赤く、紅い、瞳が輝く
グロ注意。
ギルド内へ帰った後、依頼の報酬も貰ったからそのまま宿へと帰ることにした僕達。取った報酬は僕とリーシェちゃんとで二分することになり、それぞれが元の部屋へと戻ってきた。
ちなみにレイラちゃんのことはもう考えていない、フィニアちゃんのことを虫呼ばわりしたのは許せなかったけれど、いつまでも細かいことを気にする性質でもないしね。フィニアちゃんのことをちゃんと名前で呼ぶようになったらまた仲良くするよ。
で、現在は夜。もう少しすれば大抵の人が寝静まり始める時間帯。
ベッドに寝転がり、ルルちゃんとフィニアちゃんが楽しそうに話しているのを傍目に、今日あったことと今後のことを考えていた。
これからを考えて、正直な所レイラちゃんがグランディール王国出身というのなら、あの実力だし案内してくれると嬉しいんだけど……あんなことがあった後だし、あまり気は進まない。
とはいえ、フィニアちゃんやリーシェちゃんもいるんだし、どうしても欲しいって訳じゃないからいいんだけどね。
「きつね様……」
「ん、どうしたのルルちゃん?」
「なんかね、ルルちゃん身体の節々が痛いんだって……大丈夫かなぁ?」
「え?」
急な話、だが確かにルルちゃんの様子が変だ。苦悶の表情を浮かべ、床に蹲りながら身体を抱き締めるように抑えている。声を出すのも苦しそうだ……まさか何かの病気、とか?
なんにせよ、このまま床に寝かせておくのは忍びない。ルルちゃんを抱え上げ、ベッドへ寝かせる。苦しそうだけど、今はもう何処の店も閉店している時間帯……当然医者ももう営業していない。現代と違ってコンビニのような24時間営業の店は全く存在しないのが、この異世界だ。
今日の所は大人しく寝かせておくしかない、か。苦しそうなルルちゃんを見るのは忍びないけど、仕方ない。
「くぅ……う……!」
痛みを堪える声は痛々しく、可哀想ではあるけど、どうしても耐えられないというのならフィニアちゃんの治癒魔法を試してみよう。
「ルルちゃん……今日は大人しく寝てるんだよ?」
「うう……はい……っ……!」
頭を撫でて、そっと掛け布団を掛けてあげた。看病をするにも、僕は看病された事も無ければしたこともない。お母さんらしい人は僕に看病させてくれなかったし、僕が病気に罹った時も放置だったからね。
だから僕はルルちゃんをどう看病していいか分からない。リーシェちゃんを頼るのもいいだろうけど、彼女は寝るのが早いからもう寝てるだろうし、後片付けで忙しいエイラさんを頼るのも気が引ける。心苦しいけど、今日は頑張ってもらおう。
「きつねさん、ルルちゃん大丈夫かな……」
「……分からない、明日医者に見せに行こう。重い病気とかじゃなきゃいいけど……」
フィニアちゃんも心配そうにルルちゃんを見ている。そして、苦しそうな表情のルルちゃんの顔の横へと降りたって、彼女の頬に小さな手を当てた。そしてそのまま頬と頬を合わせる。心なしか、ルルちゃんの表情が若干和らいだ様に見えた。
錯覚だろうけど、フィニアちゃんが傍にいることで彼女の苦しみが和らいでくれるのなら、そうしていて欲しいな。
「フィニアちゃん、今日はそのまま一緒に寝てあげて」
「うん……分かった」
フィニアちゃんは一つ頷くと、ルルちゃんの横で同じ毛布を被った。僕は椅子で寝よう。ベッドで寝て窮屈な思いをさせるのはなんだからね。座って寝るのなんて日常茶飯事だったよ。元の世界じゃ僕の寝床は椅子を並べて座布団を敷いた簡易布団だったからね。
「ん……?」
僕は部屋に三つある椅子を並べて、その上に寝転がろうとした……ところで違和感を感じた。
違和感、というよりは嫌な予感というか、肌にぴりぴりと刺さる様な何らかの存在の気配。なんとなく、良いものではない気配だ。多分魔獣や色んな危険と付き合っていく内に、多少そういう感覚が養われているから分かるんだろう。
その気配は、ドアの向こうから―――扉一枚隔てた向こう側から……何か危険の匂いを感じさせる。
「…………」
今はルルちゃんもフィニアちゃんも起こしたくはない。でも逃げられそうにはない、か……仕方ない。
僕は意を決して扉に近づく。そして、ゆっくりと扉を開けた。
「―――っ……!」
しかし、そこには誰もいなかった。気付けば危険な気配も消えている。
首を傾げながら、扉を閉めようとして……気が付いた。扉の前に手紙らしき物が落ちていることに。拾い上げてみると、右下の方に何やら差し出し人の名前が書かれている。読めないけど。
扉を閉め、封を開けた。中には手紙が入っており、そこにはまた何か用件が書かれていた。読めないけど。
読めない以上、この手紙がどんな要求なのか、どんな内容なのか、全く分からないのだけど、断片的に読み取ってみる。といっても、読みとれたのは単語一つ、『冒険者ギルド』って単語だけだ。看板と同じ文字が書いてあった。
ということは、この手紙の差出人は……レイラちゃん、か? リーシェちゃんがこんなことをする意味はないし、冒険者繋がりで知り合った人といえばミアちゃん、青髪の受付嬢、グリムさん、おまけでジェノとかいうミアちゃんに言い寄っていたおじさんくらいだ。どの人も、僕に手紙を寄越す理由が無い。
そもそも、手紙なんてまどろっこしいことをしないでノックすればいいし、そうでなくともこの時間帯、エイラさんが通すとは思えない。
であれば、僕にこんな手紙を寄越す理由があって、エイラさんに気付かれずにこの部屋の前まで来れる人物はレイラちゃん位しか思い当たらない。
「…………来いって事かな、ギルドまで」
今の時間、ギルドは営業していない。使えるのは常時開放しているあの訓練場くらいだ。故に、そこへ来いという招待状って訳だ。
まぁ推測でしかないし、もしかしたら謝罪の文章なのかもしれないけど、行って確かめる事くらいは、しても良いだろう。
「……フィニアちゃん」
「ん? ……どうしたの? きつねさん」
「ルルちゃんを看てて頂戴。出来れば今日は寝ないで欲しい」
「良いけど……何処か行くの? 私も……」
「いや、大丈夫だよ……そうだね、空が白んできても帰って来なかったらギルドに行くんだ」
もしかしたら、もしかするかもしれないからね。帰って来るつもりではあるけれど、もしかしたらの可能性は考えておくべきだろう。
心配そうに僕を見るフィニアちゃんの頭を人差し指で撫でて、頭に掛けていたお面をルルちゃんの枕元へ置いた。もしかしたらの可能性が当たっていたら、お面を危険に晒すわけにはいかない。
行かないって選択肢もあるけど、そうすると今度は直接この宿へ乗り込んでくる気がする。扉の向こうにあったあの危険の気配は、きっとそういうことじゃないかと思うんだよね。
「じゃ、ちょっと出てくる。ルルちゃんをお願いね」
「……うん、ちゃんと帰ってきてね」
「あはは、僕のしぶとさは知ってるでしょ? 赤い夜から生き延びた男だぜ? ―――きっと帰って来るよ」
そう言って、僕は部屋を出て行った。
そして宿を出て、もう人の姿の見えない街路を歩く。電気の無いこの異世界では、外に漏れ出るほどの灯りはない。精々火を使った灯りで部屋を照らす程度だ。だから、外は夜になれば薄暗い道になる。
昼間の賑やかさは何処へ行ったのかと思わせるほど、薄暗く、不気味な道。僕の今の気分も関わっているんだろうけど、それでもやっぱり……嫌な空気だ。
「……何も無いと良いけど」
あの手紙は読めなかったから、ギルドに行って誰もいなければそれはそれでいい。もしもフィニアちゃんに読ませて呼び出しの手紙だったら、きっとフィニアちゃんは自分も行くと言って聞かなかっただろうし、危険には晒せない。
「……着いちゃった」
そして、少し歩いた所でギルドへ辿り着いた。普段の冒険者達の喧騒は聞こえてこず、ただの巨大で重々しい空気の建物が、そこにあった。
少しだけ思案して、思いっきり息を吐く。悩んでいても仕方が無い。大体そんなに確証のある話じゃない、気楽に行くとしよう。
そう思いながら、僕はギルドの裏へと回る。
そこに、誰もいないことを願いながら、危険がないことを祈りながら、一歩ずつ足を進める。
でも、祈りとは別に、胸を圧迫する様な嫌な感覚が剥がれない。腹の中で渦巻く様な気持ち悪い予感が大きくなっていく。
「………」
そして、訓練場の入り口へと立って、視線を訓練場の中心に向ける。そこには、黒髪の少女がいた。後ろ姿はレイラちゃんと少し違う気がしたけど、僕を呼び出す黒髪の少女、といえばレイラちゃんしかいない。
僕は少しだけ近づいて、声を掛けた。
「レイラちゃん……?」
すると、少女の肩がぴくりと動く。そして……ゆっくりと振り返った。
流れる黒髪、
亜麻色の瞳、
人懐っこい笑顔、
その少女が僕の方を向いて、笑顔を向けてくる。なのに、反対に僕の眼は大きく見開かれた。何故なら、少女は此処にいる筈の無い人間だったから。けして、こんな所にいてはいけない存在、
だって、そんな筈は、嘘だ、なんで、君が此処にいる……!?
「し、おりちゃん……?」
「やっ、きつねさん!」
少女が―――篠崎しおりが、向日葵の様な笑顔を浮かべて、いつも通り僕に挨拶をしてきた。
◇ ◇ ◇
私はレイラ・ヴァーミリオン、グランディール王国からやってきた、Cランクの冒険者。自分で言うのもなんだけど、私は強い、すっごく強い。おまけに可愛い。周囲にいた男たちは皆私に擦り寄ってきて口々に言う、可愛い、髪が綺麗、凄い、もう聞き飽きる位に私を皆が褒めた。
勿論私に嫌なことを言ってくる子もいたけどね。調子に乗るなってね。でもそういう人達は総じてちょっと捻ってあげれば黙った。強い者が優先される国だったから、かなりやりやすかったのもあったけどね。
私は強い人が好き、面白い人が好き、私の興味に、期待に、応えてくれる人が好き。
これまた自分で言うのもなんだけど、私は人より欲深い。食欲や睡眠欲、独占欲みたいなものから、それこそ性的欲求まで、あらゆる面で欲深い。欲しいものは何をしてでも手に入れたいし、やりたいことは誰が否定してもやりたい。唯我独尊、なんて言葉をグランディール王国で誰かが私に言ったけど、まさしくその通り、私は私を楽しませる為に世界があると思ってる。
だってそうでしょう? 私は『そういう風にしか』生きられないんだもの。
だから、私はグランディール王国で強い人と戦った。戦って戦って戦って、殺して殺して殺し続けた。魔獣も魔族も、関係無く殺した。そうしている内に私は考えるようになった、この国はつまらないって。
皆々弱っちぃもん、少し捻ってやればすぐに降参し、私に頭を垂れる。つまらないよ、もっと私を楽しませてよ、それくらい出来るでしょ? もっと頑張ってよ、もっと何かしてよ、面白くもなんともない褒め言葉なんて、いらないんだから。
だから私はミニエラに行く事にした。あそこにはAランク相当の騎士団長がいるからね。それにグランディールからミニエラまでは私の足で3日と掛からない。Cランクといっても私の実力はもっと上だ、全速力なら雑魚の眼にも止まらない位速く動ける自信がある。
そして、私はグランディールを出てずっと走り続けた。方向だけ示して貰えば一直線に走るだけで良いから、流石に迷わない。方向音痴な私だけど、真っすぐ走れば良いのなら迷い様がないもん。
そしてミニエラの近くにある森に辿り着いて、迷った。実を言えば、私は普通の人間とは少し違った秘密がある。昼間は何ら問題なく過ごせるのだけど、夜になると劇的に変化するのだ、精神的に。
ただでさえ大きなあらゆる欲求、もっといえば食欲と性欲が大きく増大する。一度発散すればしばらくは夜でも何とかなるけれど、その日は私も苛々と不満で色々溜まっていたようで、
―――暴走してしまった。
森の中で暴れ回り、魔獣を殺し、生のまま食べる。食欲の増大と暴走時の精神状態がそうさせるのだ。そして食べている時、私の身体には振るえるほどの快感が発生する。
喉を通り物が胃に落ちていく感覚と、肉を噛み千切り骨を噛み砕く感覚が全身にぞくぞくと快感を齎してくれるのだ。
そうしている途中で、出会った。
―――狐のお面を付け、妖精を連れた人間の男に。
彼らは私に気が付かなかった。後ろにいたし、戦闘に関しては素人なのかもしれない。というのもまぁ、理性が戻ってから思ったことだけれど。
その時の私は、増大された欲求に従って彼を襲った。人間の肉は、魔獣や魔族とは比べ物にならない程に美味だから、襲わない理由は無かった。
味がなく、肉の少ない虫は食べても仕方ないので本能に従って最初に叩いて、早々に彼を襲った。彼は私を見て怯え、逃げた。当然の反応だ。でも折角の餌を前に逃げすわけにはいかない。当然追う。
すると突然、彼の表情から恐怖が消えた。更に言えば、暴走時の私が『恐怖』したのだ。そしてその拍子に、少しだけ理性が戻った。
面白い、と思った。興味を引いた。
だから、欠片程に蘇った理性を働かせて私は彼を追い詰める。簡単には殺さず、まだ何かするのかもしれないという期待を持ちながら、追い詰める。
そしたらなんと、彼は私に、『暴走時の私』に微かとはいえ傷を負わせたのだ。たまたま、偶然、本当に偶然だったけど、彼の持っていたナイフが私の二の腕を掠った。少しだけ、血が出る。どくどくと、心臓が高鳴る………!
―――すっごく、興奮する!!
気が付けばかなり手加減無く私は彼を蹴りあげていた。血が沸騰するくらいに熱くなって、堪え切れない程に欲望が膨れ上がった! 身体の内側にある何かが締め付けられるほどに苦しくなって、下腹部がきゅんきゅんと疼いた。
身体の熱がそのまま吐息を熱くして、立っていられない程身体が疼く。口は自然とにへら、とだらしなく開いて、口端から涎が溢れ出る。
火が噴きそうなほど顔が赤くなっているのが分かる、世界が赤く染まっていく。
ああ……駄目だ、これは駄目だ…………駄目になるくらい―――
―――最高に、気持ちいい………快ッ感……!
打ち上げた彼が、落ちてくる。微かな意識の中で、彼が私を見た。彼が、私を見ていた! それだけで私の身体に電撃が走る。今までにない快感が私の身体を襲った。
全身が喜んでる! 血が沸騰しそう! でも、気持ちいい……! 絶頂、だ……!!
ぐしゃ、という音と共に彼が地面に落ちた。動かない所を見ると、死んだかと思ったけど、まだ生きている。あの高さから落ちてまだ死なないなんて、つくづく予想を越えてくれる。
私はその時に思った、これが恋焦がれる感情だと。私はこの彼に恋をしたのだと思った。
近づいて、顔を見る。案外可愛い顔をしている。そういうところも私の好み、そうでなくとも今の私には凄く素敵な顔に見えた。
そして、恋焦がれるが故に……食べたいと思った。これが愛、好きだという感情、私が貴方を食べるのは、私が貴方を愛しているからだよ?
「綺麗な瞳……! 好き、大好き、好きだよ、愛してる、凄く凄く愛してる、だから頂戴? その綺麗な眼を、私に頂戴? いいでしょ? いいよね? こんなにも好きなんだから、いいよね? あはっ☆」
自分の口がそう言葉を紡いだ瞬間、きっと私の精神は正常に戻ってた。でも関係無い、暴走してなくてももう私は止められない。
熱い息を吐きながら、私は彼の瞳にぐちゅり、と指を突き立てた。柔らかくて、熱い感触が指から伝わってくる。すぐにぶちゅっと眼球が潰れた。
血がいっぱい噴き出て、私の顔に掛かる。でも汚いなんて思わない、貴方の命を感じられて、また身体を包みこむ様な快感に包まれる。
彼の身体がびくんと震えて、反応する。まさかこれでもまだ死なないだなんて、今度こそ本当に驚きだった。
そして彼の眼球をずるりと引き出して……じっくりと味わう。血を舐め取って、眼球を飴玉の様に口の中で転がす。すると、さっきよりもずっとずっと強い快感が私の身体に走った。
「んんんんんッッッ……!!」
身体を抱き締めて、必死に快感を堪える。やばい、顔が歪んでいるのが分かる、きっと私今すっごくだらしない顔をしてる。涎が垂れて、彼の眼球の無くなった眼の穴に落ちた。それだけでまた快感が走る。
それに、眼球が舌の上を転がる度にびくびくと下腹部が疼く。きゅんきゅんしちゃうよ、もっと、もっともっと!
「んへぇ……あは、あはは、うふふふふふ……!」
駄目、これ以上貴方を食べてたら、私が駄目になっちゃう。快感の虜になっちゃう。眼球だけでこれだけ美味しいんだもの、それに、まだ彼は弱い、一般人の欠片程も強くない。過去最弱の人間。もっともっと強くなった時、また食べに行こう。
腰が砕けて、上手く歩けない。ふらふらと、私はその場を去る。口の中で眼球を転がしながら、涎を地面に染み込ませながら、私はミニエラへと向かう。うふ、うふふ、大好き、私の初恋の人、大好き、好きだよ、うふふふ。
それから一週間、私は森の中で快感に悶えながら、口の中から眼球が消えるまで彷徨い続けた。そして、通常通り動けるようになった頃、私は左眼にぽっかり赤黒い穴を開けた少年と、再会した。
そういえば、名前を聞いてなかったね。えーと、確かあの虫が貴方をこう呼んでたっけ。
「もしかして貴方はきつねさんだね! 初めまして!」
きつねさん、そう呼ばれてたよね? また会えて嬉しいよ、私にあそこまでやられて尚、そんな薄ら笑いを浮かべられるなんて、また予想を越えられちゃった。うふふ、嬉しいな、嬉しいな、こんなに面白い人、初めてだよ。
それに、凄く美味しそうな匂いがする。あれからずっと強くなったんだね、貴方の匂いだけでもう胸がきゅんきゅんして、下腹部がじゅんと疼く。顔に出ないようにするの、すっごく大変だけど頑張るよ、貴方にも私を知って欲しいもの。私の味を知って欲しいもの。
逃がさないからね、私の大好きな人。一生愛して、美味しく食べてあげる。嬉しいよね? だって私が貴方の事をこんなにも好きなんだもん。
きつねさん……ううん、虫と同じ呼び方なんて駄目だね。きつね君、大好きだよ。
分かったというか、予想されてた方もいると思いますが、レイラちゃんは『赤い夜』でした。
次回、きつねさんの前に現れた篠崎しおりと、『赤い夜』……レイラ・ヴァーミリオンについての話です。