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脱出の扉は近い

どうやら雲行きが怪しくなってきたようで…まあ私の小説こんなんばっかりだし 諦めて下さいませご主人様m(_ _)m

ニャントレ生活1日目…。やり方が分からニャい。これはもうダメかもしれニャい。だが…諦めるにはまだ早いニャん。


お姉さんはおれの後でゴソゴソと着替えている。衣がすれる音がおれのニャントレへの取り組みを妨げる。


され。煩悩。うなれおれの子猫の脳みそ。おれはまだまだ諦めニャい。


『…ちょっと太っちゃった…ご飯減らす…胸も苦しくなってきた…サイズが上がったのかも…仕方ない下着を新調しないと…』


た、耐えろ。耐えるんだ。おれは今ペットなんだ(食用の)ご主人様に義理立てしなくて他に何ができるって言うんだ!?


『ねえ…私のおっぱい気になるんだ。…へぇ〜。猫は自由で良いよね…人間は顔が好き…性格が好き…そんなときでも我慢しないと、いけない時が多い、から。逆に嫌いなときも、ね…』


ニャャニャニャニャなにを〜! 全身の毛が逆立ちおれはニャんとも焦った。顔を見られてないからまだバレてないはず、だ。多分そう!きっとそう!


いや…この言い訳はこの状況では流石に苦しくないか?


なんだよ!おれのご主人様ってエスパーなんですか?心の中の読めるみたいなので全部バレてしまってますやん!


「…仕事に行かないと…めんどくさい…ふぁあ〜」


あくびをしながら彼女はメイド服のわずかな小ジワを伸ばし、仕事に向かった。

 

閉じられた扉。しかしふたたびドアはすぐに開き、ご主人様がじーっとおれのところを見て言った。


「…良い子にしてるんだよ…こねっこ…」


ガチャんとすぐにドアは閉められ外から鍵がかけられる。


おれ…名前まだもらえてなかったのか。そういやまだ名前で呼ばれてないニャン。


そうだ…おれはどうやら食用らしい。命が危ない!危険があぶない!


いや…扉今鍵もかけられたし、ここから逃げるの無理じゃんね。


例え逃げ出せたとしても…。外にはおれを食べる人間がいっぱいいる。


夜誰にも見つからないように逃げるしかない。


だがそれにはある程度明るいうちにルートを探って最短距離で確実に逃げきらねば。


こねっこのおれは悲しきかな。わりとズル賢かったのだ。


ならば窓!鍵は上下に動くレバー。猫でも動かせる簡単な作りだニャん。


こまめに水分補給をしながら、おれは1895回目のジャンプの末にようやく全体重の渾身の飛びつきが公をなし窓は開かれた。


だが…どうやら時間をかけすぎたようで。おれのご主人様帰宅。何故か窓のすぐ外で鉢合わせてしまい、おれは無事捕獲されてしまったニャん。


「…逃げるんだ。ふうん…。じゃあかここにも鍵をかけておくね。(南京錠)…こねっことずっと一緒にいられるように。」


なんでそんなことするの?じゃあおれ食べないでよ!おれのことわりと好きでしょ!なら生かして!命を取らないで!


「…明日…おり買ってくる…君を閉じ込めておきたいの」


誰か!おれを助けて!ニャニャニャニャ!?おれのご主人様はきっと怖い人だから。

読んでくれてありがとう♪

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