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16.帰って来た村上アキ

 村上アキはビルの一室に両腕に手錠をはめられた状態で、閉じ込められていた。元々、逃げ出さないという約束の元で自ら捕まったから警備は軽めだ。見張りの数も少ない。数を増やせば、それだけ管理が難しくもなるから、それは賢明な判断でもあった。ただし、それでも見張りに適した能力者がそれに選ばれてはいたが。

 数千匹のネズミを操り、侵入者が来れば直ぐに探知撃退ができるし、もし捕まっている者が逃げ出しても探知捕獲ができる、椿緑という女と、電子機器ならどんなものでも自分の手足目鼻のように操れる黒田勘という男。黒田は、監視カメラからアキを常に監視していた。後は、戦闘担当なのか、人並みはずれた腕力を持つ男が一人。

 アキは椿と黒田の二人の名前を知っていた。敢えて調べた訳ではなく、迂闊な椿が勝手に喋ったのだ。腕力のある男については、椿の知り合いではないのか、名前は分からなかったが。基本、裏の世界の人間は警戒心が強いものだが、稀には例外もいるらしい。

 不意に、捕まって以来ずっと静かだったその場所が騒がしくなった。黒田の怒鳴り声と、椿の言い訳めいた台詞が近付いて来る。

 「なんで、うちの所為やの黒田君」

 椿がそう言っている。

 「何もしないで黙っていれば、勘付かれなかったかもしれないのに、お前がネズミで脅したりなんかするから、ばれたんだよ!」

 黒田がそう怒鳴る。椿はそれに言い返した。

 「だって、暇なんやもん。何にも起きへんし。それに、あんな能力持ってるやなんて思わへんわ。あんなの、ヤミヤミの実でも食べないと勝てへんって。

 あ~あ、毒やなんて知ってたら、噛ませたりせんかったのに、うちのネズミ、減ってもた」

 「馬鹿、それを言うな!」

 「ほーぅ」

 それを聞いて、アキはそう言った。

 “毒?”

 それからドアの開く音。

 「どういう事かな、椿ちゃん?」

 二人の姿が見えると椿に対して、アキはそう尋ねた。

 「いや、なんか毒を出せる女が、ここにやって来てな。うちのネズミで全身噛んでやったんやけど、駄目でな、ここを逃げ出さなあかん事になってもて…」

 「ほーぅ」

 そう言うとアキはこう思う。

 “間違いなく、沙世ちゃんだ”

 喋ってしまった椿に、黒田がツッコミを入れる。

 「だから、喋るな!」

 バシッ と叩く。それから、黒田は続けた。

 「という訳だ、もちろん、一緒に来てもらう」

 誤魔化すように黒田はそう言ったが、もちろん、アキは誤魔化されない。

 「契約違反だね」

 と、淡々とした様子で言った。その乾いた口調に何かを感じ取ったのか、椿がこう言う。

 「あれ? なんか、自分、怒ってへん? それに、契約違反って何?」

 空かさず黒田がツッコミを入れる。

 「この仕事を請けた時にされた説明を思い出せ!

 “村上アキの友人達には、絶対に危害を加えない”

 特に長谷川沙世には、絶対に。という注釈付きでそう言われただろうが! その約束の前提で、こいつは大人しく捕まったんだよ!」

 アキがそれに頷く。

 「その通り、だから契約違反だ。解放してもらおうか」

 また、乾いた声。実は相当に、怒っている。全身を噛ませただぁ? と。

 「まぁ、待て。不可抗力だ。こっちは、相手が誰だか知らなかった」

 「そんなのは、そっちのミスだ。傷つけてはいけない相手がいるのなら、それが誰かを確かめてから攻撃するべきだろう。こっちには関係ない話だ」

 「話は分かる。しかし、まだ待て。こっちも上に判断を求めてからじゃないと動けないんだから。それに、お前の目的もまだ果たせてはいないだろう?」

 慌てた様子で黒田がそう言うと、アキは無言になった。怒ってはいた。しかし、その怒りを抑えている。今は、まだ大人しく従うしかないと考えている。確かに黒田の言う通りに、目的は果たせていないからだ。それから、無言でアキは立ち上がった。この監禁場所から、移動する為に。


 長谷川沙世は落ち込んでいた。

 自宅。シャワーを浴びると、噛まれてできた全身の傷にお湯が沁みて痛んだ。ベッドに横になってもその痛みは引かない。そこで思う。

 “アキ君がもしいたら、この傷も治しているんだろうな”

 その所為で、アキの不在を実感する。より深く。

 “どうしよう? わたしの所為で、またアキ君の居場所が分からなくなっちゃった。誰かに相談してからにすれば良かった…”

 空になったビル内を沙世は一通り探し、そこに確かな生活の跡を認めてから、近隣を探したが、もう何も分からなかった。そしてヘトヘトに疲れた沙世は、自宅に戻ると、それから食事も取らずに風呂に入って横になったのだ。

 ベッドの中で、沙世は泣き始めた。もちろん、それは傷の痛みの所為ではない。

 “アキ君が死んじゃったら、どうしよう?”

 そう不安になる。


 移動後、村上アキは新しい監禁場所に閉じ込められていた。予め用意されていた場所だったが、それでも前回ほどには、準備は整っていない。監視カメラの類は置かれていなかった。その場所に座りながら、アキは怒りを必死に堪えていた。拘束具は手錠くらいで、もしも、彼が本気になれば、簡単にとはいかないが、逃げ出せそうではあった。椿のネズミ達を、彼はそれほど恐れてはいない。アキは沙世と同様の事ができる。ネズミ達を眠らせるくらい造作もないのだ。それに、椿は少々、頭が弱い。能力も活かしきれていない。黒田と、もう一人の腕力男の方が厄介だ。

 アキの近くには、ネズミが数匹いた。椿のネズミだ。しかし、さっきからチョロチョロと動き回っているが、それは操られているもののそれではない。恐らく、このネズミ達は、今は解放され自由な状態なのだろう。アキはそう考えると、試しにそのネズミ達に独自空間を当て、感知してみた。すると予想通り、その主、つまり椿の眠っている気配が感じ取れた。監視カメラがないから、ネズミ達を放ったのだろうが、これでは意味がない。もしも自分なら、敢えてネズミを見せるような真似はしない。その方が相手に、監視されているかもしれない、という恐怖を与える事ができるからだ。“分からない”方が、より恐怖を与えられるものだ。

 “多分、今なら逃げ出せるけど、どうするか?”

 歯を食いしばりながら、アキは考える。もう少し情報が欲しい。身体中が傷ついているだろう沙世を想うと、早くに帰って治療してやりたいというのが本音だ。相手は契約違反しているのだから、大義名分はある。しかし、これで逃げ出してしまっては、彼の目的も果たせない。一度、逃げ出した後でまた捕まるという案も考えたが、上手くいくとは思えなかった。

 “さて、どうするか?”

 溜息を漏らす。それから、沙世を思い出す。

 “沙世ちゃん、大丈夫かな?”

 と、心配になる。

 そして、そこで声が聞こえた。

 『泣いているよ』

 それが覚えのある“質”の声だった為に、アキは少しも動揺をしなかった。いや、むしろ彼はその存在の登場を何処かで期待してすらいたのだ。

 “お、白。現れたか。

 しかしそれにしても、珍しいね。別に社会全体が関わるようなケースでもない気がするけどな”

 アキの目の前には、白い影が浮かんでいた。アキの言葉を受けると、その白い影は返す。

 『サービスだよ。ボクらは半分は現象だけど、半分は人格だ。自らの意思で行動する事もできる。

 ボクらは、君の彼女のファンなんだ。彼女が悲しがっているのは嫌なんだな』

 白ギル。アキの目の前に現れたのは、その存在だった。

 “ボクらの‘ら’って?”

 アキがそう尋ねると白ギルは返す。

 『弟の奴も、彼女を好きみたいなんだよ。どうにも弟も、彼女には弱いらしい』

 それを聞くと、アキは笑った。

 “アハハハ。黒の奴が? やっぱり、凄いな沙世ちゃんは!”

 白ギルは淡々とこう言う。

 『その君の大好きな沙世ちゃんが、泣いているよ。因みに、別に全身をネズミに噛まれたその痛みの所為じゃないぜ? 彼女は君を失ってしまうのに、心底怯えている』

 それにアキは何も答えなかった。しかし、白ギルには彼が何を思っているのか分かった。

 『そんな事くらい分かっているって感じだね。だけど、それなら何故、この場から逃げ出さないんだ?』

 それに淡々とアキは返す。

 “お前は、人間の‘善意’を信じると言った。しかし、‘善意’や‘悪意’なんて、そももそも便宜上の概念だ。何を基準にするかで変わってしまう”

 『君の言いたい事は分かるよ。いくらボクが善意を促すのだとしても、その情報に従って行動したからと言って、必ずしも状況が好転するとは限らない。君が途中で、今やっている事を止めてしまったら、後々問題になる可能性がある。沙世ちゃんをも巻き込んで、悲惨な結末に至る可能性が。だから君は逃げ出せないでいる。

 しかし、今回は大丈夫だよ。さっき、言っただろう? 弟が沙世ちゃんを気に入っているって。実は、沙世ちゃんはこの件を、根津先生に相談している。そうすれば、君や君の友達が無事で済むと弟に教えられたからだ。彼女がやって来たのは、それで場所が分かったからだよ』

 その返答にアキは、目を大きく開いた。

 “なんで、それを初めに言わないんだ! つまり、‘鈴が鳴った’って事だろう?”

 『まぁ、鳴ったね。鳴り方には、君としては問題があるかもしれないけど。沙世ちゃんや、君の友達が関わっている。ま、それとは全く関係ない所で人が動きもしたから、大きな問題はないだろう。もちろん、ボクが関わっているのだけど』

 白ギルの言葉を聞いているのかいないのか、アキはそれから立ち上がると、こう返した。

 “決まりだ。逃げ出す”

 『帰りたくて堪らなかったって顔だね。でも、どうするんだい? ボクは、情報を伝える能力しか持っていないよ? 君の逃走は、そんなには助けられない』

 アキはそれには返さず、味噌汁を眺めた。今日の夕食に出されたものの残りだ。

 “あいつらはボクの能力を分かっていないよ。ただの医療能力だと思っている。本当は、化学反応を操る能力なのに。だから、夕食にこんなものを出す”

 そう白ギルに説明してから、手錠を味噌汁に浸す。そして、独自空間を生成した。

 『何をやっているんだい?』

 白ギルが尋ねると、アキはこう答えた。

 “味噌汁には、塩分が多く含まれている。そして、塩分は金属を腐食させる。今、能力でそれを急激に促進させているんだ”

 やがてしばらくが過ぎると、アキは手錠を引き上げた。味噌汁に浸っていた部分の手錠は、すっかり錆びている。アキが強く引っ張ると、簡単に切れた。それから、アキは近くにあったペンで、こう書置きをした。

 ――契約違反につき、逃げ出す。傷ついた長谷川沙世を治療したい。彼女がここへ来たという事は、鈴も鳴ったはずだから、捕まっている理由はない。

 そしてアキは、それからドアに近付くと今度は、独自空間によって、粘性のある幻物質を創り出す。更に、それを鍵穴に注ぎ始めた。ある程度のところで、それを固形化すると鍵代わりにしてロックを外す。

 カチャ という音。

 “予備とはいえ、監禁場所をこんなおざなりにするとはね。少し甘い”

 ドアを開けながら、アキはそう思った。もちろん、白ギルに伝える為だ。『君が逃げ出さないって考えていたからじゃない?』と、白ギルはそう返す。そしてそれから、『どうやら、ボクが手伝う事はなさそうだね』と、そう続けると消えた。

 それにアキは“あっ!”と思う。

 “帰り道を聞こうと思っていたのに……”

 問題なく外に出ると、それからアキは何処かも分からない夜の道を歩き始めた。

 “うーん。見事に、何処だか分からん”

 と、困りながら。


 朝のHR後、長谷川沙世は泣きそうな表情で教室にいた。昨晩何があったのかを、説明し終えたところなのだ。そこには、立石に呼び出された三城の姿もあった。

 立石望は溜息を漏らす。危険かつ勝手な沙世の行動を、怒りたいところだが、相手の状態がこれでは、怒るに怒れない。沙世は話し終えると、こう言った。

 「どうしよう? わたしの所為で、アキ君が帰ってこなかったら……」

 その声は、悲愴な響き方をした。それで、立石は怒るどころか、逆に慰め始める。

 「でも、少なくとも生きてるって事は確認できたじゃない。それに、何か考えがあって捕まったのだったら、帰って来るところまで考えているのかもしれないし……」

 沙世はそれに何も返さない。しばらくして、「どうすれば…」と、言いかける。これからどうすれば良いのか、答えはないと分かっていながら問いかけようとしたのだ。しかし、その途中でいきなり、

 ガラッ!

 と、教室のドアが開く音が。

 勢いよく開けられたその音に、教室内にいたほぼ全員が注目する。そして、ほぼ全員がその入ってきた人物に対して、奇異の視線を向けた。その人物が、学生服ではなく、私服を着ていたからだ。が、沙世達三人だけは別で、驚きの表情を浮かべている。入って来たのが、失踪中の村上アキだったからだ。

 「アキ君……」

 沙世がそう呟いた。

 驚いた表情の沙世達三人の視線を無視して、アキはまずは「はい。沙世ちゃん、動かないでね」と、そう言った。両手の手の平を沙世に翳すと光を放つ。治療能力。その光を彼女の全身に舐めるように当てていく。一通り終えると、「ふぅ」と彼は息を吐いた。

 「良かった。大きな傷はほとんどないみたいだ。大体は、治療しておいたよ。この程度なら、もう平気だろう」

 それからそう言う。ネズミに齧られて傷ついた彼女の身体を癒していたのだ。三城が、唖然とした表情から我に返ると、少し怒った口調で言った。

 「アキ! お前、何処に消えてたんだ! 心配させてるんじゃ……」

 アキはノリだけは、なんだか逆ギレのような感じでこう返す。

 「捕まってたんだから、仕方ないだろう!」

 「あっさり、逃げて来てるじゃないか!」

 「なんとか逃げて来れたんだよ! 夜通し歩いてヘトヘトだ、チクショウ! 風呂にも入ってないし、着替えてもいない」

 それからアキは沙世を見る。睨むような視線だが、迫力はない。そして、

 「沙世ちゃん、僕は少し怒って……」

 と、言いかけて止まる。沙世の目に涙が浮かび、アキを抱き締めるのを堪えているような雰囲気を漂わせていたからだ。無理をしてアキを捜し、自ら危険に飛び込んだ沙世をアキは注意したかったのだが、動けない。彼女は、本当はアキを抱き締めたいのだけど、自分の毒で相手が傷つくのを恐れて、条件反射的にそれを抑えてしまっているのだった。アキはそれを察して、それからは何も言えなくなる。

 「俊……、」

 それで、

 「お前宛に捜すなって伝言残したのに、なんで沙世ちゃんが無理してるんだよ!」

 と、その矛先を三城に変えたのだった。

 「やかましい! 彼女の態度がツボだったからって、オレに文句を言うな!」

 「能力使うなよ!」

 「使ってねーよ、見たまんまだ!」

 こんなやり取りも、彼は妙に懐かしく感じた。


 それから村上アキは、根津新一の元に行って報告をした。他には誰もない部屋で、事の経緯を詳しく伝えていく。もちろん、その過程で知った情報も含めて。と言っても、こちらの不利になるような情報は、伏せて話していたが。

 「どうして、私にそんな事を報告するのですか?」

 と、根津先生はとぼけた表情で言った。アキはこう答える。

 「だって、僕は三日も無断欠席をしていたのですよ? ちゃんと、どうしてなのか、理由や状況を伝えなくちゃ駄目でしょう」

 澄ました表情。

 もちろん二人とも、お互いの腹の内を探り合っていた。

 それが終わるとアキは警察に行った。捜索願いが出ているから、事情を伝えなくてはならないのだ。アキは嘘はつかなかったが、無難な情報だけを選り分けて話した。そして、表面上のやり取りではあったが、これで取り敢えずは、アキを捕まえていた連中が動き難くなったのは確実だった。


 午後になって、村上アキは学校に帰ってきた。私服のままで、授業を受けている。休み時間に、三城はアキに事情を訊いた。

 「で、なんだったんだ? 今回は?」

 「深く事情は尋ねるな。ただ、ま、わざと捕まったんだよ、僕は。少しやらなくちゃいけない事があってね」

 「わざと捕まったくらいは、あの伝言から何となく察したけどな」

 「なら、どうして捜すんだよ。お陰で計画が崩れた……。それに関しちゃ、なんとかなりそうだけど。ただ、危険に巻き込まれる可能性もあったんだぜ。三人とも」

 それを聞くと、三城は半ば睨むような表情でジッとアキを見据えた。

 「オレはフェミニストだからな、女の子が苦しんでいるのは見過ごせない」

 それからそう言う。

 「っても、たったの三日だぜ? いくらなんでも早過ぎると思うよ。一週間もあれば、帰って来れるつもりでいたんだ、僕は。もう少しは耐えられると思ったのだけどな」

 「消え方に問題があるんだよ。それに、あの子がこういうのに弱いくらいは、お前だって分かっているだろう?」

 「分かっていたけどさ……」

 それから瞳を泳がせながら、アキはこう言った。

 「心配かける事になっても、限界まではあの立石って彼女が、沙世ちゃんを抑えると思っていたんだな、僕は」

 「はっ、なら予想は大外れだな。むしろ、彼女が率先してお前を捜し始めたんだから」

 「そりゃ、意外だ……」

 そう言い終えてしばらくの間の後、アキは続けてこう言った。

 「俊。悪かった。後少しで、お前らを危険な目に遭わせるところだった。今度からは、僕は安全だけど、他の人間は関わると危険だから、最低でも一週間は捜すな、とか、そういうもっと具体的な伝え方をするよ」

 「反省の仕方があれだけどな。ま、許してやるか。ただ、今度なんて考えるな。こんな事態は全力で防いでくれ。もう二度とないように。断っておくが、彼女だけじゃなくて、一応、オレだって心配してたんだからな」

 「ああ、悪かった」

 そう言い終えると、アキは目を瞑って眠り始めた。昨日は寝ていない上に、緊張状態が長く続いた所為で疲れているのだ。限界だったのだろう。

 “こいつも難儀な奴だな”

 疲れて眠るアキを見ながら、三城はそう思った。

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