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10 魔物の森

 

しかしお揃いの黒のローブでフードを被っていると 何やら怪しい組織みたいだ…「赤や青 色とりどりにしては?」「魔物に襲われる」アリア姉さんに却下された…ヒーローと言うもの色分けは大事だと思うのだが…致し方無い。


今回の調査は10日間の予定だ。 片道5日と言う所だろう。

森に入って間もないが 鳥のさえずり小動物の気配自然豊かな森だ「ジークさん達は帝都のダンジョンに入ったりしてたんですか?」「そりゃ冒険者だからな 昔は入っていたさ 今は王女の護衛だからな」「ジークさん達が帝都の最強戦力なんですよね 女王や…王様?」そう言えば王様がいるよね「の護衛はしなくて良いんですか?」「ああ女王様には ちゃんとナイトがいるからな」ナイト?「旦那だな」旦那?「魔の国から一緒に生還した騎士ベルンそれに魔法師シーラもいる」「王様はベルンと言うのですか」「違うぞベルンは王様にはなってない まあパートナーだな」「そうですか」深掘りしてもしょうがない僕には関係ない話なのだから 色々あるのだろう 「アリア姉さん リュビア大丈夫ですか 魔物の森まではまだ少しありますが」「大丈夫問題ない」「セイ様大丈夫です」「無理しないで下さいね なんなら猫丸に乗せて貰って」「無理!歩けない!」「私もやっぱり無理です!」ハハ

「猫丸 アリア姉さんとリュビアを乗せてくれる?」「ニャー」みんなそんな羨ましそうに…「セイちゃん 私も歩けなーい セイちゃんおんぶ」いやいやマリエ姉さんは おんぶする側でしょ!「で セイ此処からどうする」「取り敢えず今日はケンタウルスに出会った場所まで行ければと…カイト兄さん場所はわかりますか?」「ああ大丈夫だ」「セイちゃんセイちゃん 私もわかるよ あっち」「そうですね マリエ姉さんが僕を見つけてくれたんですものね」僕の背中から指差す姉…此れはもう歩く気ないよね…

「カイト日が暮れる迄には着けそうか?」「ええ」「じゃあ 魔の森に入る前に休憩を入れよう」「そうですね」

「ダンジョンの魔物は倒すと魔石を残して消えるとか…」「なんだそれは?」そうですよねー「ダンジョンの中にお宝とか」「無いな…昔は魔道具と呼ばれる物があったとは聞くが…」ジークさんの話によると昔は魔道具がダンジョンから見つかっているようだ「あるわよ」 使い方も用途も分からなかったそうだがドレシーさんは実物を見た事があるそうだ。

****

「じゃあ、そろそろ出発するぞ」「ここから先は、魔物の生息地ね」「ニャー」猫丸の生まれた場所か…猫丸の親はいるのかな?ワイルドキャットの生態は知られてないけど、もしかしたら…今回「ニャ?」…。

****

「あと、一時間程で日が暮れそうだが、目的地まではまだかかりそうか?」「いえ、もう近いです」此処までの道中、魔物の気配はあるが目にすることはなかった、猫丸のおかげかな?

「セイちゃんセイちゃんそこだね」…こんなに森深くにまで来ていたのか「みんな、辺りはどうだ…」…魔物の気配はない…あのゾクッとする感じも「ニャー」猫丸も大丈夫と言ってるみたいだ。「ジークさん大丈夫そうですね」「そうだな、じゃあ日が暮れぬうちに此処にキャンプを張るか」

****

(パチッ…パチッ…)みなで交代して見張りをする、今はジークさんが見張りをしてくれている。みんな疲れて…(わいわいがやがや)「わたしこうゆうのはじめてです!」(わいわいがやがや)「セイちゃんとお泊り!セイちゃんとお泊り!」…寝ろ!

(パチッ…パチッ…)(ピクッ…「ニャ」)猫丸?みんな静かに…「ジークさん」「ああ、囲まれてるな…10、いや20か…「ニャッ」あっ!猫丸!(ガサッガサガサガサ…)「ヴゥ―――、…ニャ~」な、なんだ?猫丸?…ワイルドキャットの群れ?「ニャ」「ニャ」猫丸?…


「気配が消えたな?」森の静けさだけが残されていた(パチッ…パチッ…)ワイルドキャットは群れで行動するんだろうか?猫丸は僕の横で丸くなっている…行かなくてよかったのか…猫丸。

****

「さあ、みんな夜明けだぞ」…カイト兄さん「おはよう」「ああ、おはよう」「セイちゃ~ん…おやすみ」起きろ!

「昨夜のワイルドキャットは、猫丸の家族だったのかな~だったらわたしもじゃれ合いたかったな~」…マリエ姉さん…絵が想像出来て怖いですよ。

「さあ、飯も食ったし、そろそろ出発するか」そう、此処からが探索なんだ「目印は付けながら進むとして、どっちに行くかだが」「ニャー」猫丸?ついて来いと言わんばかりだな?「ジークさん、此処は猫丸に付いて行きましょう」「お、おう」


「セイちゃんと散歩セイちゃんと散歩」緊張感皆無だよ「マリエ姉さん、散歩では無いですから」


「セイ、だいぶ来たがそろそろ休憩を入れないか?」「そうですね、猫丸」「ニャー!」「どうした?猫丸!」


【今日の正義】

寝坊助のマリエ姉さんを優しく起こしてあげた。




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