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ねぇ、かみさま。

作者: 佐野ユウキ

神、という存在を。

きみは信じているかい?

…君は、信じているんだね

僕はね、信じていないんだ

…え?この街で神様を信じていない人を初めて見た?

はは、まぁ珍しいだろうね。

この街は神への信仰心がとても強い。

他の街とは比べ元にならないくらい、ね

だからこそ、かなぁ。

僕が神という存在を信じなくなった…嫌いになったのは



こう見えて

僕だって、初めは信じていたんだ

毎日毎日、教会へ行って、膝まづいて、手を組んで、

神に、祈りを捧げたよ


…それなのに、なんでこうなっちゃったかな







お母さんの声が聞こえる


母「教会行くよー。持ち物持った?」

『うん。持ったよ』

母「そう。良かった。忘れ物してら大変だもの」


お母さんと手を繋いで教会へ向かう

かみさまは凄いんだ


ずーっと昔、神様がこの世界を作ったんだって

この街は色々なことがあってみんな苦しんでた

その時、かまさまが助けてくれたんだって


だからみんな教会で神様に感謝するんだって

なんだっけ、いのり、だっけ

いのりの時間に神様にありがとうってするんだって

僕はよく分からないけど、かみさまは皆を助けてくれるんだって!幸せにしてくれるんだって!

僕もおっきくなったら神様みたいにみんなを助けるんだ!


教会が見えてきた

いつ見てもおっきくて、きらきらしてて、凄いなぁ…




大人の人が前で話してる

お話は長いけど、かみさまのお話だから僕全然平気だよ



いのりの時間。僕はこの時間がだいすき

かみさまが僕を見ててくれてるって気がするから


かみさま、いつもありがとうございます

このまえ畑で野菜をしゅうかくしました

どれもおっきくてよく育ってました

みんなかみさまのおかげだ!と感謝していました

これからもお空の上から僕達のことを見守っていてください









泣き声?


泣き声が聞こえた方を見ると僕と同じくらいの男の子がいた



『…大丈夫?』


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