一回の仕事で10億稼ぐ女
ロキ邸に戻った一行、オヤマダと舞子は宝物庫から比較的小さな装飾品いくつかと金貨を手にしていた。
「やっぱり、魔王城の宝物庫は凄い宝物が沢山ありましたねぇ、社長」
「そうだなぁ、でも代金はロキ様から頂いてるしなぁ」
「まぁ余剰分なら個人で貰っちゃえば?」
「えぇ、良いんですかね、社長」
「勅使河原君は今回頑張ったし、異世界手当てとして好きな物をあげちゃう!」
「やったぁー!!!じゃあ、じゃあ、私、この金の首飾りと、ブレスレットと、宝石一杯の手鏡と、ティアラで」
舞子は既に選んでいたかの様に次々と指差していった。
「速攻やん、速攻で選ぶやん……勅使河原君」
「良い選択だ勅使河原ちゃん、今選んだの合わせて日本円で10億はくだらないんじゃないか?」
ロキは舞子が選んだ物を見ながら言った。
「ぶぺらっ!じゅ、10億っすかぁ?」
「あぁ、ただ首飾り以外全部呪われてるけどな!身に付けたら最後、取れなくなって死ぬだろうな」
「では、私めはこの首飾りだけで……」
「あはは、大丈夫だよ、俺が全部解呪してやるから。ちょっと驚かせただけだ……ってアイちゃん、睨むな睨むな」
「さぁ、舞子さん、解呪はロキ様に任せてお風呂行きましょう。汗かいたでしょ?」
「はーい、ロキ様、社長、お先にお風呂頂きます」
「うんうん、行ってらっしゃい。アイちゃん気をつけてな」
「はい、わかってます。何かあっても舞子さんがいるから来ちゃだめですよ?ロキ様」
「お、おぅ……」
アイーシャと舞子は露天風呂に向かった。
「黒龍、悪いけど露天風呂に行ってくれるか?アイちゃん変な女に狙われてるらしいから」
黒龍は小さく咆哮して、格納庫から露天風呂へ飛び立った。流石にロキでも風呂場までは護衛出来ない。
「ロキ様、ところで戦列艦のマタ・ウエンガの改装ですけど、船ごと日本に転移させる事は可能ですか?」
「まぁ、でかい魔法陣で転移は可能だろうな」
「さすがに造船関係者を全員こちらに来させる訳に行かないので、日本の小山田重工に転移してもらってから改装の打ち合わせをしたいと思ってます」
「なるほど、って事はだ!」
「そうです。初めての日本出張ですよぉー!」




