04 英雄の子シャキーンレンジャー！
決闘により僕らシャキーンレンジャーは冒険者登録のその日にFランクからBランクに昇格した 挑戦者は対戦者の一つしたのランクに対戦者は一つ下にランクを落とすそうだ 今回パーティーでの対戦だったので僕の対戦の後 怒り心頭の星屑のスレイヤーさん達vs僕らシャキーンレンジャーの熱き戦いが！…繰り広げられなかった…
「初め！」「「「ドッババーン！ーッーッーン…」」」えっ…なに⁈…マリエ姉さん…マリエ姉さんが対戦相手でなくて良かった…
高ランク冒険者は殆んど決闘を受けたりはしないそうだ…受けるメリットが無いから
「パパ…見てるんでしょ！」「ざわざわざわ」「ハハ…マリエちゃん闘技場が…」「決闘を申し込むわ パパ！」「ざわざわざわ」「英雄ガイ・ギシンの子供達だったのか」「知らなかったのかお前 商店街じゃあ以前から有名だぞ」「俺 商店街行かないしな」「凄い闘いになるぞ…」「うおー！ー！ー！」「英雄の親子対決かぁー！」
「…えーっと…断る！」「「「なっに―――！」」」
「なんでー！なんでなんでよー！」いつの間にか父上の頭にしがみついてる姉…
英雄の親子対決はお父上の一言で実現しなかった
「はあー 姉さんその辺で父上が困ってますよ」「セイちゃんがそう言うなら良いや」
「マスターのお子さん達だったんですね」「おう可愛いだろ」「そうですね…」「そうだろそうだろ」「でわ闘技場の修理代とギルドの扉の修理代はマスター個人に請求しますので」「…はい」
「英雄の親子対決見たかったな」「まあマスターも子供達相手に本気も出せないだろうしな」「そりゃそうだ あのマスターのデレデレの顔って来たら」「ハハハハハ…」こうして領主兼ギルドマスター英雄ガイ・ギシンの名誉は護られたのだ
※※※
「冒険者って何をするんですか？」「冒険に決まってるじゃない」「冒険って？」「…？」「ジャスティスの冒険者は殆んどが森にいる魔物退治をしてるんです」おうアリア姉さん「森の奥に行く程強い魔物が出るそうです」「じゃあ帝都の冒険者は？」「帝都の冒険者はクランに所属し大人数でダンジョンに何日も潜るそうです」「帝都にはダンジョンがあるんですね」「じゃあいざ帝都に！」
「行かないですよ姉さん」「えっなんで？」「僕は街の平和を護るんですジャスティスの」「帝都の平和わ？」「帝都の人に任せます」そう僕は小学校に上がった時に気づいたのだ…世界は広いと…初代シャキーンレンジャー結成の頃は「シンちゃん公園と商店街の先には行っちゃ駄目だからね」「うん わかったシャキーン！」歳を重ねる毎に世界の広さは広がっていった
思えばテレビのなかのヒーローもいつも同じ場所で戦っていた…護れる物には限界があるんだ 僕は僕の住む街を護る それが僕の正義なんだ！「セイちゃんが行かないなら私も行かなーい」「じゃあ森に入るのか？」「入らないですよ」「…？」「魔物は森にいるんですよね」「そうらしいわ」「森から出て街に被害が出るなら闘いますが そうでないのらな…森に住んでいるだけかもしれないじゃないですか」「…？」
「人の家に勝手に入って退治する…それでは悪じゃ無いですか」「そうだね…それは悪だね…じゃあ悪の冒険者をやっつける！」「マリエ姉さんそれも違いますよ…僕達が知らない理由があるかも知れませんし 僕たちは無用な殺生はしないそれで良いんですよ」「セイちゃんが言うならそうだね セイちゃーん！」『うがっ…』
それに僕たちには既に絡まれそうな二つ名が…英雄の子シャキーンレンジャー！…そのままだけど しかし父上が英雄だったのは知らなかった また僕には二刀流のセイ…模擬刀と貰った剣を背負ってるからね マリエ姉さんには破壊の少女マリエ…ギルドの扉 破壊したからね
あの星屑のスレイヤーは既に帝都に帰って行ったそうだ ロッシさんには父上に頼んで貰って剣と同等の物を渡したかったんだけど…あの人達は何しに来たんだろうか？まあ もう会う事もないだろう
「おう シャキーンレンジャー此れ食ってけ！」「ありがとう！おっちゃーん！」「頂きまーす！…旨！」今日もまた正義の味だ！「美味しいねセイちゃん！」「…おーい！逃げろ！」「…⁉」遠くの方から叫ぶような声？「ドッドッドッドッ…」地響き？…あれは冒険者…ケガしてる人が大勢いるじゃないか！
「「みんな逃げろ！ボアの大群だー！」」
ボア？冒険者たちの遥か後方に土煙…こっちに向かって…あれはイノシシ⁉いやデカい！数も半端ない これは無理だろ！「俺に任せろ！」カイト兄さん冒険者たちが商店街に逃げ込んできた 大怪我じゃないか！「ヒール！」アリア姉さん！カイト兄さんその木の縦じゃ…「ドドンッドド ブヒ―――ッ！」凄い！30頭余りのボア？を止めた何匹かは兄さんの防御で倒れたが…「おりゃー！」マリエ姉さんいつの間に…ボアを蹴り飛ばすんかい！まだ後からさらに多くのボアが「シュッ！」「「ドッカ――ン！」」エド兄さん！
後から来たボアの群れはエド兄さんの射った弓の爆発で森に方向を変え戻っていった…弓って爆発するの⁉
―――静寂―――
「うおおおおお―――！」「シャキーンレンジャー！」「シャキーンレンジャー！」「シャキーンレンジャー！…」
「セイちゃん」「…？」「ほらいつもの奴」「…」「正義のみかたシャキーンレンジャー」『シャキーン！（ポーズ！）』
―――静寂―――
「うおおおおお―――！」「シャキーンレンジャー！」「シャキーンレンジャー！」「シャキーンレンジャー！…」
はは僕は何もしてないけどね…『うがっ…』
【今日の正義】
父 英雄ガイ・ギシンの名誉を護った…マリエ姉さんから
