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ロキは最強に飽きている  作者: 月極典


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魔王レイス一行と魔王ロック


 地獄の井戸回廊。

20階層を抜けた魔王レイス一行と共闘する事になった異界の魔王ロック。長く続く回廊は徐々に凍りつき、感じる白龍の魔力も大きくなっていく。


 レイス、その隣にロック、後ろにバロス、ウル、カイゼル、セレナの順で隊列を組んでいる。また、ミニゴーレム達は21階層のボス部屋が分厚い氷で覆われている為に、ゴーズが21階層まで通したトンネル内で共に待機中だ。


「ロック、お前はハッシュから呼ばれてこの世界に来たと言っていたが、先の王都攻略には参戦しなかったのか?」

 レイスは異界の魔王が何故この様な場所に隠れ住んでいたのか訝しんで尋ねた。


「参戦?するかよ、そんな危ないこと」

 当たり前だろうと言わんばかりだ。


 それを聞いたウルが茶化す。

「は?召喚されたのに戦いもしなかったのかよ、異界の魔王は根性が無いんだね〜」


 ロックは瞬間、ウルの真横に移動して肩を組んだ。早さに自信があるウルも全く反応出来なかった。そして、組まれた肩を外そうとしても、あまりの膂力の強さに身動きが取れない。

 

「ウルフ娘、お前は顔は良いのに口の利き方がなってねぇな?直してやる」

 ロックはそう言っていきなりウルの唇を奪った。


「んーー!ん、ん、ん……んん、ううん」

 最初こそ、抵抗していたウルだが、途中から力が抜けたようになった。


「あらあら……」

 とセレナ。


「ちょっと歩きながらイチャつくなよぉ」

 見てらんないとばかりにカイゼル。


(ウル殿……強引なタイプがお好みか……?)

 バロス……。


「や、やめろぉ……急に何すんだ……」

 ウルは何とか顔を離したが、その顔は真っ赤だ。


「悪いな、憎まれ口が可愛くてついな。許せよ、ウルフ娘」

 ウルを生意気な女の子の様に揶揄うロック。流石は異界の魔王と言ったところか。


「あたしの名前はウルだ!ウルフ娘って言うな!」

 おや?おやおや?自己紹介してますけど?一行は思った。バロスだけが人知れず鎧の熱量を上げている。


「ウルだな、短い間だがこれから命を預け合うんだ、仲良くやろうぜ!」


 レイスが咳払いし、話を再開する。

「話を戻すが、参戦しなかったとはどういう事だ?」


「俺、ハッシュと1度戦って負けてるんだわ。そのハッシュが恐れる最強の男ってのを見たくてな。見学さ、安全な所から猛獣を見る様な感覚よ」


「見てみたらとんでもない化け物だったわけだな?」


「まぁな、ハッシュが別の異界から呼び出したクソデカい魔獣共を、笑いながら楽しそーーに倒すの見て帰るべってなったんだが、肝心のハッシュが現れねぇ。あいつ忘れてんじゃねぇかな……」


 今やその化け物ロキとメールし合う仲の魔王レイス。

「そうか、我々と居ればその内現れるだろう。神出鬼没だがな」


「ま、向こうに帰ってもやる事無いんだけどな」


「どういう事だ」


「統一しちまったからさ。人間共を全員ぶっ殺して完全に魔族の類しか居なくなっちまった。せいぜい反乱が起きる程度だが、それも配下たちが片付けちまう。丁度退屈してた所にハッシュの誘いだったわけだが、世の中は上手く行かねぇよな、強いとなったらとことん強いときてやがる」


 2人のやり取りを聞いていたカイゼルが口を挟む。

「お言葉だけど、ロックさん。ハッシュとかロキとか同じ土俵で考えてるけど、アイツらはこの世の理から外れてる存在だよ?言うなれば神みたいなもんだと僕は考察してるんだ」


 ロックはカイゼルを指差しながら言う。

「坊主、カイゼルって言ったか?その考察は当たってるかもしれねぇが、神だろうが何だろうが、俺の前に姿を現した以上、土俵が違うとは言わせねぇ」


「ふ、ふん!ロキを見て逃げ出したくせに」

 懲りずに憎まれ口を叩いたウルの元にロックが再び移動したが、今度は後ろから抱きしめ、片手で横に顎クイした。

「まだ減らねぇか?その口は……」


「キ、キスはダメ……」


セレナ(完全に落ちたわね)

カイゼル(ウルって兄上狙いだと思ってたけど、速攻で落ちた……)

バロス(ウル殿……さらば……)

 

 パーティ一行は21階層の通路手前に着いた。

「さてみんな、そしてロック。そろそろ21階層だ、神にも等しい神獣、白龍討伐の時間だ」


「開幕の氷結ブレス、あれがやべぇ。どうする?」

 ロックもその強烈な氷結攻撃で単独の進入を諦めたのだ。


「まず、バロスが扉を開ける」

 

「えっ、私氷結弱点ですが……」

 人知れずメンタルをやられているバロスは弱気だ。


「大丈夫だ、すぐに俺の『炎界幽融』で溶かす。お前は炎耐性があるから、墨にはなるまい」

『炎界幽融』レイスの炎属性の魔法。結界で閉じ込めた相手を墨になるまで焼き尽くす。


「そして、俺がその上から『スプリットサンダー』を落とす」

『スプリットサンダー』ロックの雷属性の魔法。頭上から雷撃を落とし、相手を真っ二つにする事からスプリットと呼ばれる。


 真剣な表情のバロス、

「その雷魔法みたいな追撃要ります?」


「許せ、異界ジョークだ」


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