新しい仲間!…ちょっとまってまってぇぇぇ!!
いつかコメント返し回とかキャラ紹介回とかしたいなぁと思ってる作者です。
ギルドを出ると夕焼けがさしていた。地球と同じなんだなとか思いながらとある店に向かう。
10分ぐらい歩くと1つの店の前に着いた。二階建ての大きい店だ。
軽く100人ぐらい入っても問題なさそうなぐらいの。あと綺麗だ。
[衛生面には気を付けるのが普通でしょうね。病気とかになったら商売にならないでしょうし]
そう、来ていた店というのは奴隷商の店だ。
ギルドを早々に出てきたのも店が開いてる内にしちゃおうと思ったからである。
にしても随分と綺麗だね?
[奴隷、と言っても立派な商売ですからね。よくある悪質な闇商人とかならまた変わりますが基本的には先程言った通り衛生面にも気を付けます。あとこの店の場合は服屋も兼業してるからでしょうか]
ちなみに奴隷ってどういう人がなったりするの?
[借金を返せない人とかが基本ですかね。この国は特に奴隷にも気を使ってるようです]
ほほう、例えば?
[購入者とは契約が結ばれるのですが、奴隷に対して暴力や性的な行為を無理矢理しようとした場合奴隷も主人に対する攻撃が許されたり、逃亡を許可されたりしてます。また働いて買われた時と同じ額を主人に払えば奴隷から解放されたりもします]
つまりは強制的にその主人の家でアルバイトさせられる的な?
[わかりやすく言うとそんな感じですかね。ちなみに主人も奴隷に対して必要な部屋とかは提供します。奴隷でもこの国では人権あるようですね。そういう所もあの王が好まれる理由でしょう]
いいじゃん。ホワイトなのは好きだよ自分。
[それとマスター。奴隷はタダでも服を着せるならお金必要ですよ]
…お金持ってない。
[そんな事もあろうかとー]
まさかアルタさん!!
[はい。マスターの服のポッケに金貨を<創造>で作りました]
ありがとう!!ところで通貨の価値に関して聞いてなかったな。
教えてアルタもーん!
[しょうがないですねぇマスターは〜]
ノリ良いね?
[良くも悪くもマスターに影響されやすいですからね。マスターの別人格体ですし。まあ今回は合わせましたが]
そんなアルタさんも好きだよ?という事でドーン!!
小銅貨=100円
大銅貨=1000円
銀貨=1万円
金貨=10万円
白銀金貨=100万円
といった感じだとか。つまりはポッケの中には10万円…
[いえ5枚作っといたので実質50万円ですね]
アルタさんいつの間に!?
そんな会話を慣れてきた念話でしつつ中へと扉を開けながら入って行った。
中へ入るとそこには1人の男性が立っていた。大体30代ぐらいかな?
奥の方にはソファが2つとその間に挟むようにしてテーブルが1つ置いてあった。
「ようこそいらっしゃいました。リュウ様」
「…知ってた?」
「商人の情報収集力を侮ってはいけませんよ」
そう言いながら椅子に座るように促す。
…って事はこの人まさか…
「申し遅れました。私ダルミル奴隷店、店主のダルミルでございます。以後、お見知り置きを」
やっぱり店主だったのか。
「リュウだ。よろしく」
「貴女の事は耳に入っております。では確認の為に手紙を」
そう言われたので手紙を渡そうとする。だが受け取る前に「大丈夫です」と言われた。何故に?
「確認はその紋章で済みました。何せその紋章は偽造とかが一切出来ない特殊な物。つまりは本物かどうかは目視確認で済むようになってるのですよ」
「なーるほど?でも中身は見ないの?」
「奴隷1人をタダで、でしょう?」
「本当に情報の入手が早いのね」
「ありがとうございます」
そう言いながらダルミルさんは奥の扉を開けつつ、「こちらへ」と言ってくる。
言われるがままに入るとそこには…大量の檻で仕切られた部屋と奴隷がいた。
中は綺麗だ。窓はあるし、ベッドや机と椅子と住むだけなら十分だろう。
また奴隷には首輪が付けられてる。あれは…
[封印の首輪ですね。特殊な魔術が施されており装着されてる間は全てのスキルと魔法を封印します。ちなみにここの人達は事前の設定で緊急時には自動で外れるようになってるようです]
…との事。<鑑定>とか使ってみたいけどアルタが先に色々と言っちゃうからなぁ。別にいいんだけどさ…
奴隷に関しては色んな人がいた。屈強そうな男性だったり、綺麗な女性だったり。でもこれといった人が…
そう思ってた時、1人の少女が目に止まった。
空色の髪をしており、白い肌は傷1つ無い綺麗なものだった。
翠の瞳をした少女はこちらに気付いたのか顔をあげる。
そのまま、目があった。
その少女は尖った耳を赤くさせながらピコピコ忙しなく動いている。そして目を合わせたままじっ…とこちらを見ている。
よし、この娘にしよう。そう思いダルミルさんの方へと向くと…なんか驚いた顔をしてた。
「ダルミルさん、この娘にする」
「あっはい!少々お待ちを…」
「これで良い服着さしてあげて」
そう言いながら金貨を3枚渡す。そうするとダルミルさんは女性スタッフを呼びその少女を奥の方へと連れていった。
にしてもあの耳って…
[エルフですね。しかもあの子はエンシェントエルフというエルフの中でも最上位の種族です]
やっぱりエルフだったんだ。エンシェントエルフかぁ…
[それとマスター。報告しておくべき事が1つ]
ん?どったのアルタさん。
[あの子。どうやらマスターに惚れてます]
…ワッツ?
[更に言うと一目惚れです]
オーケーアルタ。理由を聞かせて?
[まずエルフが他人を恋人などにする際に求められる条件って何か知ってますか?]
知らないけど…
[簡潔にまとめると魔力の質や量。そして美、です]
…えーとつまり?
[マスターの場合魔力の量はまず無限ですし質は最高峰を超えた何かです。更には人智を超えた美を持ってます]
[つまりは一目惚れです。どストライクです。エルフからしたら一生を捧げたいまで余裕でありますね]
…だからあんなに耳をピコピコしてたと?
[あれはエルフの求愛行動ですね。まだ小さい場合無意識のうちにする事もあります]
そっかぁ…
[まあそんなわけなので、色々と頑張ってください]
色々って何さ!?
[色々です]
そんな会話をアルタとしてると先程エルフっ娘を連れていったスタッフが一緒に連れて戻ってきた。
…メイド服を着せて
[メイドですね]
「では契約を。首輪は既に付けてますのでリュウ様の血を染み込ませてください」
血をかぁ…そっかぁ…
[奴隷との契約には奴隷の首輪という魔道具に血を染み込ませることで成り立ちます。ポケットにナイフを作って入れておいたので使用してください]
準備いいね。とりあえず取り出して…
そしてそのまま右手の親指の表面をナイフで軽く斬る。痛くは無かった。
斬った所から血が滲んできたのでそれをメイド服を着せられたエルフっ娘の首輪に染み込ませる。
「では契約の儀として名前を。それで完了します」
「リュウだ」
「…ティア」
そう鈴のような、小さな声で彼女は言った。
それと同時に自分の右手の甲に赤い鎖のような紋章が浮き出て、そして消えた。
ティアにも同じような物が出て消える。
これが契約の完了なのか…
「これで終了です。では破棄をする場合はまた…」
と説明をしてるがティアがめっちゃこっちを見てくるせいで集中出来ない…
結局あまり話を聞かずにティアと一緒にそのまま店を出る。
外はすっかり夜だ。それでもまだ賑やかなのは国だからか。
後方ではダルミルがまたどうぞと言っている。洋服関連でお世話になるかもしれない。
「…主様」
「ん?どうかしたの?」
「…よろしく…ね」
そう微笑みながら言ってくる。鼻血が出そうになったのは内緒だ。
あれから宿をアルタ頼りで探すと一部屋丁度空いている所が見つかった。ランクが1番上の部屋しか空いてなかったが余りの金貨2枚を渡すとお釣りとして金貨1枚はそのまま。銀貨8枚戻ってきた。1人1泊1万か…
部屋の内容としてはふかふかのベッドだったり広かったり。あとお風呂もあった。やったね!
それとお風呂にはティアと一緒に入った。
…自分だって身体は女性でも心は一応男なんですよ。
身体を洗いっこしてる時にティアが俺の胸と自分のを見て若干涙目でぺたぺた触ってたりしてた。こっこれからだから…!!
という事で時刻は夜10時ぐらいかな?時計は無いんだけど時の流れは地球と同じなんだとか。楽で良いね。
ティアに関しては既にうとうとしてたから寝かした。
勿論ダルミルの所のスタッフからパジャマも貰ってたのでそれを着せてね?普通のワンピースだよ。うん。
「やぁ…」とか言いながら必死に起きようとしてたけどベッドに寝かせたらそのまま寝たよ。くっくっくっふかふかベッドには抗えまい…
部屋にあった椅子に座りながら少し考え事をしてるとアルタが話しかけてくる。
[何か作るおつもりですか?]
…お見通しですかい。新しい武器作ろうかなって。
[エクスカリバーだけでも十分だとは思いますが…]
色々と作りたい。どうせ<創造>あるならやってみたいんだ…!
[好奇心ですか。それもよろしいかと]
そんなこんなでイメージを始める。イメージとしてはエクスカリバーの能力の反対で防御系かな…となると…
そんな事を考えつつ<創造>を発動させると、青い光が自分の手を包み、それが収まると手の中には一振の刀があった。
柄は青で鞘も青。抜刀すると美しい刀身が姿を見せた。
よし。という事で<鑑定>!!
<神聖刀デュランダル>
神話に登場する聖剣デュランダルを超越女神が創造した事により神器と化した。
刀なのはエクスカリバーと同じくイメージしやすかった為。
<能力>
<自動反撃> <刀術【神】> <自動修復>
<神器解放>
【守護せし不滅の刃】
地面に突き刺し魔力を込める事で発動
任意の範囲にあらゆる攻撃を通さぬ結界を展開する
<追記>
あの聖剣は、全てを守る為に産まれたという。
……相変わらずのチートスペックだね。もう突っ込まないからね。
[マスター。1ついいですか?]
アルタどうした?
[権限の使用をして欲しいのです。そのエクスカリバーとデュランダルに]
ん?分かったやってみるよ。
そのまま言われた通りに権限の使用を念じると、頭の中に直接あの声が響いた。
[権限<超越>の使用を承諾。エクスカリバー、デュランダルへ使用します]
そう聞こえると同時に腰にさしてたエクスカリバーと机の上に置いていたデュランダルが光り出す。
なんか色んな意味で嫌な予感がするぞぉ!!?
[…完了。エクスカリバー、デュランダルのステータスを更新しました]
そう言われると同時に光も収まった。外見の変化は特になさげだけど…
……<鑑定>!!
<勝利の神聖刀 姉妹刀エクスカリバー>
超越女神の手によって姉妹刀になった神聖刀。
所有者を絶対なる勝利へと導く。
<能力>
<自動再生> <刀術【神】> <二刀流【神】>
<自動修復> <人化>
<エクストラスキル>
【絶対勝利の方程式】
<不滅の神聖刀 姉妹刀デュランダル>
超越女神の手によって姉妹刀になった神聖刀。
所有者を守り抜き無傷の勝利へと導く。
<能力>
<自動反撃> <刀術【神】> <二刀流【神】>
<自動修復> <人化>
<エクストラスキル>
【絶対勝利の方程式】
【絶対勝利の方程式】
<勝利の神聖刀 姉妹刀エクスカリバー>
<不滅の神聖刀 姉妹刀デュランダル>
を装備時に発動可能。
装備者を絶対なる勝利へと導く。
…アルタさーん?
[凄いですね。ここまで強化されました]
いやいやいやエグい所じゃないでしょお!?
何このスキル!!
[そのままの意味ですね。使用したら最後。そのまま勝利へと導きます]
…寝る。
[おやすみなさいませ]
なんやかんや濃い初日だったなと思いつつベッドに飛び込んでそのまま寝た。あと服装は寝巻きにしといたよ。
あとエクスカリバーとデュランダルに関してはベッドの隣に立てといた。おやすみー…
「ん…んん…?」
あれから少ししてからだろうか。ふかふかのベッドで寝てたんだけども…なんか重い。
なんだろうと重い瞼を開けてみると…
「…ティア…?」
「主様…主様ぁ…」
と言いながら赤い顔で俺の身体の上に跨りつつ荒い息をしてるティアがいた。寝巻きがはだけてる。汗もかいているのかなんか艶かしい…
………アルタァァァァァァァ!!説明プリィィィィィィズ!!!!
[…マスター、魔力酔いって知ってますか?]
…何それ
[魔力を過剰に当てられるとなる状態の事なんですが…]
待って。なんか嫌な予感してきた。
[マスター寝る前に権限使いましたよね]
…使ったね。
[あれって魔力使うんですけど、マスターの制御がまだ甘いせいか使用すると多大な魔力を周りにも放出するんですよ。まあマスターの場合魔力は無限なので枯渇の心配は無いのですが]
はぁ…
[それのせいでティアが魔力酔いしました]
…魔力酔いの内容は?
[発情します。ええそりゃもう]
助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
というかそれで魔力酔いするならミラはなんでならなかったの!?何回かしたよね!?
[自動使用の場合は問題無いんですけどね。そもそも魔力酔い自体が普通なら有り得ません]
あっそうなんだ…ってそうじゃないそうじゃない!!
[そもそも魔力酔いによる発情は魔力の許容量を超えたものを発散する為の行為ですからね]
あ…アルタさん…?
[頑張ってください]
Oh……
「主様ぁ…もう…我慢が…」
「えっあのそのっ」
にゅああああああああああああああ!!!!!!
チュンチュン……
…朝だね
[そうですね]
…ねぇアルタ。俺とティアが服を着ずに一緒のベッドで寝てるのはなんでかな?
[お楽しみ、でしたね]
……転生初日にこんな事になるとは思わなかったんですけど
[これが俗に言う朝チュン、というやつですね]
自分の記憶を消し飛ばしたい…
[まだ知らない事ばかりなのに…とか思ってましたもんね]
アルタ…自分の記憶とか消せない…?
[私が全力で妨害しますけどよろしいですか?]
うわぁぁぁぁぁぁぁん!!
そんな心の叫びをしてる間…
「むにゃ…主様ぁ…」
ティアは幸せそうな顔をしながら寝ていた。
最後のシーン?
勢いで書いたらあぁなった(キリッ
↑
反省も後悔もしてない顔
アルタ「計画通り」