表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
流星の記憶~ユアーネーム~  作者: リバオンテブマネ
2/2

始まる足掻き

 授業は退屈で億劫なんて考えるやつが大半

正解と言えば正解だが

それは目的がないからだろうなとふと考えた

「だめだな・・・・・・」

「どうした? なりさん」

「あの道屋さん、思うんだけどなりさんって呼び方やめてくれますか? 」

「ダメ? 」

何がおかしいと首を傾げるこの女の子は変人だが頭が良く

教え方のうまさで言えば学校一だ

しかしこの「道屋 十河」(みちや とうご)はいろんな意味で常識がない

例えば、昼休憩に弁当を忘れた日があった

どういう行動に出たかと言うと

普通は売店

道屋は俺の隣に来たかと思えば箸を割り

何食わぬ顔で弁当をつつき始めた

そして卵焼きはもう少し甘い方がいい

生姜焼きは焦げ目がうまいと

批評を繰り出し

そして食べるのがすごい早いため

俺の食べるものがなくなる日が多々あった

そんな道屋さんはたまに凄まじい事を言う

世界で話題の病気やら科学についてだが

「あの科学式の一部分が完全に重複してたから

これはわざとだなって思うんだよね~」

その後、科学者が朝のニュースで訂正したときは

はっきり言って味噌汁を母に吹き出した

「時になりさん、二年前の話を覚えているかい? 」

「二年前? 」

「あれ? 噂に聞いたんだが、なりさんの彼女さんが

カタストロフ イートに掛かったと聞いたんだがな・・・・・・」

おもわず身を乗り出し手を包む

「あっ手をいきなりなど・・・・・・」

「ぜひ道屋さんの見解を! 」

赤くなった顔を冷まし少し咳払いをした後、道屋さんは

二年前の論文と状況について語り出した

一つ、発症には三つの条件があること

二つ、回復した例が存在すること

三つ、一つの都市伝説

すぐさまノートにすべてを書き留め

礼を言ってからすぐ早退した

「お前が早退か・・・・・・雨が降るのか? 」

担任の楠先生は鳩が豆鉄砲を喰らった顔をしていたが

気に留めず走り出した

「廊下すらも走るのか・・・・・・」

楠先生は空に祈りにも似た感情で仰いだ

「今日は大好物を食べよう、あと妹にも会っておこう」

「先生は心配性だな?だから行き遅れなのだろうに」

その言葉に教室が笑いに包まれ

久方ぶりに道屋さんが感心を受ける

「なりさん、きっと世界は理不尽なんかじゃない

考え方次第でいくらでも定理となるのだよ」

謎の名言に教室がどよめく

「その前に道屋、ここは舞台ではないから座れ

あとだれが行き遅れだ」

うむと席に戻ったがそのあと楠先生は質問地獄に悩まされた


 息を切らしながら走って家に戻り

制服を脱ぎ私服に着替え

「知恵の輪」と呼ばれる

掲示式研究室に自転車で向かう

掲示式研究室とは

電光掲示板にゲームのクエストみたいな感じで

論文があったり自身の答えを打ち込んだりする

江戸時代の方式を取り入れた

研究室だ

道屋さんが言うにはこの頃、回復の事例が書き込まれたとのこと

「知恵の輪」までは自転車で一時間ほどだが

行く価値はある


 その頃、放課後の学校では道屋さんが部長のクラブ

「未知部」が道屋さんの指示でダークウエブから

普通のサーフェイスまで

調べ物をしていた

道屋さんが言うには

「昔に特効薬の情報があったかもだから調べようか?」

不満は少し漏らしていたが

いつも道屋さんが部員の危機を趣味で壊しているため

仕方ないと本領発揮していく

部員のほとんどは強化済み

どのような得意があるのか瞬時に見極め

道屋さんが能力開発した

あるものは驚異的なひらめきで検索及び情報収集に長けたもの

そしてまた別には端的な情報で連想し

新たな発想と応用を瞬時に構成すると言った展開式頭脳の様なもの

現段階でこの二人が筆頭に実行

その他はウイルス対策などのバックアップ

「今日は貸し切っているから頑張ろう」

この人は何者なんだと部員達に思い浮かばせていることに気がつかない道屋さんは

呑気にチョコを頬張りながら

書き物をしていた



「やっと着いた~」

早退と言えどあと一限しかなかったため

こんなにすんなりと早退が認められたことに運の良さを感じずに入られない

日頃から真面目で良かったと心の中で心底思った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ