王子登場!
ミリアはクラウド王子のところに向かった。クラウドはミリアの2つ年上の19歳だ。彼は金髪で絵に書いたような美しい王子様そのとのだった。
「クラウド王子、今日の予定はミシャイン姫とのお食事だけとなっております」
「もぉー王子なんかつけなくて、クラウって気軽に読んでくれればいいのに」
「そんな訳にはいきません。私はメイドで貴方は王子なんですから。」
この馴れ馴れしい感じがミリアの緊張をほぐしてくれているのも事実だった。しかし次の言葉でミリアはまた現実に戻された。
「ねぇ、僕アリア姫とも喋ってみたいんだけど?」
「それは陛下から話しかければいいんではないでしょうか?」
「だって、アリア姫は美人だから僕だけじゃなくて他の貴族も狙ってるんだ」
そうだったのだ。アリアは元が美しいのでまだ一週間しかたっていないのだが何人もの貴族にいろいろな誘いを受けていた。
私の為に常に思ってくれるアリアは勇敢で私からみても美しく輝いていた。
そんな事を思っているうちに、ミシャインが待つところに着いた。いつものようにミリアが行こうとすると急に腕を掴まれた。
「え?」
「あ、いやぁ思ってたんだけど、君の名前聞いてなかったなぁって思ってなんて呼べばいい?」
メイドになって初めての事だった。メイド姿でも美人さんだね、とちやほやされる事はあったが名前なんて聞かれることはなかった。
「ミリア…ミリア・スーベルトです。」
ミリアはつい、本名をいってしまった。前の行方不明の事で王子も関与していると思っていたがクラウは何も知らないようだった。
「へぇー可愛い名前!じゃあこれからはミリアって呼ぶね。」
ミリアは、はいとだけいいクラウの後ろに控えた。