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未完成な世界

作者の都合により、「荒川空」の年齢が高校2年(16歳)に変更しました

マチスとイズミの年齢が16でテツは19です

目が覚めた


そして、びっくり


一面真っ白な空間

気温は感じない、温度という概念が存在しないかのように


だが不思議と怖くは無い、好奇心が勝っている



僕の姿はマネキンのような白い格好

骨格も分からない、服もない


重力はある


体は可動域が存在しない、[肘から先を扇風機のように回す]ことも出来る

だが風は起こらない


歩くと「パフッ」という音がする

足音の設定もおかしい



そう、設定だ

ここは明らかに世界が違う



「いじれるのかな、設定…」

僕がそう言った時に、机と椅子が現れた

机の上には、[少し大きめのモニター][キーボード][テンキー][マウス]があった。



椅子に座るとモニターが勝手についた

う○んどうずだ


パスコードは設定されていなかったのでそのまま開く



「ブレ○ダー入ってる!」

ブ○ンダーは3DCG制作や2Dアニメーションや動画編集やらが出来るソフトである!

しかも無料









「とりあえずイズミと変わるか…」

パソコンを一通り見たので

機械に強いイズミに、意識を明け渡そうと思い


僕は自ら意識をてばなs



…突然、僕が最初にいた場所にマネキンが出現した

意識を手放しかけた時にだ


…僕らは無言で見つめあった


「ふむ、不思議だな」

彼が笑みを浮かべながら沈黙を破った瞬間、僕は理解した


「やっほ、…イズミ」



僕らは抱擁しあった

あつい抱擁だ



本当に頼もしい仲間が来てくれた。

僕は知らないおかしい世界で1人だったのだ


僕は寂しかった、()()()()()


怖く無いと自分で暗示していた

そこに1番信頼できる奴が来たら…とても安心できた




しばらく抱擁しあった後、パソコンを2人でつついた

マネキンのデータがパソコンの中に入っていたので、ブレン○ーを使い、マネキンを現実の【荒川空】そっくりの姿に改造した

よく小学4年生だと思われる体格、黒髪の癖毛、黒目、細い腕…服はさっきまで着ていたラフな格好

他にも服を体を動かしても貫通しないようにしたり、口の中まで作ったり、いろいろなことを凄まじい速さで終わらせた

少しアニメ風になったがそっくりである。体格は盛らなかったのを褒めてくれ…


その後、その荒川空をイズミがなんやかんやしたら僕らの姿は荒川空になった





ここまで成し遂げた僕は、イズミに一つ提案をした



「人格全員呼ぼうよ」

僕らの予想では、僕が意識を明け渡そうとした人格がこの世界に来れる

僕は、みんなと早く会いたかった


「…体の差別化をしてからにしてはどうだ?」

イズミは少し考えた後、答えた

イズミの声は僕の声を少し高めにずらしたような声になっている、声の差別化はすでに出来ている

それならば、体の差別化さえ出来れば別人(そっくりさん)と言えるだろうと

[【自分が他の人格と違う】事をずっと認識して安心したい]と思っている人格がいるので、差別化は大事である



「髪色でも変えるか?」

「性別も変えたいと思わないか?」


しばらく議論を続けた、結論!

「男組は荒川空の体を各々で改造する、女子組は体型を変えた荒川空の体を各々で改造する、レンは男組に入れるものとする、…なるべく主張強めで髪色なども極力被らないように、レンは主張ほどほどで」

「体型はそこまで変えなくても良いと思うが…いいと思うぞ!」


「…よーし、じゃあ、荒川空の体型いじるか…」



人格の差別化をまとめた後、女子組のためにブレンダーをいじろうとパソコンを見ると、メールが届いていた


『昼ごはんを食べましょう。キリが良いところで退出してください』


そのメールを読んだ後すぐに大きめの両開きの扉が後ろに現れた


「今何時?空腹感が無いからよく分かんないんだけど」

「今は…13時40分だな」

パソコンの右下、時間表示を確認した僕らは、お互いの顔を見て、なぜか笑って、言った


「「…帰るか!」」


2人で扉を開け、くぐった


視界が暗転する


意識がなくなるのと同時に、意識を取り戻していく






目を開けると2人の人物がベッドの側にいた

あ、中瀬さん…

仕返しにちょっとふざけるか…


「わ、私は誰?ここはどこ?知らない天井だ…」

中瀬さんは困惑して、少しアワアワしている。隣の人にどうすればって聞いてるけど、自業自得だって言われてる


ちょっとヒント出すか、可哀想だし

「貴方は誰?いや、貴方はにっくき男、私が必ず殴ってやらなくちゃいけない男、よくもこの部屋に置いてけぼりにしやがって、早く受付の女性(愛菜さん)と付き合え!」

「そうだそうだ、早く付き合いたまえ」

横の女性がフォローしてくれた、でも僕は貴方のことも女性じゃなかったら殴ってましたよ、僕は紳士なので女性には殴らないですけど

ここでやっと中瀬さんは僕が通常通りだと気づき、安堵した


「私も悪かったですから勘弁してください、記憶喪失なんて笑えませんから」

「…はい、分かりました、許しませんけど勘弁してあげます……では、お腹空いたのでご飯ください」


目が覚めたら空腹が襲ってきた、「今なら3キロ食べれるかも」ってぐらい


「10時40分からずっと作業してましたもんね、食堂に案内します、社長はどうします?」

「オムライスを食べる!」

「…」


大人っぽい雰囲気を醸し出している社長と呼ばれた女性が元気よく答えた

声はすごくきれいだ




中瀬さんと社長が横に並んで1階のレストランまで先導してくれていた。一般の人も来れるようにしているレストランらしい



「空くんはどれにする?」

「え?あー、そうですねぇ」

カップリングについて考えていたら注文前だった、とりあえず見つけた好物でいっか


メニュー表に指を差しながらいう

「この『こってりラーメンのニンニクヤサイマシマシ』でお願いします」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ひとまず、検査は終了しました。お疲れ様でした」

お昼ご飯を食べ終わり、冷たい水を飲んでいた時、副社長が切りだして来た


ってああ、そっか、検査だった、…忘れてた

「え?あーはい、信じてもらえましたか?」

「そこそこって感じですね、一度に沢山の人格を出すとかしたらすぐに信じられると思います」

「あぁ、みんなの体を用意してからにしたいんですよね…もう少しだけ居ても良いですか?」

「ええ、良いですよ、私達は【未完成を完成させる】というのをテーマに働いていますから。途中でやめるなんてことはさせませんよ。フフ」


少し【狂気】を感じた、そもそもこの人達、僕を部屋に閉じ込めて眠らせて強制労働させてなかった?

僕は労働だと思っていないけど、多分、あの「未完成の世界」を僕に完成させようとしてる気がする



「ーーーーーーーーーー」


社長が言ってきた、相も変わらず綺麗な声だが、圧を感じさせる声。僕の全てを見透かしたような目で、そして申し訳なさそうに、そう言ってきた。


副社長は社長の出した提案に驚きながら納得し、苦笑していた


(°▽°)

「…良いですよ!僕達にもメリットは十分ある、しかも楽しそうです!ワクワクします!」

「…こちらとしても楽しんで仕事してもらえたら嬉しい」

副社長もウンウンと頷いている

「ストーリーも僕たちが自由にしても良いですか?」

ワクワクが抑えられずに興奮したまま僕は聞いた

副社長が答える

「大筋は決まってある、が、変えても良い。空くんの好きなようにやってくれ、助力はする」

「良いんですね⁉︎よーし!初めての大人数での共同作業、張り切りますよー!


VRMMO制作!」




ブレンダーはいいぞ



感覚を遮断するようなVRではやる前に食事を済ませてからプレイしましょう



ニンニクヤサイマシマシアブラカラメ!マチスは主人格なので食事をする回数が人格の中で最も多いのですが、女子組と学校組にニンニクは食べるなと普段から報告を受けているので好物のニンニク系は土曜日に食べるようにしてます、特にテツの怒りが怖いので我慢してます



レンは、日記経由で性別を聞いた時に、『我は性別などには囚われない!ふはははは!』と書いたので性別不詳です

…ちなみに同じような理由で年齢もありません



社長が言ったストレートな(そんなにストレートではない)提案?…書かない方が面白く感じたので、ご想像にお任せします

分かりやすい伏線ですね!忘れてなかったら回収します(作者の想像はフリーメモに書いておいてます)

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