表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/15

迎えられたお屋敷では

泣いて疲れてた子猫の身体はどんなに弱々しいのか。実体験してみて分かった。すぐに睡魔に襲われたのだから。


食用の動物はご飯を抜かれる。腸の異物を取りのぞくためだ。お腹減った。食べられる前に餓死してしまうかもしれない。


意識はもうろうとし、いつの間にかおれのいる世界が市場から屋敷に移ったのも分からなかった。


ここはどこだニャ? おれはまだ生きてるみたいだ。目が覚めるとお腹をかっさばかれている最中という訳でもなく!


おれは正真正銘生きており!なんと女神みたいな女性がおれを抱きかかえエサ皿にあったかいミルクを振る舞ってくれるではないか!


『た〜んとお食べ。大きくおなり。』


一瞬女神様かと思った。いや…もう女神だよ。おれの命の恩人ですよ!おれは鼻息荒くニャーとお礼を言った。


お腹いっぱい迄ミルクを食べたおれはあっという間にまた床についてしまった。命が保証されて!ご飯はたくさんもらえて!もう…なんなも心配いらなくなったのである。


しかも飼い主はゆるふわ系の美女お姉さま(ダウナー系?)なんですよ!おれ…猫に転生して良かったよ。   


そうつぶやきながら夢をさまよっていく。


もう安心だ。なにがあってもだいじょうぶだ。


だがまだおれの本能が告げていた。まだ嫌な予感は消え去っていないと。


おれの朝は早いっ。命を助けてもらったご主人様にご恩を返したいからな。


朝ベットにお越しに行き役に立つことにするんだ。


部屋のドアのぶに飛びつき、ガチャりと体重で開けると掛け布団にダ〜イブ!  


そろそろ起きるニャと肉球を使ってご主人様の顔に猫パンチをする。


ペチペチっと…


ご主人様は目を覚ました。そっと手を伸ばしおれを抱き上げ薄着にもかかわらずおれをそっと胸に抱き寄せた。


『起こしてくれてありがと。子猫ちゃん』


そ〜と毛皮に頬ずりされた。お日様のような薔薇のような良い香りがする。


あととっても美女だ。このお姉さんはおれが前世今世も深めて記憶の限りでは一番美女だ。


『さて…今日は大事な話があります』


そっとベット横のランプが置いてあるアンティークのような造りの机から紙を出してくる。


『良く見て下さいね。(ニッコリ)』


【ニャントレのすゝめ:100日以内に獣人化しないと失敗ということで責任を取らされ猫料理になれるチャンス!】


まずニャントレとは…?


『良いですか?子猫ちゃん。あなたには猫料理にされる以外に獣人化すると命が助かるという選択肢があるの』


あ〜そういうの良いから。ニャントレってなに?おれどうしたら助かるの?


『方法は、ね…考えるな 感じろ、それだけ。』


それは…お姉さん脳筋ってこと!? ヒントないと無理だよな。


ニャんとかならニャいものか、と…。おれは肉球に問いかけた。


良しこの家は今日までだ。明日には脱出するぞ、と。






更新遅くなりすみません!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ