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ヤクザの娘行きつけの〇〇  作者: 仙葉康大
第五章 ヤクザの娘行きつけの道場の娘
31/50

未来なんて見えない

 高校受験を控えた中三の冬、ママが亡くなった。交通事故だった。交差点が青に変わるのを待っていたところに車が突っ込んできて即死。


 ママが死んだなんて、いきなりすぎて実感がまったく湧かなかった。


 通夜、葬式、火葬。その間、パパは涙の一つも流さなかった。パパらしい振る舞いだと思う。パパは体だけじゃなくて心も強いんだ。だから大丈夫だ。


 でも、パパは私に隠れて夜、仏壇の前ですすり泣いていた。

 はじめてパパの背中が小さく見えた。

 私は変わらなくちゃいけない。そう思った。


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 高校生活スタート。髪も明るい色に染めたし、マジバイブスぶちあがる。クラスの女子みんないい子。つか、もうみんな親友。男子はよくわからんけど、どうせバカ。でもまあ極悪非道な奴はあんまりいなさそう。不良っぽいのはいるけど、不良ってたいてい中身いい奴だから無問題モウマンタイ


 つか、授業意味不明すぎ。数学とか鬼やべえスピードで進むし、古文とかこれもう外国語でしょ。英語に至ってはもう諦めた。けど、人は何かを諦めていくたびに大人になっていくって誰かが歌ってたから、私も大人の階段をのぼってるってこと。


 ぶっちゃけ、私はどんな大人になるんだろ。

 未来なんて見えない。

 とりま寝る。


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 ゴールデンウィークの予定がパンパン過ぎてやばい。でもダチの誘いはふつう断れないっしょ。マジ八方美人かよ、私。


 カラオケ、「Tik Tok」、フリースタイルラップバトル。娯楽なんていくらでもある。だからこそ誰と一緒に遊ぶかってすごい大事。かといって友達を選別するよーな真似、私にはできんね。できるだけ多くの人と多くの時間を過ごしたい。だっていつかみんな死ぬんだし。古文単語覚えてる場合じゃねーっつうの。


 つーわけでゴールデンウィークの課題は放置して寝る。

 いや、やっぱりやってから寝るべ。


 その方がなんかロックだし、宿題やらないなんていうぺらい反抗、ヒップホップでもなんでもねーし。何より成績落ちてパパ心配させるのもあれだし。


 ひゃー。この数学のプリントマジやばたにえん。むずすぎて笑えてきた。とりま公式にぶちこんどきゃなんとかなるっしょ。うお、これマ? 答え合ってんだけど。公式マジ偉大。どんぐらい偉大かっつうと医大生ぐらい偉大。あいつらマジ医者の卵。あ、明日の朝、卵かけご飯食べよ。


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