依頼を受ける!!…元気な子だなぁ
昼寝をしたら夜だった…何を言ってるか((ry
模擬戦が終わってから少し休憩してたけど、結局戦闘はあまり出来なかったなぁと言う事をアルタに言うとエクリとデュランから…
「ご主人そんなの積む必要あるか?」
「…これ以上強くなってどうするんですか」
と言われた。解せぬ。
それから元の世界に戻ったら時間は朝のままだった。アルタ曰く異世界にいる間は時間が進まないんだとか。
魔力を殆ど使い切ったエクリとデュランは元の武器に戻ったり…<人化>って魔力消費それなりにいるんだなぁ…あとはご飯を食べたり。
メニューはクリームシチューだった。朝シチューかぁ。
美味しかったからいいんだけど前の身体だったら辛かったのになぁ…今度朝カレーでも試してみようか。
しかしクリームシチューにしては若干違うような…
[過去に転移でやってきた人が伝えたのですが、その時は調味料が足りずに完全再現は断念したようです]
そうなのか。でもだいぶ再現されてるのね。
それからする事もなかったのでティアを連れて冒険者ギルドへと向かった。時刻は大体9時ぐらい?
[それより少し前、大体8時辺りから依頼を受けに来る人が多いですね。お酒を飲む人も多いですが]
お酒は20歳から!でも異世界って大体当てはまらない気が…
[この世界では15歳から認められてますね]
流石異世界。お酒の制限とかも緩い。
ティアは何故かルンルンだ。いや他人には見せてないけどそんな感じの気配を漂わせてる。機嫌いいね?
冒険者ギルドの扉を開けて中へと入り、依頼を見に行く。
ギルド内に入るとこちらを一瞬見るとそのまま酒を飲み続ける者。依頼を見る者。または青ざめる者もいたね。
[昨日の奴が効いているのでしょう。下手に手を出せばやられると]
綺麗な薔薇には棘があるって事ですねぇ…心は男だけど。
そう思いながら依頼を見ていたんだけどこれといったのが無いんだよね…Bランクの依頼って討伐系はあってもオーク複数とか…
「ちょっと…ちょっとー?」
ギルマスに言って上の依頼を受けるかな…ありだな。
「ねぇ!聞いてるの!!」
そうと決まれば行動するのみだな。では早速…
「ねぇってば!!」
と、そこまで言われた所で肩を掴まれかけたので逆に手を掴み返し、その話しかけてた人を見る。
「…何か?」
「何か?じゃないよ!!さっきから話しかけてたのに!!」
そう言ってきた子は赤髪の杖を持った娘だ。身長は自分より小さい…というよりエクリとデュランの2人よりもちょっと高いぐらいかな?
髪と同じ赤い目が自分を見ている。
「はぁ…それで何か用があるんだよね?」
「そうよ!!だけど反応してくれなかったから…その…」
えっ何泣きそうになってるの。あれか!?すぐに反応しなかったからか!?うんそう言ってるもんねそれしかないよね!?
「あー…君名前は?」
「…!クレア!!クレア・フィールドよ!」
「リュウ。それで要件は?」
ちなみに名前を聞いた時にパァァァァって効果音が聞こえてくるレベルで笑顔になりました。大丈夫かな…主に人付き合い的な意味で。
「パーティーを組んで欲しいの!!」
「パーティー…何故に?」
「この依頼を受けたいんだけどパーティー組まないと受けちゃダメって…」
そう言って見せてきた依頼は…Bランクの物だ。内容はオークの複数討伐になっている。ただしパーティーを組んだ上で受注してくださいとも書いてある。複数討伐は危険が伴いやすいからという理由らしい。
「ふーん…というか何故に自分を?他にも人はいるだろうに」
ちなみに今はフード付きコートを着てフードは被っている状態だ。顔はあまり見えない。しかも隣には奴隷の首輪を付けているティアがいる。ぶっちゃけ怪しさ満点だと思う。
「なんでって…うーん…」
と少し悩んだ後。
「勘かな!」
と笑顔で言ってきた。大丈夫なのだろうか…
――――――――――――――――――――――――
場所は変わり平原。
国からしばらく離れた場所に来ていた。
「いやーありがとうね!組んでくれて!」
「暇だったから組んだだけだよ…する事も無かったし」
事実する事は無かった。暇でもあったし。
ただティアが少し不満そうな顔でいる。2人きりじゃないからだろうか…
「ティアーまた今度一緒にね?」
「…うん…」
「にしてもなんでメイド服を着た子がギルドにいるんだろうかって思ったら奴隷だったのね…奴隷から解放されたら何かしたいーとかあるの?」
「主様の…メイド…!!」
「…貴女愛されてるのね」
「いいでしょ」
「ちょっとだけ。にしても外でもフード取らないのはなんで?」
「面倒だから。それ以外には特に無いかな」
「ふーん…じゃあ」
「取らないからね?」
「なんでよぉ!」
「何でも」
そんな他愛のない話をしてた。時々魔物は出てくるが初めて見るものばかりなので色々と楽しいものだ。
「そういえば帰らずの森はまだかしら…遠いわ…」
「まだ距離はあるから歩くしかないでしょ。ほらゴブリン来たよ」
「貴女も少しは戦いなさいよぉ!!【フレイムバレット】!!」
そう言いながらも魔法を唱える。火属性魔法の初級魔法の1つの【フレイムバレット】だ。放たれた火の弾丸は一直線にゴブリンを貫き燃えた。
自分?殆ど戦ってない。だってうん…見たいんだもん…
「はぁー…にしても遠いのは辛いわ…リュウ〜何か楽に行ける方法無い〜?」
「あったら使ってる。ほらほら歩け歩け」
「うへぇ〜…リュウって無駄に体力多いよね…」
「歩き慣れてるからね」
嘘である。というか転移魔法は普通に使えるし身体のスペック的に疲れる事なんてまず有り得ないのである。
「お…クレア〜あそこ」
「なによ〜…」
「オーガ来てる」
「はぁっ!?逃げるわよ!!」
「ん?何故に?」
「オーガって言ったらAランク指定の魔物よ!?Bランクの私達がかなう相手じゃないわ!!」
ここで軽くランク差の説明をしておこう。
ランクは昨日アルタが言ったようにFからSSSまであるのだが魔物にも同じようにランクがある。
そしてランクの差というのは1つであっても高い壁となる。Aランクの魔物をBランクの冒険者が倒そうとしたら最低でも5人はいるぐらいには実力が離れているのだ。
ちなみにオーガの見た目だが体長3mはある鬼である。手にはでかい棍棒を持ってる。
そのためクレアは即座に判断し逃げようとしたのだが…
「いやもう目の前まで来てるけど」
「貴女なんでそこまで冷静なのよぉ!!!」
そう言われてもなぁ…そう思いながらオーガの方へと歩いていく。
「ちょっと何してるのよ!?早く…」
「…大丈夫…だよ…」
「何が!?貴女の主人が死んじゃうわよ!?」
そんな会話が後ろから聞こえる。元気そうだなぁ。
「とにかく少しでも気をそらさ…」
「せいはッ!!」
ドコォォォォォン!
そうでかい音をたてながら地面にひれ伏したオーガ。既に息絶えたのかピクリとも動かない。何をしたって?ただ蹴っただけ…
「…は?」
「お?クレアどうしたんだ?」
「いや…だって…貴女Bランクよね…?」
「Bランクだが」
「…なにをしたの?」
「蹴っただけだが…」
「…貴女って昨日のあの騒ぎの人物だったりするの?」
「あの馬鹿が襲ってきたやつか?」
「…はー…なんというか規格外ってこういう事を言うのね…」
「ところでクレア」
「なによ…もう驚かないわよ…」
「後ろからオーガもう1匹来てるけど」
「早く言いなさいよぉぉぉぉ!?」
そう言いながら後ろに振り返り杖を構える。まあ対応をする以前に…
「主様…終わった…」
とティアが言うと同時にオーガの首は落ちていた。見事なまでの斬れ味である。それを扱うティアもすごい。
「…はぁっ!?」
「どうした?クレア。そんな声出して」
「どうしたもこうしたもないわよっ!!どうなってるの!?」
「ティアが首を切った。以上」
「以上じゃないわよ!!オーガって言ったら物理にも魔法にも高い防御力を持つ上にタフだから簡単には倒せないのよ!?」
「でも一撃で倒せてるし…」
「それがおかしいって言ってるのよぉぉぉぉぉ!!!!」
息を荒らげながらそう言うクレア。随分と楽しそうだなぁ。
[楽しそうというよりありえない現実に対して思いっきりツッコミを入れてるだけですね]
そっかぁ。
「ぜぇ…ぜぇ…貴女達が規格外って事は改めてよーく認識出来たわ…とりあえず行きましょうか…貴女達がいれば楽勝でしょ…」
「そんなにツッコミしてると疲れるぞ?」
「誰がツッコミさせてるのよ!?」
「はっはっはっ」
「貴女ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
そんな会話をしながら3人は森へと歩いていくのだった。
「今回出番なかったなぁ…」
「次はきっとありますよ姉様」




