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ショタおねの波動を感じて

ええ…ただいまおれショタおねの波動を感じてたのですが。残念なお知らせがあります。


まさにがってーむとふさぎ込むようなポーズをおれのご主人様メイドがしていやがるではありませんか。


おれの前世の名前を口ずさみながら…〇〇はこんな顔じゃなかった。なんで別人みたいになったの。ブツブツブツ…。


怖い。もうショタおねは良いから逃げ出して新たなショタ生始めようかな。いつでも魔獣に戻れるし良いよね。


この世界には多分おれが脇役Aとして、それにご縁のある現地(元の世界とは関わりのない)ヒロインいるかもしれないし。ちょっとこのメイド怖いし。


さあ、おれは新しい人生を始めようではないか!さらば!ご主人様!世話になったなあ!あばよ!


おれは小さな1歩を踏み出した。(ショタなので)


『…ねえ…前の顔に戻ってよぉ…』


ええ…なんか後ろからハグ(拘束)されてしまった。


『…好きだったのに…もうあの顔を見れないなんて…あんまりだよ…』


ええええ…これおれが悪いの? 


だってさ!?誰でも思うわけじゃん!?


生まれ変わったら絶世の美女かイケメンになりたいって!?


だからおれは前世の目の肥えたイケメン大好きネキやイケメンセンサー高めのニキたちが大絶賛していた。五○悟風のショタになったの。ここから変更効かないからもう戻れないけど。髪色はめっちゃ薄めのプラチナブロンドにしたよ。そこはおれのアレンジ。


やっぱり中世の世を生きるにはまわりに合わせて白髪じゃないくて金髪の方が良い気がしたからねえ。


はなし長くなってごめん。これだけ言わせて。


転生して超絶イケメンになったらヒロイン(ご主人様ともいう)に元の一般人ばりのモブ顔が良かったと泣かれてしまいました、と。


『…とりみだして…ごめん…こねっこ…名前はなんて呼べば良いのかな?』


そう、やはり異世界転生したら新しい名前を名乗りたいってわけ。


そこを察してくれるシオンさんは超絶優秀で可憐なのだ。


やっとこねっこ呼びから脱することができたおれは考えた。


「英雄ヘラクレスとかどうかな?」


『英雄?フッ…』


あ!? 鼻で笑われた。おれはショタだから傷つかない!あっダメだ。涙腺弱かった。終わった!


「ぼく、英雄になれないの?グスン…」


ヤバいヤバいヤバい!どっかの小学生と違って頭脳まで子供だよ。意識だけ大人なんだけど。


『…ごめん…そうじゃないの…こねっこが正義の味方しているイメージわかなかったから、つい…こねっこも頑張れば…死ぬほど頑張れば英雄なれると、思う…』


「お姉ちゃん、それ本当?」


パアッーーと笑顔が咲きおれの涙は無事引っ込んだ。


「ぼく、英雄になるよ。お姉ちゃん!ぼくの名前はテセウス!いずれ、英雄になる男だよ!」


あ〜穴があったら入りたい。考えがまるで子供である。おれ本当はお酒飲めるのに!


『…わかった…私はあなたの正妻になる女…誰にも渡さない…フッフ…フフフフ…』


よし逃げるか!世界は広い!まだやり直せるはず!


『じゃあ…お姉ちゃんと一緒に行こうか、テオ…』


「うん!お姉ちゃん!ずっと一緒だよ!(今夜までは)」


おれの名前がテセウスという英雄の名前から、テオというペットの猫にふさわしい名前にランクダウンした瞬間だった。





読んでくれてありがとう♪

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