由来はガラス。
●味方正義
故人。圧倒的モブ。名前もふざけすぎ。現実にいたら、本作と同じく『正義の味方』っていうあだ名が確実に付いているはず。
●秦野
故人。モブなのに上の人より割とちゃんと考えた名前を付けられている。
●山崎
故人。そういやこんな奴いたな、と思った。完全に忘れてた。こいつを覚えている人がいたら凄い。
●藤堂貴樹
故人。大日本皇国天皇。僭帝・自称貴仁。覚醒者。他人の異能をコピーする異能を持つ。
強くし過ぎた……。本作じゃなかったら普通に主人公になっていたであろう異能を持たせてしまった……。
●藤仁
故人。大日本皇国第一皇子。親王。名前だけ登場。
●神楽宮義仁
大日本皇国第二皇子。親王。覚醒者。異能は今のところ不明。異能のヒントは名前にある。
●宇都宮勇仁
大日本皇国第三皇子。親王。覚醒者。駄洒落を言うことにより周囲の温度を一瞬だけ氷点下にする異能を持つ。
宮の付く名字が思い付かず、地名の宇都宮から取った。宇都宮……行ったことないけど。
●榊原司
陸上自衛隊東部方面隊第一師団長。陸将。
ほらね、肩書きを漢字で出来るだけ長く書けばカッコイイと思うんだ。ちなみに出来るだけ漢字で肩書きを長く書くコツは『○○兼○○』みたいに繋げていくこと。
●仁藤翔太
総理大臣。
面白くなかったから投稿はしていないけど、本作を書く前に書いていた作品の主人公と同じ名字を彼に付けた。ちなみにその投稿していない作品の主人公の名が仁藤俊也であり、本作の主人公の下の名前はこいつから取った。
登場人物に付ける名前が思い浮かばない時は没にした作品からよく流用している。
●ゾリグ・カン
蝦夷汗国のカン。カン部族部族長。ゾリグ氏族氏族長。ゾリグ氏族宗家家長。
名前の由来は、インターネットで調べたモンゴル人に多い名前のランキングに載ってた。ゾリグにはモンゴル語で勇気という意味がある、らしい。
外国人の名前をありふれたものにしても日本人読者がそれに気付くことは多分ないだろうから、外国人キャラの名前は割と適当に付けてる。だから外国人キャラは好き。
日本人の名前をありふれたものにすると、鈴木とか佐藤とか田中になるので適当に名付けていることがバレる。
●オユン
ゾリグ・カンの一人娘。
名前の由来は上に同じ。オユンにはモンゴル語で知恵という意味がある、らしい。
調べてみるとモンゴル人は父親の名前を家族名にしたりするらしいが、地域によって違いがあるっぽいし正直面倒なので父称については触れない。
なぜなら父称について触れる場合、オユンの本名はゾリグ・オユンとなる。絶対に作者だけでなく読者も混乱するはずだから、父称とか諸々は無視することにした。
●アルトゥ
帯広部族部族長。アルトゥ氏族氏族長。アルトゥ氏族宗家家長。
名前の由来は上に同じ。アルトゥはモンゴル語で黄金という意味がある、らしい。
【国家】
●太陽王国ジパング
日本列島最大の国家。本州をほぼ統一している。人口はおよそ五千万、その内ジパング王国籍の人間は百数万。モンスター出現以前の本州の人口が一億であり、モンスター出現によって本州の人口は半分にまで減少したという設定。
首都は洶和久(愛知県)。漢字表記は士帆紅。略称は士。作者のネーミングセンスが壊滅的なため、まともな名前が思い付かずこうなった。まあそのまんまの塩国よりはマシな方だと思う。
絶対王政を敷く中央集権的国家のため国土の全てが国王の直轄地であり、諸侯は土地を持たない宮廷貴族であるため王権が非常に強力で、なおかつ諸侯の力は弱い。
主人公が使役するモンスターが各都市に数体配置されていて、陸軍のチャリオットを引くのもDランクモンスターのヒッポグリフである。そのため規格外の軍事力を誇る。
●大日本皇国
亡国。東京都全域と千葉県の一部を支配していた国家。日本国政府を打倒した革命軍により興されるも、ジパング王国に敗北して解体。
首都は旧首都とも呼ばれる東京都。
前身である革命軍は元々覚醒者の集団であるため、国の中核を担っているメンバーは強力な覚醒者が多い。なので軍事力は高く、天皇(僭帝)は主人公をかなり追い詰めた。
●蝦夷汗国
モンゴル人が支配階層を形成する遊牧国家。部族連合。ジパング王国の属国。北海道を統一している。
モンゴル人が定住しないため首都は存在せず、諸部族が北海道各地に散らばっている。
部族連合体のため諸侯(諸部族)の力が強く、王(汗)と諸侯の持つ権限がほぼ同等。ただしジパング王国の属国になる過程で王の権限が強化、諸侯の権限が弱化した。
騎馬遊牧民族のモンゴル人が支配階層を形成しているため、その軍事力は非常に強大。ジパング王国が相手ではなかったら圧勝していたと思われる。
国名の表記としては蝦夷汗国以外にもエゾ・ウルス、ないしエゾ・ハン国とも表記される。ジパング圏においては基本的に蝦夷汗国という表記が一般的。
また、ジパング王国の属国となる以前の蝦夷汗国は諸部族の長達による部族長会議で政治が行われていた。だがジパング王国の属国となりゾリグの権限が大幅に拡大したため、部族長会議は解体される。
このように属国化前の蝦夷汗国には部族長会議という部族共和制的側面があるため、属国になり中央集権的となった蝦夷汗国と区別し、属国化前の蝦夷汗国を蝦夷第二共和国と呼ぶ場合もある。
なお、蝦夷第一共和国は戊辰戦争末期に旧幕府軍勢力が北海道で樹立させた仮政府のことを指す。というか元々、蝦夷共和国という語はこの仮政府を指す俗称だった。
ちなみに、モンゴル人が作中で登場したのは完全に作者の趣味。騎馬遊牧民ってカッコイイよね。
モンゴル人をどうにか違和感なく作中に登場させる理由付けを必死で考えた結果、塩国にモンゴル人を迫害させることになってしまった……。すまぬ塩国よ……。
でも塩国がモンゴル人を迫害した理由は理にかなっているなと自画自賛していたりする。
●塩国
中国大陸最大の国家。内陸国。名前だけ登場。上に書いた通り、モンゴル人を作中に登場させる理由付けのために生み出された国家。
●新人類連合王国
インドで興った新人類主義国。名前だけ登場。複数の王国が連合しているから『連合王国』としている、というわけではない。新人類主義の覚醒者達が連合して王国を形成しているという理由から『連合王国』という国名になっている。
●流求王国
沖縄本島を統一した国家。名前だけ登場。国名は誤字ではない。
【用語(造語)解説】
●覚醒者
モンスター出現後に異能が発現した一部の人類を指す。国際連合の各国政府による会議で生まれた単語である。人類の希望を体現し、人々の羨望と尊敬の対象だった覚醒者だが、特殊型と呼ばれる使い道のない異能に目覚めた者は覚醒者からだけではなく非覚醒者からも見下された。
●異能
覚醒者が有する超常的能力のこと。スキルとまったく同じもので、呼び名が違うだけ。こちらは人類側の呼称。国際連合の各国政府による会議で生まれた単語である。
●避難所
モンスターの魔手から非覚醒者が逃れられるようにするために(という建前で)覚醒者が運営する施設の総称。建造物内で覚醒者・非覚醒者の集団が生活し、その集団の非覚醒者側が覚醒者の保護下にある場合、彼らが生活する建物のことを『避難所』と定義する。
覚醒者が避難所を運営するため、避難所内では覚醒者が支配者、非覚醒者が被支配者となる。多くの避難所では、運営する覚醒者の横暴が常態化している。
●スキル
異能のモンスター側の呼称。
●新人類主義
いわゆる覚醒者至上主義。非覚醒者を旧人類 (ホモ・サピエンス・サピエンス)と定義して見下し、覚醒者こそが旧人類から進化を果たした新たなる人類であるとする主義・思想。
●新人類
覚醒者の尊称・美称。特に、新人類主義の覚醒者が自身を称する場合に使う。
●旧人類
非覚醒者の蔑称。特に、新人類主義者が非覚醒者を蔑む場合に使う。
●モンスター
西暦2020年に世界中に出現し、人々を見境なく襲う異形の怪物の総称。脅威度によりA~Fの六つの段階に順位付けされ、Aランクに近づくほどモンスターが強くなっている。また、Cランク以上のモンスターは例外を除いて人語を操る。
上位存在(真なる神)が地球の神話を元にして創り出した生物。
●エルダー種
長く生き残ったことによって通常個体より強くなり、ステータスが限界値に達して新たなスキルを獲得したモンスターの個体を指す。ネームドほどではないにしろ、通常個体のモンスターを圧倒する力を持つ。モンスターの通常な進化。
●ネームド
上位存在によって、地球の神話に登場する者達の名を名乗ることを認められたモンスターのことを指す。エルダー種がモンスターの通常な進化であるのに対し、こちらは逸脱した進化である。
ネームドとなったモンスターは特別なスキルであるネームドスキルを与えられる。
●魔導具
非覚醒者や魔法型の異能を発現させていない覚醒者でも魔法を扱えるようになる道具を指す。魔石などを消費することにより発動する。
●魔導書
魔導具の上位互換であり、魔導の神髄を記した書物を指す。発動された魔法は、魔導具とは違い発動者の意のままに操れる。
●魔石
モンスターを倒すとドロップする黒い石。高いランクのモンスターからドロップする魔石ほど大きくなる。魔法型の異能を持つ覚醒者は、魔石に宿る魔力で魔法を放てる……らしい。本編では覚醒者や異能について詳細には語られないので、ここら辺の設定は甘い。