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4/5

アリカside story

投稿してなかったことにきづいた

誤字脱字、脈絡のない文章は気にしないで………できれば報告してくれるとありがたいです。

 

「ミリア様!もうやめてください!確かに、あなたの婚約者であるアレク王子と、私は毎日のように話しているのは、悪いと思っていたのです。しかし、嫉妬で嫌がらせをするのはもうやめてくださいっ!!」


 もうすぐクライマックスだ。このイベントで、私は逆ハーレムエンドへと至れるのだ。

 王子が悪役令嬢のミリアを断罪するシーン。私はこの光景を幾度となく見たことがある。何故なら、この世界はゲームでなんだから。私は、この後の展開も知っている…………はずであった。


 このミリアがどうも反応がおかしいと薄々ながら気づき始めたわ。なんでさっさと認めないの?物語が進まないじゃない。しかし、これも多分誤差なのかな、と。一人で納得していると。




「ですから。なぜ、そのミリア(・・・)嬢ではなく、私、マリー(・・・)にその話をするのですか?」







『は?』


 王子と言葉が被った。


 ………………え?なに?なんて?マリー?そんな人いるとか聞いたことがないんですけど。もしかして隠しイベント???









「な、とぼけるのも大概にしろっ!」


「私は一切とぼけているつもりはありませんが。」


「それをとぼけるというんだ!!その顔に、その長い銀髪。どう見てもミリアではないかっ!!」




「………あぁ、やっとわかりました。つまり、アレク様は姉の『ミリアリア』のことを言っておられるのですね。ミリア、ミリア、とおっしゃられていたので誰のことかわかりませんでした」



「なっ!貴様まだとぼけ」

「殿下は、私たちの家族構成をご存じないのですか。まぁ、周りの人たちは知っていると思いますが。」




 いやいや、攻略本読み込んだ私でも知らない設定なんだけど。は?なに?なんなの?バグ?




「まさか、本当に、君はミリアではないのか?」

「ですから、言っているでしょう。私はミリアリアではなく、マリーである、と」



「そうだったのか…………すまなかった……」


「いえ、別に謝られるほどのことではありませんので。」



「では…………ミリアはどこにいるんだ?」


「えぇと、大変申し上げにくいのですが、ミリアリアは今いません」


「なんだと!?」



 は?

 話進まないじゃん。ミリアどこおんの(怒怒怒)





「王主催の夜会に公爵令嬢が欠席するのかっ!!これはもう問答無用で父と母に婚約破棄をしてもらうぞ!!」


 そうそう。そして私の逆ハーエンドが完成するんだよ。そんなことを考えていると。




「この騒ぎは何事だ」


 この場にいた全員が声の元へと首を振り向ける。


 彼らが振り向いた先にいたのは圧倒的威圧感を放つ者であった。その威圧感は全く解かれる様子がない。不機嫌であることが目に見えてわかってしまう。

 その男の見た目は三十代後半。筋肉質の肉体を携え、きらびやかでありながら派手すぎない衣服を着ている。



『こ、国王様…………』



 そう、そこにいたのはオネスト王国第48代目現国王。歴代の中で全てにおいて一番の王であると言われている。

 シューヴァルツ=オネストその人であった。







 いかつっ!こわっ!




 なにあれ、百獣の王!?











「遅れているだけだ。もうすぐ来る。それより、お前の隣にいるその娘は誰だ。」


 王に話しかけられた。えー……………、選択肢が出てこないってどういうこと?リアルでロールプレイングしろってこと?

 事前に告知しといてよー…………。



「はっ、はじめまして、国王様っ!」



 上手く言えただろうか?いちおう発言に補正がかかるはずであるから私、「アリカ」のような発言になると思う。それにしても………「国王様が来るなんてこんなの聞いてない………そんなイベント無かったのに…………」………やっぱりバグかなぁ?


 いっけない、口に出ちゃった。



「ほう、アレク、お前はこの娘が好きなのか?」




「えっ!?」


 王様がアレクに聞いた。当然でしょ、そういうルート選んだんだから


「ち、父上、実は……」


「今度は見捨てられないようにな。っと、どうやらミリアリアが帰って来たようだ」


 ………なんか本当に意味わかんない。さっきから選択肢でないし。


 そしたら大きな声が聞こえてきた。



「たっだいま~っ!」




「シューヴァルツ様、おひさ~」

「うむ、久しいな、ミリアリアよ」


 アレクミリアの方へ行く。


「ミ、ミリア………なのか?」

「うんっ?」




「あぁっ!!アレク王子っ!なっつかしいなぁ。やっぱこんな性格不細工男でも、一年見ないだけで懐かしくなるんだねぇ~」




「あ、あぁっ!そっ、そうだっ!今日は、おまえにい、言いたいことがあるっ!」




「ミリアっ!お前との婚約を破棄するっ!!」





「……え?私、もうアレク王子と婚約してませんよ?」




 …………もう意味わかんない。マジ無理。リスカしよ……あっ、違うログアウトだ。




 ブツン




 ★★★★★★★★







 あのあとゲームからログアウトした私は、インターネットの掲示板や、運営にバグのことを聞いてみたけど、そんなことは報告にないの一点張り。


 ゲームをもっかい起動させてみたけどもう二度とあんなイベントは起らなかった。




 結局あれはなんだったのだろう…………?


次はマリーサイド


4/17追記

4/18か4/19に出します

4/18追記

明日出します

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