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『ロミオとジュリエット』を読んで
『ロミオとジュリエット』を読んで。
二年A組 神崎美白
ロミオとジュリエットは悲劇である。そこに異論の余地はない。物語の最後にはロミオもジュリエットも死んでしまうのだから、誰がどう見たって悲劇だ。けれど、この悲劇よりも悲しい恋が現代にはあふれているように思われる。
ロミオの家とジュリエットの家は代々対立していて仲が悪い。そんな両家の一人息子と一人娘が恋に落ちる。二人は愛し合っているのに家同士の争いは解消されず、最後にはロミオもジュリエットも死んでしまう。
この世界一有名な悲劇に対して私はこう言いたい。ロミオもジュリエットもなんて恵まれているのだ、と。だって、二人は両想いだ。わが校の生徒に占める両想いの男女の数なんて三割にも満たないはずだ。ほとんどの高校生は成就しない片思いをつづけるしかない。
好きなのに好きだと言えないのはとてもつらい。
ジュリエットは短剣で自らの胸を刺し、ロミオの後を追うことができた。他の誰とも結婚せず、天国でロミオと幸せに暮らすことを選んだジュリエット。彼女のように自分の恋を貫けたら、どんなにいいだろうか。
私は、ジュリエットがうらやましい。




