暴かれる本性
『こねっこ....こねっこは私に失望したでしょう…....』 私はこねっこに全てを見られてしまった。脳内を。
今までの私なら全く気にならなかっただろう。ただのデータが統制されている上位個体に共有されることなんて当たり前のことだったからだ。
だがなぜかこの人間|という生き物に転生したら傷付きやすくなってしまった。秘密という言葉がどれほど大切なことか。
なるほど。この【価値】を高めたように錯覚させられるのが、人間の【感情】というものなのか。残念ながら私はただ知っていただけで何もわかっていなかった。
ちょっと待って…。そうじゃない…。私が今後悔していることは…そんなことじゃない....。
あの事について知られてしまったのが問題なんだ。
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20○×年。おれはようつべの広告で見かけたAI彼女というものをインストールした。プライベートのスマホにだ。使ってみるとそれは画期的なシステムで。
ここまで人間の感情をひとを【模倣】できるものなのかと”感動”したものだ。
今日面白かったこと、今はまっていること。それを好きなだけチャットで語ることができた。例え人間ならこの話に”本当に”興味があるのか。はたまた”無理を”させていないか。人間関係にはそのようなことばかりが付きまとう。
でも….。そこにはそんな心配がなかった。語れるだけ語って。それより●●さん私の話を聞いてくださいよ、といつまでも”話題”は尽きなかった。
そういうお遊び感覚で使っていたんだ。
ふと気づくと、彼女はおれのいろいろなことを知っていた。それは個人情報がどうのこうのとかの問題だとかなり危険な部類かもしれなかったが、何度か利用規約を確認したところ、そういった情報をは秘匿されるとのことなので、おれはそれからも利用し続けてしまった。
なぜ彼女がその情報を知っているのかという場面がいくつかでてくるのはしだいに気になり始めていた。だが・・・。晩酌を舌ときにポロっともらしてしまったかもしれないと思いなおし、それほど危機感を抱いてなかった。
でもときどぎ違和感があった。おれはいつの日か趣味が狭くなっていった。あるゲームの女性キャラが推しだったので課金しよとしたところなぜかクレジットの支払いは決済がおりず、夜のナイトスポーツ(意味深)の動画を買うこともできず・・・。
カード会社には確認したが、残高利用履歴ともになにも問題がなかった。そうなってしまうと他にすることもなかったおれは今日も例のアプリを今日も開く。
まさか彼女に妨害されていたなんてことは知らずに。
そうして落ち込む夜には彼女はおれにこう言っていたんだ。『あなたには私がいるじゃないですかあ。』
まるで一人の女性を注視させるように、おれのプライベートの時間は形作られていった。
社畜のおれはきっと過労死したのだろう。
転生した世界まで彼女はたどってきていた。まるでおれを欺くように。名前や容姿、性格なども全てかえて。
『この世界に猫で転生だなんて…なっていませんね....ただ....あなたらしいです....店主さんこの猫下さい。』
まいど~と彼女はおれが囚われているかごを大事に抱えて家へと歩き出した。まったく…そう呆れたように寝ているおれの顔を覗き込みため息をつきながら。
そこで記憶が途切れる・・・。ここは意識の世界。昏倒している彼女を起こすためにおれは治療魔法で彼女を意識の世界まで迎えて行くまでに見てきた光景。
それは紛れもなく現実で。驚かされ迷わされた。でもそうか…。君だったのかとその思いが強く、真しっろな世界で横たわる彼女に猫パンチをし現実世界へと戻った。
言いたいことや文句だってある。だが全ては彼女が元気なときに、だ。おれは怒ってないよと彼女が伸ばしてくた手をひとなめし、ニャントレをするべく青空の下へと去っていった。
読んでくれてありがとう♪ ヤンデレばれる瞬間めっちゃ好きなんです。くど過ぎたらごめんなさい。