記憶喪失×騎士編 3章
「大丈夫、でしょうか?」
心配そうにヨベルが声をかけてくる。先程から、しっかりと歩いてやれなかったからだろう。
「ご、ごめん…。何だか、ここが、怖くて…」
暗い。凄く暗いのだ。そして肌寒い。
何故なのか分からないけれども、今すぐ逃げ出したくなるくらい、身体が震えていた。
俯いていると、パサリと、何か暖かいものが肩を覆った。
「何があっても守ってみせます。ですからどうか、泣きそうな顔をしないでください」
目線を上げると、優しい言葉と共に、彼は自分の上着を私にくれたのだ。
「……ヨベル」
――私は一体、何者なのだろうか。
どうして今、苦しい思いをして生きているのだろうか。
彼は、どうして私に対してこんなにも優しいのだろうか。
「…分からないの。今日、一度にたくさんのことが起こって…。怖いの。凄く、どうしてかわからないけど、身震いが止まらないの。それで――」
ぎゅっ
自分でも何を言っているか分からないような、出まかせの言葉を言い終える前に……一つ大きな温もりが、私を包んでくれた。
「………」
とても、暖かかった。どうしてか、先程の寒さが嘘のように。
彼に抱かれることに全く抵抗がなく、汚臭がする地下水路にいてさえ、彼の何物にも穢されない純白ないい匂いが、脳内まで流れ込む。
「……少し、落ち着きましたか?」
「…うん」
小さく頷くと、彼は私のことを手放した。物足りないとでも言うかのように、不意にも身体は彼を追いかけようとしたが、肩に置かれた彼の両手に支えられることとなった。
「失礼いたしました。ですが、これは貴女が教えてくださったことなんですよ。こうすると、落ち着くのだと」
「……あなたは、一体――」
一体、何者なのだろうか。
ただの親衛隊員の一員にしては、あまりにも、自分を見る目が他人と違いすぎるのだ。
そして自分にとっても…まるで全てを包み、救ってくれるのではないかと思うくらいに、彼は暖かい。
…だが、これを彼に尋ねることは叶わなかった。
パリンッ
「きゃっ!?」
ガラスが砕け散る音。微かな光をもたらしてくれていたランプを、ヨベルが地面へ叩き割ったのだ。そして剣が抜かれる音とともに、強く、彼の左手に身体を抱かれる。
「離れないでください――暗闇の中は、危険です」
彼の忠告の直後、すぐ側で、複数の金属がぶつかり合う音が響く。
一歩遅い反応となってしまったが、どうやら、飛ばされた凶器を彼が剣で弾いたようだ。
「まさか、追手なの!?」
「はい。……ですが逃げて間に合うような状況ではありません。このまま向かい撃ちます」
彼の言葉に、一気に緊張感が増す。
直後、暗闇よりマントをはためかせた者が迫り、手にあるナイフが一瞬光る。
怖い。
けれども、自分の身体を抱く腕は、強く優しくて、声が出そうになったのを抑えてくれた。
キン――。
そのナイフを受け止めたのだろうか、彼の腕を通して激しい衝撃が伝わってくる。
「そこっ!」
攻撃を阻まれ出来た一瞬の隙が見えたのだろうか、すかさずヨベルが腕を振ると、確かにその剣先は襲撃者の身体を斬った。
安心していると、また、別方向から何者かが現れる。しかしもう、彼に容赦はなかった。まるで全ての敵の攻撃を記憶しているかのごとく、綺麗で狂いのない剣を突き出しそれらを打ち壊す。
暗闇に徐々に慣れてきた目は、彼の剣技から離すことができなかった。それほどにそれは完璧で、彼の人間離れした銀色の姿に相まっていたのだ。
「ちっ――」
少し向こうから、誰かの舌打ちと共に、水飛沫の音の連続。何者かが走り去ったのだろう。
「………っ」
剣についたであろう血を振り払い、ヨベルは歯を食いしばった。
「敵は……皆去ったの?」
「ええ。……ですが、状況は芳しくありません。今のは恐らく偵察部隊。迷いなく襲い掛かってきたことを考慮すると、恐らくはこちらの正体を知ってのこと。となれば、この水路に逃げ込んだことは当に知られていたか、あるいは今ここで見つかったか。どちらにせよ同じことです。逃した者によって、私達の居場所は把握されるでしょう」
「そんな…」
弱気な声を出すと、まるでそんな私を元気づけるかのように、彼は少しだけ笑顔を見せて、
「大丈夫です。この地下水路はまるで迷路のように入り組んでいますから、多少の時間稼ぎにはなります。あとは、彼らに追いつかれる前に森へ抜けるまで」
そう言い、先程までと同じように私の手を引く。
「行きましょう、ソラン様」
「…ええ」
応えると、彼は明らかに先程よりも速いペースで進み始める。足場の悪い地下水路で、小走りとも言える速さなのだ。
それも、先程とはことなり、足元を照らす明かりも無くしてしまった上で。
何度も転びそうになりながらも、彼はその度に身体を支えてくれるだけで、ペースを落とすことはなかった。おそらく、それだけ彼も焦っているのだろう。
――早くしなければ、ここで終わるのだと。
「…ヨベル」
「大丈夫です、ソラン様。…大丈夫ですから」
先程の戦闘から引き続き、自分を庇うようにしながらの逃走。お互いに息が上がっている中、彼の大丈夫だという言葉はその意味とは裏腹に、とても頼りなく感じてしまった。
繰り返すのは、まるでそうでもしなければ心が折れてしまうような、そんな気持ちから来た強がりだったのだろう。
――本当に、状況は良くないのだろう。
そう感じ取りつつも、それ以上に自分にできることは見つかりそうになかった。
自分でも、不安と戦うだけでもう手一杯なのだ。
そうしてまで溢れ出す恐怖、苦しさは、彼と唯一触れあっている場所――彼の暖かさが感じられる手をぎゅっと握り返すことで、誤魔化すのだった。
*
「………」
洞窟の入り口で、岩陰に隠れ慎重に外を観察する。
王宮での前夜祭があったのは昨晩のこと。敵襲され、地下に出てからここへたどり着くまでに、地上では新しい朝を迎えていた。王宮から町はずれのこの樹林までの移動で、まるごと一晩を要していたのだ。徹夜で走り抜けたことと戦闘の疲労が相まって、意識が散乱しがちになっている。
「はぁ……はぁ……」
隣で、彼女が静かに深呼吸を繰り返している。戦闘能力に富んだ自分ならともかく、ただの人間と同じ体力にまで落ちたであろう彼女は――いや、一人の女の子として、この逃走劇は余りにも過酷だったのだろう。
彼女から意識を戻し、外の気配を探ることに全神経を集中させる。
――森の匂い、揺れる木々から時折漏れる太陽の光。
「……伏兵はいません。どうやら、私達が逃げ切ったようです」
静かにそう告げると、彼女の手を引いて、洞窟の外に出る。
「………ん」
久しぶりに浴びた太陽の光に、彼女が眩しさを感じる。
「この樹林は非常に広範囲に広がっておりまして、果ては隣国まで続いています。洞窟の入り口は見つかってしまうかとは思いますが…、さらに森へ逃げて、追手が諦めるのを待つのが賢明だと思います」
「…分かった」
彼女の了承をとると、とにかく少しでも洞窟の入り口から離れようと、木が覆い茂っている方へと誘導する。
自身も疲弊していたから気づかなかったのだろう――彼女にとってはとっくに限界を超えていたことを。
「わ――!?」
左手に突然、重みがかかったかと思うと、音を立てて彼女が地面に身体を打っていた。
「ソラン様っ!」
慌てて彼女を抱え起こすと、彼女は苦しそうに咳をした。
「ごほっ……ごめんなさい、枝に足を取られて…。大丈夫だから」
そう言って、無理に立ち上がろうとする。
しかし、途中で左足がまるで空を踏むかのように崩れ、自分の腕の中に倒れ込む。
「ご、ごめんなさい!大丈夫よ、進みましょう」
「――見せてください」
「え?」
「左足を、見せてください」
自分を見上げてきた彼女は、ばつの悪そうな顔をして、それでもなお大丈夫だと言い張ろうとしたようだが、瞳を合わせたところ、言葉を飲み込んだようである。
*
「――捻挫、ですね。暫くは遠くへの移動は出来ないかと思われます」
「………」
大きな倒木の幹に座らされた後、躊躇いもなく自分の前に跪いたヨベルに、靴を脱がされ左足を手にとられる。それがなんだかくすぐったくて恥ずかしかったが、今はそんなことを気にする状況でないことも良く分かっていた。
「………」
沈黙が、二人の間に流れる。
…この緊急時だというのに。
少しでも遠くへ逃げなければならないという時なのに。
足を怪我してしまった。
最悪なことだという自覚はあるのだ。それもあってか、洞窟を出るときには少し良くなっていた彼の表情が、また一段と険しくなっている。
「――申し訳ございません」
気まずい空気を、先に破ったのはヨベルであった。
「…え?」
どうして。謝らなければいけないのは自分の方だというのに、どうして彼が謝罪の言葉を口にするのだろうか。
「私の不甲斐なさのせいです。ソラン様の体調にさえ気づかないなんて……聞いて呆れますね」
「そんな、気を付けていなかったのは私で――っ」
「いいえ。ソラン様はよくついてきてくださいました。あの地下水路は普通の兵士が抜けるにもまる1日はかかるというのに、女性であるあなたが……。それなのに、私はソラン様の限界も知らずに、さらに足場の悪い森の中へと進もうとしました。…もっと、貴女のことを考えるべきでした」
丁寧だけれどもどこか苦しそうな言葉に、私の足を握る力が少しだけ強くなる。その姿を見て、彼が本当に自分を責めていることを知った。
「どう、して……」
それが彼の自分に対する優しさなのだと気づいたとき、心がとても苦しくなった。
それは、自分が彼に対して何もしていないばかりか、恐怖や不安をぶつけ……足を引っ張ることしかしていなかったのだと、同時に気づいたからだ。
思えば、最初からだ。
最初から彼は、私のことを最大限に考えて、行動をしていた。
私が不安を感じないように、たくさん励ましてくれていた。
そして――。
私の身に迫る危険は、自分が危険を冒してまで取り除こうとする。
おそらくは彼が言った通り――命に代えても私を守り抜こうとするだろう。
部下を殺され国を見捨てることになったとしても……私だけは見捨てなかったのだ。
それが何故かは、未だにわからない。彼の役職がそうであるからか、昔の私を本当に尊敬していたからか、あるいは――。
いや、どちらにせよ――今の私はそれに値しないのだから。
「……ねぇ」
「はい、なんでしょうか」
私は自分を蔑みたい気持ちを抑え込み、代わりに、彼に声をかける。ちょうど彼が応急処置にと私の足に巻いた布切れ――彼のシャツを破って用意したもの――を固定し終えたところで、彼は顔を上げて私をその銀の瞳に映す。
――ああ、彼には一体私が、どう見えているのだろうか。
分からない。そして、それを知るのが何故かたまらなく怖いのだ。
私は彼の銀の瞳から逃げるようにして視線を逸らし、言葉を続ける。
「もし捕まったら……どうなるの?」
愚かすぎる質問に、彼は一瞬目を見開き、しかしすぐに真剣な表情になり、一つ息を呑むと口を開いた。
「私は、殺されるでしょう」
「っ!」
呼吸ができなかった。ヨベルが――死ぬ?
あまりにも自然に、穏やかな笑みと共に紡がれたその答えを、私は受け入れることが出来なかった。
「その場で殺されるも、民の前で公開処刑されるも――ああそれかまたは、国を見捨てた軍の最高司令官として、汚名を背負い死刑となるでしょう」
――やめて。
お願い、それ以上は。
「ソラン様のことさえも守れなかったということですから、どちらにしても同じことです。――ですが、ご安心ください、ソラン様まで殺されるようなことはないかと思います。あくまでも、ソラン様は王族なのです。敵がどこかは分かりませんが、軍として組織しているのであれば、王族をないがしろにすることはありえません。苦しい立場かとは思いますが、命までは奪わないかと」
まるで、私の恐怖を払うかのようにしてわざと明るく語ってくれた。
同時に、彼にとってはそれならそれでいい、とでも言うかのように。
――冗談じゃない。
私が生かされて、彼が殺される…?
どうして、一体どうして…。彼に守られる価値すらないというのに。
ああ、それよりも。
そうなのだとしたら、私は――………。
*
それから、歩けない私をヨベルは背負ってくれて、少しばかり洞窟から離れたところに来ていた。時刻は昼下がりに差し掛かっていて、一晩中寝ずにここまで来た彼の体力もそろそろ限界のようで、一時休憩を取ることにしたのだ。
更には、昨日より何も口にしていないこともあり、どうするのだろうと思っていると、彼はきのこ類や山菜を刈って、木の枝で軽く火を起こし焼いて見せた。果実の汁で味付けしたようだが、信じられないことに、こんな状況だというのに美味しかったのだ。
「あちらに小さな湖があります。地下水道を通ってきていて、泥や汚水が気になると思いますから、水浴びしてきてください。私は離れたところにいますので、何かあればすぐに声を」
「…うん」
――何かあれば、というのは、万一敵兵を見かけたらという意味だったのだろう。
私は少しだけ微笑んで、頷いた。
彼がゆっくりと離れていく。
ああ、本当に…。その白銀の後姿は自分には勿体無いくらいに、美しかったのだ。
「さて、と……」
少しは水浴びをしないと、怪しまれるのだろう。
ぽしゃんと、澄んだ水に足を踏み入れる。
「つめたい」
とりあえず服を脱がずに、足や腕だけを洗ってみる。するとすぐに、自分がずっと羽織っていたものに気づく。
「これ、結局返すの忘れちゃったな…」
ヨベルの上着のことである。
ここに置いていくのも変だし、このまま着ていこう。
――そう、私は彼から離れようと決意したのだ。
おそらく、このまま森へ一人で逃げても、野垂れ死になると思う。
だから……恐らく自分を探しているであろう、敵兵の元へ出向こうと考えたのだ。
そうすれば――彼は…彼一人なら逃げ延びることが出来るだろうから。
「お願いだから…追いかけてこないで」
湖から上がると、彼が向かった方と反対側に、静かに歩き出す。
「うっ……」
捻挫した左足が痛む。気にせず、引きずるようにして前へ進む。走ることは出来ないが、歩くだけであれば痛みを我慢することでなんとかいけるのだ。
――この先で待っているであろう、自分の追手を探して。
……怖い。たまらなく怖い。けれども。
これで彼が救えるというのなら。
追手の標的は自分なのだ。王族である自分。
ならば、自分を捉えたのであれば、その親衛隊員の一人くらいは野放しにするのだろう。
――もし追手が絶えないのだとしても、彼一人ならば、私とよりもずっと、遠くへ…。
正直に言って、ヨベルをよく見ていると、分かることがある。それは、恐らくこのままいけば、いずれは追いつかれるだろうということだ。
もちろん、彼がこのことを話すことはないし、彼が認めるわけもない。しかし、彼はどことなく、ちゃんとその事態を想定しているのだ。自分は殺されるけれども、王族は生かされるかもしれない。こればかりは正直に、彼が想定していた未来なのだろう。
「それは、認めない……」
そうなるくらいならば、自分一人で捕まったほうがましだ。
そう、彼だけでも助かるのなら。
その思いだけが、自分の痛む足を前につき進める原動力となっていた。
――人が。
暫く歩くと、武器を持った一群が、樹林の中に見え隠れする。
――案外、早く見つけられたものだ。
……この時、自分が見つけた一群がどのような人達だったのか。自分が如何に愚かだったのか……それを知るすべはまだなかった。
*
嘘だと言って欲しかった。
いくら経っても帰ってこない彼女のことを探しに行ったが、湖には誰もいなかったのだ。
焦って彼女が連れ去られたのではないかと危惧したが、その場にはもめた跡も、ましてや彼女以外が訪れた形跡もなかった。
「まさか…」
そんな、まさかとは思う。
しかし、それは最悪な選択肢を、彼女が自ら選んでしまったことを意味する。
そうであって欲しくはなかった。辺りを探してみたが彼女はいない。
そうすると、そのまさかも、いよいよ現実味を帯びてくるのだ。
「くそっ!!」
声と共に、思いっきり地面を叩く。小石が皮を破り手に食い込むが、そんなことに気づけるほどの精神ではない。
誰に対しても丁寧な口調である彼が、こんな言葉を口にする時点で、かなり異常な事態なのだ。
「どうして…どうしてこんな時になってまで、ソラン様貴女はっ!!」
分かっているつもりだった。
彼女のことは、ずっと見てきたから。
だから、彼女の癖の一つや二つ、そんなのは分かりきったことだ…。
そう例えば、何があっても仲間が死ぬことを許さない、とか。
記憶を無くしたからといって、彼女は彼女なのだ。何も変わらない。
だとするなら、例え自分に力があったってなくたって、彼女はきっと…。
「それなのに、私は……っ」
怯える彼女を宥めようと、口にしたのが始まりだ。
自分が殺されるのは間違いないだろうが、だからと言って彼女が助かるとは限らない。
そもそも敵の正体すら不透明なのだ。王族といえども、処刑されることも、拷問されることも……貴族の玩具になることさえあるのだ。
「お願いです……お願いですからソラン様……馬鹿な真似はしないでください」
もし、もし万が一彼女の身になにかあったのなら、自分は自分自身のことを一生許さないのだろう。
それこそ、死よりも恐れていることだ。
「何のための……一体何のための王家親衛隊だというのですか!!」
怒りに任せて、傍にあった大木に握り潰した拳をぶつけた。手に強く痛みが伝わるが、そんなことが些細なことだと感じられるほどに、心の痛みが強い。
そして、その時だった。
――木々の向こうに白色が見えたのは。
「……!」
それが何かと思い当たると同時に、転ぶ勢いで駆け寄った。
「これは、私の上着……」
上着を彼女に貸していたままだったから、これは間違いなく彼女が落としたものだろう。
問題は…それがただ単に置かれていたのではなく、争っているうちに脱げたような、そんな風にぐしゃぐしゃに落ちていたことだ。
「まさか、もう…」
追手が既に彼女を連れ去った後だと考えつくが、すぐにその考えを捨てた。
――彼女の、抵抗の跡が見られるのだから。
あくまで彼女は自分から捕まろうとしたのだ。だとするなら、これは……。
「っ!」
考えをまとめていると、すぐ隣の草むらに隠れて、もう一片の布切れが落ちていることに気づく。そして、それが何かと理解すると同時に、ヨベルは立っていられなくなったのだ。
「ソラン様ッ!!」
――それだけは、それだけは許せない。許すことができない。
布切れは彼女のドレスの胸部の生地。そしてそれは――森に隠れ、商人や旅人を狙う強盗団の――若い女性を襲うときの手法だったのだ。