何かおかしい森…出たぁぁぁ!!
今回も短め…次回は多分長くなるかも。
それと久々にバイオ4をしたくなった作者です。
森の中は静かだった。なにか魔物が出るわけでもなく、ただ風が木々を駆け抜ける音だけが響いていた。
「…静か過ぎる。もうかれこれ30分近くは歩いてるのに何も出てこないって…」
「ここまで出ないものなのか?」
「それは無いわ…少なくとも動物の1匹や2匹見かけてもいいのにそれすら無いとなると本当に何か起きてる事になるわ…」
事実何か起きてるもんね。何かは…何かなのかは知らないけどね。
「…主様…奥の方に何か…大きいのいる…」
「大きい?それって何か分からないかしら?」
「…主様」
「教えてくれると嬉しいかな」
「…うん」
「なんでよ!!」
そんな会話をしてるがクレアに聞かれた時のティアは少し不満気味だった。自分が聞いたら笑顔になったけど…
[マスター至高主義らしいです]
そうなのか…程々にしといてねって言っとこ。
そういえばなんで分かったのかな。まだ神眼とか使ってないから見えないんだけど…いや正確には見ようと思えば無しでも見えるけど見てないだけである。
[エルフは森の中限定で周囲の魔力を見る能力が大幅に強化されます。エンシェントエルフである彼女は特にその補正が大きいです。それを利用する事によりオーラを見るという形で索敵を行う事が可能です]
そうなのか。いかにもエルフって感じの特殊能力だな…
「えっと…大きい龍…みたいな…」
「龍…竜じゃなくて?」
「うん…大きい龍…」
「龍って…逃げた方がいいでしょそれ…まだ気付かれてないなら戻って報告するわよ」
そう言いながら帰ろうとする…が、そこで立ち止まった。
「…あんた達って道覚えてる?」
「覚えてないけど」
嘘である。正確にはアルタが全部知ってる。
「しまったわ…あーもうどうしよう…」
「どうしたんだ?」
「この森が帰らずの森って言われてるのはもう1つ理由があるのよ…」
「初心者が戻ってこない理由とは別の理由…ってまさか」
「そう。この森は異常なまでに迷いやすいのよ。まるで誰かが操って森を変えてるみたいに」
別名迷いの森ってところか…でアルタさーん原因は?
[奥の方に強い魔物が多い関係上魔力が多く漂う事にも繋がります。その影響で長く居続けると魔力により方向感覚を狂わされて帰れない人も多いらしいです。一定以上の魔力を保有していれば無効化も一応可能です]
一応なのか…
[普通の人なら無理な保有量ですから。勇者や賢者等のクラスであれば可能であるぐらいです。もしくは加護を保有していれば可能かもしれません]
それってこの森に入ったらほぼ帰ってこれない事じゃ…
[あくまでも奥の方まで行った場合です。手前側はそこまで無いので普通に帰ってこれます]
そうなんだ。ちなみにアルタがナビした場合は…
[何処であろうと問題無いですね。余程の事が無い限りは問題無いです]
お強い…
「とりあえず進みましょう。ここでじっとしててもどうにもならないわ…」
「転移魔法は?」
「使えたら苦労しないわよ…そもそも使えたところで3人も飛ばせる魔力が無いわよ…」
「さっさと進むわよ。じゃないと夜になっちゃうし…何が起こってるか分からない以上早く戻らなきゃ」
歩きだそうとした瞬間だった。咄嗟に右手で飛んできた何かを掴む。それは木の槍だった。
「槍!?リュウ大丈夫!?」
「問題無いけど…何か来てる」
視線の先にいたのは豚のような魔物…今回の依頼の対象であるオークだ。その数、約25体。また奥には大きい個体もいた。
「あれ…オークキング!?」
「オークキングというと…あぁ、あれ群れなのか」
「だからなんで冷静なのよ!!オークキングって言ったらランク指定Sランクの魔物よ!?」
「通常個体よりも強いのか!」
「なにそんなワクワクしたような声で言ってるのよ!?」
そう横で言っているが構わず右手を前に突き出す形でマジックリストを開く。ステータスを表示するものと似ている透明な板だ。
そのリストを高速で回転させる。どれにするか…
派手で高火力…って言ったら火属性だよな!!だとしたらこれだな。
そして火属性魔法の最高位魔法を選択する。そうするとオーク達を中心として巨大な赤い魔法陣が展開される。
『!!?』
オーク達が突然現れた魔法陣に驚くも既に遅い。
魔力が吸われる感覚があるが問題など一切無い。隣のクレアが驚いた顔をしてるがびっくり成功だな!!
「貴女なんの魔法を…というか魔法使えたの!?」
「使えないとは一言も言ってない!!」
そう言いながら口角が上がるのが分かる。あぁ、楽しいんだ。
自分の知らない魔法。本来なら起こりえない現象。元の地球なら有り得ない事がとても楽しいんだと。
「魔法ってのはこうでなくっちゃなぁ!!」
そう言いながら魔力を解放する。空が赤く染まり、雲が円を作る。その円の中で魔力と熱が塊となり球体となり…それが地面にいるオーク達へと一直線に放たれる。
着弾と同時に――――――――それは爆ぜた。
同時に、轟音が鳴り響く。
「なっ!?」
クレアが驚いた声を出し、少ししてから土埃が襲うがそれをはらう。そして着弾した場所には焼け焦げ死んだオーク達の死体があった。
当然オークキングも死んでいる。
「今の魔法って…火属性の最高位魔法…」
「エンシェントノヴァ。古の星ね…カッコイイじゃん」
そんな事を呟くと突然クレアから肩を掴まれた。どうしたし。
「貴女どういう事よ!?最高位魔法を!!しかも無詠唱って!!」
「おおう。待って。揺らさないで落ち着いて」
そういうと少し落ち着いたのか肩で息をしながらも手を離してくれた。興奮してるのか顔が赤い。
「だって貴女…最高位魔法を無詠唱って魔術師からしたら1つの大きい目標よ?それが使えるってだけで英雄みたいなものなのよ?」
「そう言われてもな…」
「そうなのよ!!」
そう言われてもどっちかと言うと凄いのはこの身体だしな…
その時、音がした。
ドシン、ドシンと歩いている大きな音。それと同時に一気に圧がかかる。隣のクレアは顔面蒼白を通り越して真っ白だ。普通の人ならこうなるんだろうなぁ。何も感じないとか流石女神の身体である。
ティアはティアで何にも感じてなかった。加護ってすげー!
音がする方を向くと、そこには黒い鱗に包まれた巨大な龍がいた。パッと見4mぐらいはあるか…
「あ…あれって…」
「…龍だな。ティア見えてた龍ってあれか?」
そう聞くとコクリと頷いた。というかあれって…
とりあえず<鑑定>!!
<ドレイク・マギア>
レベル:測定不能
魔力:測定不能
攻撃力:測定不能
防御力:測定不能
俊敏力:測定不能
魔攻撃:測定不能
魔防御:測定不能
運:91
<スキル>
<龍王の覇気> <森羅万象>
<魔法>
<火属性魔法> <獄炎魔法>
<奥義>
【龍の息吹】
<称号>
龍王
運だけ低っ!?というか龍王じゃねえか!?そして名前カッコイイな!?
…そういえば龍王ってSSSランクがパーティー組んでやっと撃退出来るぐらいって言ってなかった?
[言いました。一応撃退は可能ですがそれでも壊滅は免れないぐらいの強さは誇りますね]
測定不能って…うーんと一応聞くけど。
「測定不能はERRORより下です。数字に出来ないぐらいの高さという結果が測定不能。結果を出す事すら出来ないのがERRORと考えてもらえれば」
…無限ってどういう判定になるの?
「無限は無限です。それ以上もそれ以下もありません」
そっかぁ。
『先程の爆破は…貴様か?』
………………喋ったァァァァァァァァァァ!?
[一部の例外は喋ったりもするって言いませんでしたっけ?]
こういう事は叫ぶお約束なんだよ。
<プチ情報>
【リュウ】のキャラクターコンセプトは【全てを超える真のチートキャラ】を目指して作成した。
[エンシェントノヴァの威力ですが抑えときました。じゃないとマスターの威力では塵も残さないので]
Byアルタ




