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第一幕②

始まりは、えっと、なんだっけ。

思い出そうとすると出てこない。


そんなに印象に残らなかったって事なのか。


思い出した。初めは……



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



「それ、先に読ませてくれない?」

「え?」


アルバイトには何となく憧れがあった。

高校生からは法律的に働ける。


大人になった気分になれると思った。

けど実際はそんな度胸は無くて、何に怖がってるんだって感じだけど、私には出来なかった。


私のいる高校は一般にも解放しているくらいには図書館が大きい。


校舎の10分の1、2?くらいはあるそうで、暇を持て余し気味な私はよく通っていたのだ。


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