表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロキは最強に飽きている  作者: 月極典


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/150

伝説の巨大モグラ

伝説の巨大モグラ

 『地獄の井戸』1階層

 左右の壁に仕掛けられた鉄の矢の罠、それを破壊しながら突き進むゴーズ。


 過去、大陸で忌まわしき厄災として畏れられた地殻喰らいのゴーズ。

彼はただ地殻を喰らい、それを栄養としながら生きていただけであった。

しかし、その巨体が地中を掘る事により、地上では多大な被害となった。大陸の人々は武力でゴーズを討伐しようとしたが、悉く蹴散らされた。彼も黒龍同様、伝説の怪物だったのだ。

ただ習性として穴を掘り続ける怪物。魔王レイスはそれを理解し、彼に相応しい役目を与えた。無論、その背景にはゴーズの力を単騎で止め得るレイスの強さがあってこそだが。


「ズゴゴゴゴォーン!」


 ゴーズは止まる気配が無い。物凄い勢いで通路をトンネル状に形を変えて行く。


「あぁ、ゴーズはどこまで行くんだろう?」とカイゼル。

 

「あの勢いで部屋の前で止まれるのかねぇ」心配そうなウル。


 ゴーズは部屋の前で止まるつもりだった。レイスからはそう指示を受けている。しかし、罠は部屋の前まで仕掛けられていて止まる訳に行かない。


「ズギャオーーン!ズギャース!」

 

 何やら叫びながら更にスピードを上げるゴーズ。

レイスに怒られるかもしれない、しかしトンネル担当として譲れないものがある。掘るのだ、皆んなの為に道を切り拓くのだ!

 

 そう思っているかどうか定かではないが結局スピードを緩める事なく、扉を破壊して単独で番人の部屋へ突入してしまった。


「ギャーー!」

「ギャワーー!」

「ギャイーー!」


 ゴーズが突入した部屋は土煙が吹き出しよく見えないが、ゴブリン共の阿鼻叫喚の様相が伺える。部屋から何体もの死体となったゴブリンが弾け飛んでくる。


「ゴォーン!ゴォーン!ズゴォーン!」


 ゴーズの雄叫びと共に徐々に収まる土煙り。

レイス一行は大きく破壊された部屋の入り口から中へと入った。


 中には緑色の体液塗れで興奮気味のゴーズと、数十体のゴブリンの死体があった。壁に叩きつけられ、踏み潰され、見るも無惨であった。


「ゴーズ!」

 辺りを見回したレイスがゴーズを呼ぶ。


「ズゴゴ……ゴゴ……」

 ゴーズは興奮が収まり、怒られるのを覚悟でレイスに近づく。


「素晴らしいぞ、ゴーズ。一騎当千とは正にお前の為にある言葉だ!」

 レイスは体液塗れのゴーズを撫でながら労いの言葉をかけた。


「ゾッグゾーゼン!ゾッグゾーゼン!」

 一騎当千と言いたいのだろう、ゴーズは嬉しそうに叫んだ。


「凄いわぁ、ゴーズ。今綺麗にしてあげましょうね」

 セレナは霧のシャワーでゴーズの汚れを落としてあげた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ