ウメノカ
サクッと終わるつもりが長引いてしまいました ( 一一)
ごゆっくり( ^^) _U~~
一歩 踏み出すと自分にしかわからない光がはらはらと落ちてきてその温かさに目を閉じた
同時に急に体が縮んで背中の荷物の重みで膝まで雪に埋まってしまったので慌てて荷物を降ろして息をつ
いた。
古い木戸を開けるとぼんやりと家の中の者たちが目を覚まし自分に気づいたようだ
カ・・・・・
ウメノカ・・・・・
ウメノカ・・・・
カエッテキタ・・・
オカエリ ひそやかでかすかな声がする
こういう古い家には家霊が宿っていて人が入ると目を覚ます
「ただいま」声に出して言ってから急いで鍋をとって外に出るもう疲れなど忘れてしまった。
お湯が沸くと持ってきた古い布で床を階段を鏡を丁寧にふいた
アタタカイ
アタタカイ トテモ・・・・ 家霊達は寡黙だが喜んでいるのがわかる
鍋の中に移るのは子供に帰った自分の顔
それから外に出た 外には梅の木が白い花と赤の混じった花を咲かせている
麗らかなたよりない偽物の日差し それでも自分にはまぶしく感じられる
鍋の中に移るのは子供に帰った自分の顔 それを確かめてから外に出た
外には梅の木が白い花と赤の混じった花を咲かせている
麗らかなたよりない偽物の日差し
それでも自分にはまぶしくきらびやかに感じられる
目を細めてと木に登り部屋に飾るために一枝折ろうとしたときに花たちが一斉に笑ったのがわかった