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寄り道でお買い物

旅で寄り道っていうのもなんだが、砂漠でいうところのオアシスのようなものが各国の旅路にはある。とはいっても行商人たちが休憩するスポットみたいな場所だ。


もちろん、そこには駐在の冒険者たちがいて盗賊対策がバッチリだったりする。つまり・・・。そうおれも一緒にいさせてもらえるはず・・・。


「バケモノだ-------!!!!!!」「ぶっころせ-------!!!!!!」


攻撃魔法をぶつけられるわ、石を投げつけられるわで、散々な歓迎である。だが、そんなものおれには、イテテテテテテテt。


なんてやつらだ!血も涙もないやつらである。おれはさっそく背中のご主人様に【おれはひとを嚙みません】プレートを取り出してもらい首にかける。


待遇はかえられなかったものの、馬やその他の亜龍(荷を運ぶトカゲのような生き物)と同じところにいるよう命じられた。


なんて偉そうなんだ。人間だとなんか偉いんか? だがおれはダンディな猫を目指しているので、仕方ないからその場で腹筋をはじめた。


「ね、ねえ。あのでっかい猫さん。なにしているの?」

「し、見ちゃだめよ。」


お母さんが汚らわしいものを見る目でおれを見ている。いや、正確には見ていた。だっておれが振り返ると視線をそらしやがるんだもの。


おれだってな。こんな猫になってまだ獣人化すらできてないけどよ、陰口されてたら傷つくハートをもった生き物なんだよなあ。


だから、そんな目で見ないでください。というか放っておいて欲しい。だっておれニャントレしないといつか食べられてしまうもの。


腕立て伏せも追加で500回しといた。ニャントレ....ふっ。どうやらまた徳をあげる必要があるらしい。とにかくおれはこの1週間でなんとか獣人化するきっかけをつかみたいところである。


『…こねっこ…頑張りすぎるのもよく、ない....』


いつの間にか買い物にいっていたご主人様が戻ってきたらしい。ご主人様の本性が分かってしまったおれだが、以前と関係性は特にかわってないので、なんか触れない話題になっている。それで良いのだ多分ね。


『…これ…お土産....』


なんかでっかい骨をくれた。いや骨て。おれ....そんなに犬っぽい?


ええ…どうしようこれツッコミ待ちかな。


『…牛乳売り切れた....ごめん....あと干し肉もある…』


あそっちの方がいいなあ。骨って固いだけで美味しくないんだよね。


『…ここ今食料不足らしい…私の半分あげるね…』


おれ骨好きなんだよねえ。もうお腹いっぱいだよ。マジありがとう。お気持ちだけ受け取っておれは骨にしゃぶりついたのだった。



読んでくれてありがとう♪ 本日2話目の投稿です。最近投稿できてなくてすみません。

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