表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/11

09 シャキーンレンジャー出動!

 

「チュンチュン…チュンチュン」

  …

    … 「ニャ…ブルブルブル…ニャ!」がばっ!「うがっ…苦しい…わ!」


「ニャー」「おはよう…」みんな僕の部屋で寝てる…そうか夕べはパジャマパーティーで…「セイちゃんムニュムニュ」「うがっ…苦しい…わ!」


※※※


「おっちゃーん おはよー!」「おはようシャキーンレンジャー…その子は?」「シャキーンレンジャー見習いのリュビアと申します いつも兄姉がお世話になっています」「おうそうかシャキーンレンジャーにはもうひとりいたんだな…セイその服の中でもぞもぞしてるのは?」「シャキーンレンジャー仲間の猫丸です」そう夕べのパジャマパーティーの時に「セイちゃんこの子に名前つけてあげなよ」「そうですね…じゃあ猫丸で」「君は今日からセイ・猫丸だー!」セイって…「猫丸ご挨拶して…ニャー」「おうこれはご丁寧に…帰り寄ってけよ新メンバーのお祝いだからな頑張って焼いとくぜ!」


「此の辺りに塀が出来るんですね」「ああ帝都からも人や資材が沢山来るらしいぞ」なぜ今まで塀を造ってなかったんだろうそれに「ジャスティスには衛兵も近衛隊もいませんよね」「ジャスティスは魔物の森を管理する為に出来た街だそうだ元々は冒険者達だけだったのが人が集まれば商売をする者も集まってくる衛兵の役割も冒険者ギルドで賄っている なんたって領主とギルド長が兼任なんだから」そうか冒険者が集まりギルドが出来そこに商人が集まりまた人が集まって街が出来たと…ギルドもこの塀の傍に造れば良いのでは…あとで父上に提案しよう それにしてもこの森は何処まで続いているのだろう「森が気になるか?」「ええそうですね…」でもそれは塀が出来てからですかね


※※※


あれから二年思えばいろいろとあった…


「こら!ドロボー!」串焼きを盗む鳥たちの退治…「ばかやろう~俺様を誰だと…ヒック流星の…ヒック」「ズッコーン!」酔っ払いの冒険者の退治…「セイ様出来ましたわ!」「せい出来た…ふふ」治療薬ポーションの販売「よーし今日の訓練はここまで」「ありがとうございました」新人冒険者の育成と日々シャキーンレンジャーは活躍した…とうとう完成した!立派な塀が…ギルド移転は流石に無理と支店と解体場の設置にとどまった 塀の外側には堀があり門からかけ橋を降ろさなければ渡れない 当然人も上がれるし監視小屋もある 猫丸も大きくなり僕より大きいのでは?「ワイルドキャットってどの位の強さなんですかね?」「ワイルドベアを倒して喰らっている目撃情報はあるがワイルドキャットと闘ったと言う冒険者はいないな…いたとしても死んでるんだろな」「…そうですか…」猫丸とじゃれ合ってるマリエ姉さんって…そうそう重大なことがあった猫丸にLIFE LINEが効かないのだ ドロボー鳥を退治したときに『LIFE LINE』「よし鳥たちを捕まえて」「ニャー!グルウウー」なぜ?僕になついているから?それならマリエ姉さんはどうなる?言い方は悪いが… 違いと言ったら僕の血を舐めたかどうかしか思いつかない…これは懸念すべき問題だ 僕が引っ掛かれたり噛みつかれた時点でLIFE LINEが効かない可能性がある 非常にまずい…考えてもどうしようもないので可能性がある事がわかったと言うことで今は良しとしよう


僕自身この二年体力のなさを反省し今では毎日塀の建設予定地全長10kmを往復で20km走っている…体育教師ゴン太の言う通りだったよ正義には体力も必要でした…名前は憶えてないが…その体力づくりで僕の世界が如何に小さいかをしった 商店街から南に5kmそこには巨大な渓谷と遠くに見える海 北に5km巨大な渓谷と壮大な山々が連なっていた 魔物の森につながっているのは商店街の辺りだったのだ 太陽も月も昼も夜もあるこの世界はやっぱり惑星なんだろう そう考えるとこの世界には沢山の国があるのだろう

この世界はまだ発展途上なのだろう 如何に世界が広かろうが僕に出来ることはジャスティスの平和を護る事それだけだ!


「リュビア様!王宮から連絡で弟君がお生まれになったそうです」「あらまあ」「リュビア王女おめでとうございます」「ありがとうございます」「王宮に戻られるんですよね?」「…なぜ?」「弟君がお生まれに…誕生祭とか」「誕生祭…?」世界が違えば文化も常識も違うんだね「私は嫁いた身そう容易く実家にはもどれませんわ!」…何言ってんだろこの王女は⁉「父上はお祝いに行かれるんですよね」「いかんよ…ジャスティスを離れる訳にもいかんからな」そうなんですね「手紙は書くけどな」…そうですか


まあ僕も帝都が何処にあるかも知らないしね そうそうリュビアはアリア姉さんと同い年だった魔法の素質があるようでアリア姉さんと一緒に難しそうな本を読んだり怪しい液体を煮込んでたり ふたり楽しそうにやっている


僕は塀の上から森を観ている…「ニャー」やっぱり調べておいた方がいいよねジャスティスの平和をまもるには「猫丸ついて来てくれるかい?」「ニャー」


※※※


「みんな僕と猫丸で森の調査に行ってこようと思う」「いよいよ冒険の始まりだねセイちゃん」「おう待ってたぜワクワクするな」「準備は出来てる」キラキラキラ…目をキラキラさせていますが…「話きいてました?」「シャキーンレンジャーの出動でしょ」「森に狩りに行っている冒険者の話では浅瀬は極めて平穏とは聞いていますが」「なに奴がいる可能性は低いんじゃないかと俺は思っているぞ」確かにあんな化け物が何体もいてもらっては困る「今では動物も魔物の領域で目にするようになったと聞いた」僕には動物と魔物の違いがいまいちわからないのだが…でかい位しか…奴以外は「大丈夫準備は万端…耳栓に遮音ローブこのローブは物理攻撃も魔法攻撃も防ぐ勿論猫丸用もある」凄いな!「それにダンジョンには いにしえの魔法があると書物に記されていた…ふふ」ダンジョンがあるとは決まってないけどね


準備をしてきたのは僕だけじゃなかった…そうだよね


「魔の森の調査にシャキーンレンジャー出動だー!」


※※※


で ジークさん達も当然行きますよねそりゃあ…王女を止めないのかい!


「どうせ止めても無駄だろついていくしかないよな」「仕方ないジークにもローブ売ってあげる」「おう悪いな」「5千万ゼニー」たけーな!「ドレシーはいローブ」ジークさんもドレシーさんもランクSSの英雄なんだよな…ドレシーさんはタダなのか!


「父上母上それでは行ってまいります」「みんな気を付けてね」「いざとなったらジークを餌にして逃げろ」おいおい「ハハ餌位には役に立ってみせるぜ」


「おーい!橋をおろせ!」「ガラガラガラ…ギ―――ッガシャン」


「さあシャキーンレンジャー正義の冒険に出動だー!」『シャキーン!(ポーズ!)』


【今日の正義】

ジークさんにローブを売ってあげた…5千万ゼニーで



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ