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見えるものが違う

自分がまだ小学生の時の話。


仲の良い友人と二人で下校していた。それまでバカ話で大盛り上がりしていたんだが、学校から住宅街に入る坂道に差し掛かったあたりでふと会話が途切れた。


すると友人が突然「すみません」って謝りながら体をひねった。まるで狭い道で向かいから来た人と譲り合ったみたいに。


「いやなにがだよ」って二人同時に言ってまた大爆笑した。どんなボケだよって。


ただしばらく話してるうちに話に食い違いがあることが分かった。俺は友人が謝りながら何かをよけたと思っていた。しかし、友人は俺が謝りながら何かをよけていたと言い張る。


お互い絶対自分が間違っていないと言い張って、でも話は平行線で進まないものだから、それ以降その話はお互い出さなくなった。


あれはいったい何だったんだろう。








某大手トークアプリが普及しだした頃の話。


当時中学生だった俺たちはグループトークという仕組みがとても新鮮で、よく夜中まで話し込んでいた。


中学生がスマホというネットにアクセスできるものをもらったら、当然調べるのは裸の女の人ばかりで、そのグループでは自分のお気に入りの写真を送りあう文化があった。


その日の夜もいつも通り厳選された画像たちがグループに飛び交っていたのだが、一人が唐突に怒り出した。


何があったのか聞くと、画像のうちの一つがびっくり画像だったという。


その主張を始めた奴、Aくんとするが、AくんはBくんの送った画像がびっくり画像だという。


俺らはBくんの画像を確認しに行ったが、全然びっくり画像ではなく、グラビアアイドルのきわどい画像だった。


そのことを話すとAくんはそんなはずないと猛反発。言われたB君もそんな理不尽な怒られ方あるかと大喧嘩を始めた。そのグループはクラスの男子ほとんどが入っていたから、十数人がかりでけんかを止めて、その日は収まった。


後日、みんなでこっそりスマホを学校に持ち込んで確認するとみんなグラビアアイドルの画像が表示される。


Aの見間違いじゃないかとみんながAを責める流れになった時、Aはこう言った。


「やっぱり、真っ黒な目をした女の写真じゃないか!」


最初俺らはAが苦し紛れに演技してるのかと思ったが、本気で怒りながらそういうAを見ていてだんだんみんな気味が悪くなって、その場でBが謝ってその写真に触れなくなった。


Aはそれ以降少し避けられるようになって、卒業するころにはすっかり日陰者になっていた。


この話、ついこの前中学の友達と飲む機会があって出たんだ。


俺はAの奴、どういうつもりだったんだろうなって笑い話のつもりで話していたんだが、その友達が言った一言で何も言えなくなった。


「俺にもあの画像、目がくぼんで真っ黒になった女の写真に見えてた。」

この話は見えるものが人によって違う系です。タイトル通りですね。

一個目の話が直接目の前で起こったことなのに全然違うものを見ていたという話。代表的なのはぞっとする話で原西が話した「ブランコの女の子」なんかが非常に怖いです。

直接目の前で違うものが見えたという話は、どちらかが見間違えたんじゃないかと考えられるため、まだ初心者も楽しめます。

二個目の話の、ネット越しに見えるものが違う、という話はネットが普及した現代ならではの怪談と言えるでしょう。

代表的な話としては5chのスレ、「一人だけ見てる映像が違う」があります。

実際に会って確認が取れない掲示板の話ではPCなどの故障で話を片づけれるので、実際に確認もしたし、二人目の違うものを見てる人間を出しました。


これらもオカルト系ですね。

最後まで読んでくれてありがとう。感想、指摘、アドバイスありがとうございました。これからもください(マジ)

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