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プロローグ

小説家になろう、初めての投稿です。拙い文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです。

よろしければコメントください|ω・)

 「うるっさい!」

 中野京香は、そう叫ぶと自身の目覚まし時計を思い切り叩いた。現在夜の12時。どうやらまた間違えてしまったらしい。そう、いつも目覚ましの針を、時計の長い針に合わせるか、短い方に合わせるか、迷ってしまうのだ。あまりに眠くて注意していなかったのであろう。

 「くっそう。今日は久しぶりに12時前に寝れたのに」とぼやき恨みまがしい目を向けるが、そいつは チク。タク。チク。タク。と涼しい顔で一定のリズムを刻み続けているのであった。

 「お前のせいで。てか、暑……」東京の熱帯夜。夜といえども、熱気がこもる。お茶でも飲んで、もう一寝入りしようと思い、むくりと起き上がり、冷蔵庫にふらふらと近づき、がくりとひざを落とした。非情にも冷蔵庫には、野菜、肉、ヨーグルトなど腹を満たすものしか入っていなかったのだ。

 「そうだ、寝る前に飲んじゃったんだっけ」と口に出してはたと気がついた。独り言増えたな、と。

 大学進学を期に上京し、大学の近くの部屋を借りて暮らしている。父と母、兄に弟という5人家族であるだけに家の中はいつも賑やかであった。それだけに、一人暮らしになっても話していないと落ち着かない。話し相手はいつも自分だが。

 「コンビニでも行くかなあ」と眠れなくなってしまった京香は、着ていたキャミソールの上からパーカーを羽織り、サンダルを引っ掛けて夜の暗い商店街にくり出したのであった。

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