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チートの片鱗…そんな能力あったの?

毎日投稿を頑張りたいそんな日々

(ゲームをしつつ)

それから少しして、まあミラが泣き止むまでだけど待ってたら泣き止んだのかこちらに振り向いた。ちなみに目の辺りが赤くなってる。


「あの…ありがとうございます…!」


「私からも感謝を。ありがとうございます」


そうミラとラクーシャと言われてた騎士から頭を下げられる。

自分がただ魔法を試したかっただけとか言えないなぁ…!!


「別に感謝される事でも無いよ。それに…瀕死の重傷(・・・・・)だったから間に合っただけだし」


そう言うとミラが驚いたような、真実を話さないのかと言いたげな顔をしてる。

だって言ったら面倒そうだし…うん…


[事実面倒事にはなりますね。蘇生魔法なんておとぎ話のような魔法が完成してる、等と知られたら色々と巻き込まれる未来が見えます]


アルタが言うと比喩表現とかそういうのじゃなさそうだから怖いなー


[何でも知ってますから。マスターの好みとかそういうのも全部]


よし言わないでね?自分が嫌だから。


[しょうがないですね]


しょうがないって何!?


[冗談です。マスターのそっち方面の好みなども言うつもりありませんので]


どういう方面なのかなぁ!?


[はて、どういう方面でしょうか]


こいつゥ…まあいいや。


[感謝します。ちなみにミラとラクーシャの関係性をお教えしましょうか?]


あー気になってたのよね。教えてアルタさん!


[どうやらミラが物心ついた頃、大体4歳頃ですね。その時から護衛を担当してたようです。またよく話してたりもしてたらしく、彼女からすれば義理の兄といっても過言では無かったのでしょう]


なーるほどー。だからあんなに泣いてたんだ。


[イエス。ところでマスターに報告があります]


ん?どったの?



[後方から複数の火属性魔法による攻撃を確認。2秒後に被弾します。回避は可能ですがその場合ミラとラクーシャ含めた騎士たちに被弾します]


はぁっ!?何故に!?


[どうやらメイジ系統の魔物が魔法による隠蔽、そして近づいてきたようです。また数が多いです。魔物の数は約300程です]


何故ェ!?というか数多くない!?街とかに行ったら普通に壊滅する量じゃないの!?


[魔物達のレベルも地味に高いですね。そこら辺の街の冒険者達のレベルでは普通に壊滅します]


というか魔法どうする?普通に被弾するのは嫌なんだけど。


[マスターのステータス的には問題ないですね。雨にうたれるよりも軽い物だと思ってもらえれば]


…衣服へのダメージは?


[まず破壊不可能なのでダメージ一切無いですね]


じゃああれやりたい。全部被弾したのに一切ダメージ無い奴。

火属性なら周り燃えるよね?少し間を置いてから炎晴らす的な。


[よくある圧倒的な力の差を見せつける奴ですか。良いと思います。後ろの騎士達に見せつけるという意味も含めて効果的です]


そういえば魔物のレベル高いって言ってたけどステータスってどれぐらい?


[平均的な冒険者のステータスと一緒に表示します。大体冒険者のステータスはCランク辺りです]


あっやっぱりランクあるんだ。


[イエス。ランクはFランクからSSSランクまであります。SSSランクは現在この世界には数人しかいませんね。]


SSSランクってどれぐらいの強さなんだろうか…


[SSSランクのパーティを組めば龍王を退けることぐらいは出来ますね。人間をやめてると言えばよろしいでしょうか。まあマスター程ではありませんが]


はえーそうなんだ。とりあえずステータス見して欲しいな。


[了解です。表示致します]



<平均的な冒険者のステータス>

レベル:30〜40


魔力:300〜500


攻撃力:200〜800


防御力:200〜800


俊敏力:50〜150


魔攻撃:100〜700


魔防御:100〜500



予想より高めだった。


[まあ一般人よりは高いですね。といっても大体の平均がそれぐらいです]


では次、今目の前に迫ってる魔物達のステータス〜

はいドン!!!



レベル:40〜50


魔力:100〜1900


攻撃力:100〜2000


防御力:100〜2000


俊敏力:50〜200


魔攻撃:100〜2000


魔防御:100〜2000



えっ高くない…?


[平均的な冒険者達のステータスよりは高いですね。街とかに行ってたら普通に壊滅します]


うーわ改めて聞かされると怖いな…


[でも運が良かったですね]


何故に?


[マスターがいるじゃないですか。この程度の雑魚に遅れをとるようなマスターでは無いはずですが]


言ってくれるじゃん?まあやってみたい事もあったし倒すよ。


[神器解放ですか]


そうそう。あれ秘奥義的な奴でしょ?機会があればやってみたかったのよね。


[普通に放ったら周りへの被害が凄まじい事になりますからね。マスターの場合特に酷い事になります]


その未来が簡単に予想出来るから洒落にならねぇ…!!


[ご安心を。私がそこら辺は制御致します。マスターのやりたいように放ってください]


アルタ任せた。ちなみにここまでの会話時間約0.0001秒ほど。やっぱり人間辞めてるわ。


[さて、見せてあげましょうかマスター]


ん?何を見せるの?


[決まってるじゃないですか]






[その圧倒的な力の差(チート)をですよ]









<SIDE ラクーシャ>


私の名前はラクーシャ。ハインベルグ王国の王女様であるミラ様の護衛です。


今回旅行の帰りに盗賊に襲われ、手練なのか次々と仲間が倒れていく中、必死に姫様だけでも逃がそうと戦い…そして意識を失った。


心臓辺りを刺されただろうか。本来ならそのまま死ぬ筈だったのだが…何故か目を覚ました。


周りは血塗れで倒れてる仲間がいたのだが、皆も何故か傷が塞がっていた。


目を覚ますと同時に姫様が私に抱きつく。どうやら心配させたらしい…護衛失格と言われても仕方ないですね…


そして姫様の10歩程離れた所にいた女性を見て、ほんの一瞬呼吸を忘れた。


異常なまでの美しさだったから。言葉にする事自体が罪だと言わんばかりに、作り物のような美しさを持った女性はこちらに気づくとここまでの状況を話してくれた。


彼女の名前はリュウ殿と言うらしい。様付けに関してはムズムズするからしなくていいと言われ、殿を付けている。

どうやら森の中を逃げてた姫様と偶然会ったらしく、助けたのだと言う。

また姫様からのお願いで我々の治療もしてくれたのだとか。


彼女曰く瀕死の重傷と言ってたが…それを同時に、しかも傷一つ無い状態まで癒す魔法などあまり聞いた事が無かった。


そんな事を考えつつ、リュウ殿に対し頭を下げ礼を言う。

彼女は感謝される事でも無いと言うが…彼女程の魔法使いなら回復役として何処に行っても問題ないぐらいまでの程だった。


…しかし何か嫌な予感がする。胸がざわつくような…



「ラクーシャ?どうかしましたか?」


「姫様…いえ、何か嫌な予感がしまして…」


そう姫様に言った瞬間だった。




リュウ殿の後ろから大量の火の槍が振ってきたのは。


「ッ!?リュウ殿避け――――――」



そう叫んだが、遅かった。



百を超える火の槍は全て、反応しきれてなかったリュウ殿に命中した。


爆破、そして火が上がる。リュウ殿が見えないまでに高く、そして燃えていた。


しかも、それだけでは終わらなかった。前方…リュウ殿の後方から大量の魔物が現れたのだった。



「隠蔽魔法!?」


「全員構えろ!!姫様を護るんだ!!」



即座に切り替える。全員腰に着けている剣を抜き構える…だが数の差が圧倒的だった。


「っ!隊長!!」


「なんだ!!」


「奴らステータスが全体的に高めです!!我々だけで倒しきれません!!」


そう<鑑定>持ちの騎士が言ってくる。

基本的にステータスはあくまでも強さを数値上に表したものであり、それだけでは強さが決まる訳では無い。技術や戦略によってステータスが己より高い者に勝利する事もある。


彼が言った言葉通りなら、あくまで高めであり我々がステータス的には勝っている。だが…この数の場合では話が変わってくる。



どうすればいい?どうすればこの状況を打破できる!?


そう、考えてた時だった。


「ラクーシャ…あ…あれ…」


「姫様!?お下がりを…ッ!?」


姫様が指さした方向を見る。そこには炎が上がっていた。




―――――――その中に2つの人影が見えた




その影は誰なのか。それは分かりきった事だ。だが、ありえない。


彼女は先程、確かに魔法による攻撃の雨を受けた。


直撃だ。いくら魔法防御が高くても直撃で百を超える量を受けたら通常はタダでは済まない。


なのに…なのに…!!



「全く、この程度でマスターを傷付けれるとおもってるのでしょうか?」


「さあ?いくらなんでも死亡確認しないのは慢心が過ぎると思うけど」


「それすらするような脳は魔物にはありませんからね。例外は当然居ますが」


「辛辣だなぁアルタは。にしてもそんな姿って出来たっけ?」


「後でお教えしますよ」


そんな場違いな会話が響く。

それと同時に彼女を包んでいた炎が散った。



――――――そこには無傷の2人の女性が立っていた。



いや、片方は少女と言えるぐらいの幼さだ。

大体、姫様と同じぐらいだろうか。

手には分厚い本を持っている。

白い長髪と青いリボンが風で揺れている。


そんな姿とは裏腹に、圧倒的な力を感じさせた。





だがそれ以上に、隣にいるリュウ殿からの殺意が強かった。




絶対に勝てない。そう身体に、心に、魂に刷り込まれるような。

絶望で相手を飲み込んでいく。


(なん…だ…これは…)


リュウ殿が抜刀の構えをとる。

それと同時に金色(こんじき)の光が彼女を包む。


そして抜刀すると、一切の穢れが無い刀身が見えた。

そして彼女が包まれてた金色の光が、その刀身を包み込むと同時に眩いばかりの光を発する。


魔物達も、あれは危険だと思ったのだろう。

故に、彼女へと斬りかかろうとする。


だがそれは失敗に終わった。


隣にいる少女が本を開くと同時に多数の魔法陣が展開された。

それは即座に剣の形となり、斬りかかろうとしていた魔物達を斬り裂く。


「マスターの邪魔をさせるとでも?制御は致します。どうぞ全力で…」


「ありがと、アルタ」


彼女がその刃を構える。


明確な殺意を持って――――――振り降ろした。




「<約束されし勝利の刀(エクスカリバ)>ァァァァァァ!!!!」




その放たれた光の放流は300もの魔物全てを飲み込み…




光が晴れたその場には、何も残ってなかった。






<SIDE リュウ>



「おーおー…全部吹き飛んだね…」


「流石です。マスター」


「ところであれって威力どうなの?だいぶヤバいように感じたんだけど」


「マスターの魔力を考えるとあれでも殆ど力を出してませんね。私が制御して出力を下げたので更に低い状態で放ちました」


「…それであれ?」


「あれ、でございます」


そっかぁー…ところでさ、気になった事がある。


「アルタその姿何?さっきも聞いたけどさ」


「マスターの能力の一部に姿を変えれる物がありますからそれを使用しました。どうですか?」


「はっきり言って可愛い」


白い長髪と金色の瞳。そして青いリボンをしており、服も青のワンピースだ。更にはその身長には似合わない大きな本を持ってる。

身長は140…?それぐらいなのだろうか?


「大体それぐらいかと。というか能力はご存知ではありませんでしたか?」


「把握してなかったなー…今度また教えて」


「イエス、マイマスター。ところでですが…」


「ん?どったの?」


「ミラを含めた全員が放心しています。早めに対処した方がいいかと」


「あっ……」


「忘れてました?」


「ぶっちゃけ初めての神器解放で興奮してました」


「ふふっまあそれも良いかと」


そう言いながらアルタはその少女の姿で微笑む。

これは…うん。可愛いわ…


「ありがとうございます」


「心読まないで?」


そんな話をしながら未だに放心してるミラ達の方へと歩き始めた。

アルタの姿に関してはペルソナ5ロイヤルのラヴェンツァというキャラクターを参考にしました。

可愛いから仕方な(殴


そして少しはっちゃけたアルタさんでした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 今日の投稿お疲れ様です! 今日もにまにましながら読んでました(笑) 全話3周はさせてもらってますよ~ アルタのキャラ…いいですね~ これからも楽しみにさせていただきます!
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