用語解説第1回:ミスティカドール
☆ミスティカドールとは
前文明の遺跡から発掘される、ミスティカ鉱石を核に使う、巨大人型兵器。
戦闘用から作業用まで、幅広い用途で使用される。
今作の舞台の”ネルニザント王国”では、このミスティカドールを積極的に利用する政策を打ち出している。
☆見た目
全高15m前後が多い。胸部に”ドールコア”があり、コックピットは基本頭部に設置される。
コックピットハッチは「Y」のような形状で、上・右下・左下にそれぞれスライドし、ハッチが開く。
コックピット内は球形で、基本は全天周モニター。
ただし、パイロットの視界はコックピット据付のバイザーを通して見る必要がある。
”調弦”を開始すると、機体各所からそれぞれの機体固有の色を持った陽炎が立ち上る。
☆操縦方法
機体の”ドールコア”とパイロットを繋ぐマナのパスをいくつも作り、パイロットの思念を読み取り、それに応じて動作する。
この一連の流れを”調弦”と呼び、パスの強さ、いわゆる動作感度の高さを”調弦率”と呼ぶ。
戦闘機動を行わない場合は、調弦率は10〜30%程度で設定されることが多い。これは、あまりにも敏感に反応しすぎると、かえって周囲を巻き込む事故を起こしてしまう場合があるため。
戦闘時には40〜50%程度まで引き上げられる。それ以上調弦率を引き上げると、パイロットの身体への負担が大きくなりすぎるため、滅多にこれを超えることはない。
☆調弦適正
調弦率には、人によって引き上げられる上限が存在する。これが”調弦適正”。
ネルニザント王国では、10歳になる年に調弦適性検査を受けることを、全国民に義務づけている。
この時、調弦適正が20%を超える場合、「ミスティカドールパイロットの適正あり」とみなされ、学園に入学することになる。
ほとんどの人は、10〜15%前後で落ち着くことが多いが、稀に1〜3%程度までしか出ないこともある。
☆動力
動力源は、ミスティカ鉱石に、マナ反響増幅装置・マナ流入制御装置・マナ貯蓄制御装置・機体制御術式を組み合わせた”ドールコア”と呼ばれるもの。
”ドールコア”からは常にマナが放出され続けている。機体の強度や構造は、この常時放出マナによって保っているため、”ドールコア”が抜き取られると鉄の巨人は崩壊する。
☆制限
ミスティカドールは、一部の例外を除き、人型を逸脱することができない。
人型を逸脱した機体を建造したとしても、ミスティカ鉱石が適応せず、十分な量のマナを確保できない。ミスティカ鉱石の並列搭載も、マナ同士が反発し合い崩壊するため不可能。
☆分類
ミスティカドールはそれぞれ、”突撃機”、”守衛機”、”魔砲機”、”斥候機”、”狙撃機”、”教習機”、”作業機”、”遺構機”と分類される。
ただし、これらの分類はそれぞれの機体の特色に依るところが大きいため、武装次第では同じ機体でも、複数に分類されたり、別の分類に振り直されることもある。
”突撃機”
中量級、重量級の機体が多い。
攻守バランスのいい機体や攻撃に振り切った機体など、種類が最も多い。
ケルビーニ伯爵家では、”ガイアクリーヴァ”が該当する。正確には重量級突撃機。
”守衛機”
重量級の機体が多い。
守備に優れた機体が該当する。
物理防護型と術式防護型、攻性防護型などが存在する。
物理防護型は、大型の盾を装備していることが多い。
術式防護型は、防護結界術式を展開する装置を装備していることが多い。
攻性防護型は、小型の盾と、近・中距離用の火力武装を装備していることが多い。
ケルビーニ伯爵家では、”アイギスクロス”が該当する。”アイギスクロス”は物理・術式防護のハイブリッド型。
”魔砲機”
基本は中量級。
ミスティカドール専用の術式展開武装を装備しているもの全般がこれに分類される。
術式防護型守衛機の一部も、ここに分類されることがある。
ほとんどの機体は、スタッフ型の術式展開武装から、攻性術式を展開する火力型。
ケルビーニ伯爵家では、”フラワリング”が該当する。
”フラワリング”は、ベースの量産型魔砲機”ブルーム”のカスタム機。
”斥候機”
軽量級の機体が多い。
軽装で機動力に特化した機体が該当する。
暗い機体色で視認性を落とし、単騎ないし少数での先行調査やゲリラ戦に長ける。
装甲も相応に薄いので、数回被弾すると行動不能になる場合が多い。
ケルビーニ伯爵家では、”ライトブリンガー”が該当する。
斥候機に分類されてはいるものの、その役割はどちらかというと突撃機に分類される特殊な機体。
”狙撃機”
中量級や重量級の機体が多い。
遠距離攻撃に特化した武装を装備する機体が分類される。
機体の一部(片腕など)を、砲撃ユニットに換装した機体も多い。
ケルビーニ伯爵家では、”ナイトイーグル”が該当する。右腕を砲撃ユニット”ビークロア”に換装し、フェイスにレドームユニットを装備している。狙撃機の中でもどちらかというと特殊よりではあるが、武装などは一般的。
”教習機”
基本は中量級。
とにかく操縦性と、調弦のしやすさに振り切った機体群。
調弦率が1桁でも動かすことはできる。
機体の感度もほどほどに抑えられているため、練習用に特化している。
ほとんどの貴族の子女は、この機体に乗り込んで操縦訓練をする。
主に”トレイラス”等の機体がある。
”作業機”
ミスティカドールのうち、戦闘・教習に用いない機体全般を指す。
そのため、さまざまな機体が存在する。
森林の開墾や、城壁、城塞の建造など、人力では労力と時間がかかりすぎる作業によく用いられる。
中には災害救助用の機体も存在する。
”遺構機”
ミスティカドールのうち、前時代の遺跡から発掘される機体全般を指す。
ただし、経年劣化や大破等で起動できないものは単なる遺物・史料として扱われるため、軽い修理でそのまま使用できるものに限られる。
とにかく数は少なく、現代のミスティカドールの制限を逸脱した、異形の機体も中には存在する。




