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二つの魂  作者: kuu
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魔王ディア

今回は短めになっております。

場所は魔界です。

 孝介は魔王ディアに殴られた頬を触った。

「痛たたた」

 魔王ディアはそっぽを向いた。

「当然の報いなのじゃ。妾の寝室に忍び込んだのじゃからな」

 孝介は素直に謝った。

「ごめん」

 魔王ディアは孝介の右手を握り。

「まあ良い。まずは買い物じゃ」

 グイグイ引っ張られた。

 

 二人の様子を物陰から見ていた者が居た。

 アリシナはトゲがある言い方で。

「何なの。どうしていきなり、こうすけは魔王ディアとデートなんか」

「ですよね」

 エレナから黒いオーラが出ていた。

 アリシナはチラっとエレナを見た。

「エレナ。あんた怖いわよ」

「見失いますよ。行きましょう」

 エレナは孝介達を追いかけた。

 

 孝介と魔王ディアは服を見ていた。

 この世界の服はシンプルなデザインの服と。

 妖精が作った服が主だ。

「こうすけ殿は冥王ハデスに会った事はあるかのう?」

 どうやら孝介があの場に居た事に気付かなかったみたいだ。

「昨日会いました」

 と言うと魔王ディアは笑いながら。

「そうか。どうじゃこれなら冥王ハデス、喜ぶかのう?」

 魔王ディアが持っていた服は黒がベースのかっこいい服だった。

{冥王ハデスは喜びそうだ。だが}

 孝介は気になった事を質問した。

「魔王ディア。冥王ハデスに服をプレゼントしたの初めて?」

「初めてではないのじゃ。気を引く為に服以外にも色々プレゼントしたのじゃ」

「じゃあ、今までと違った服選んだ方が良いかも」

 と言ったものの孝介には気を引けるイメージが、沸かなかった。

 魔王ディアの表情が暗くなる。

「すまぬ、こうすけ殿。選んではもらえぬか?」

 違った服選んだ方が良いかもと言った手前、孝介は断る事が出来なかった。

「分かった」

 孝介は冥王ハデスが似合いそうな服を探した。

 

 服屋から出た孝介と魔王ディアは静かな喫茶店に入った。

 客は孝介達以外居なかった。

 孝介達は向かい合って座った。

 

 魔王ディアは穏やかに笑い。

「ふふっ。不思議な男じゃな。冥王ハデスと似ておるな」

「あやつはな」

 魔王ディアは冥王ハデスの思い出を楽しそうに話した。

 孝介に冥王ハデスに対する想いが伝わる。

 冥王ハデスが結婚した時の話し始めると、

 魔王ディアの表情が曇った。

「冥王ハデスが結婚したと聞いてわらわはショックじゃった。そこで妾は気を引く為にとった行動は

八人の夫と結婚する事じゃ。・・結果は知っての通りじゃ」

 

「どうしたら良い」

 と魔王ディアは独り言の様に言った。

 孝介は無意識に水を飲んでいた。

(いくらなんでも・・普通は・・・ん?八人の夫、好きなのか?) 

 孝介は魔王ディアに質問した。

「魔王ディアは・八人の夫、好きなのか?」

「どちらでもないのじゃ」

{冥王ハデスは見せかけだと言っていたし知っていたのは間違いない。八人と結婚したのは逆効果では}

 と思い孝介は魔王ディアに提案した。

「八人の夫と別れて」

 魔王ディアは立ち上がり。

「嫌なのじゃ!」

 言い終わると魔王ディアは去った。 


 孝介に迫る影があった。

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